魔法と速度の戦闘.3(別視点)
連続更新です。
~アイside~
「【空絶】」
キキキキキン!
何十、下手をしたら何百本ものナイフがザウベルを襲うが眼前で半透明な、しかし強固な長方形のシールドに弾かれる。
「あれほどの大技を撃った後なら油断が出来ると思ったのですがねぇ」
ザッ!
声が聞こえたと同時に爆発によって薙ぎ倒された木々の間に着地したバトラーがザウベルを見ながら言った。
「ふん。あんな白々しい慌て方をされれば油断などするはずがないだろう」
「おや、ばれていましたか?私もまだまだですかねぇ」
「ハッ!よくいう」
「アハハ」
……………………。
「………演技だった?」
「完璧に慌てているように見えたのだが」
「マジで?」
「ビックリだね~」
「ん?なんだ、卿等。気がつかなかったのか?」
全く気がつかなかった。気がつかなかった私達が鈍いのか、気がついた二人が凄いのか。全力全開絶対確実に後者だと私は思う。
「それにしても、どんな魔法の使い方をしているんですか?あんな大技、普通連発出来ないと思うのですがねぇ?」
バトラーが話し掛ける。と言っても眼は相手の挙動1つも見逃さないというくらい睨んでいるのだが。ついでにザウベルも同様である。
「スキル構成を人に聞くのは些ふ不躾だな。だがまあ、ひとつだけ言えるとすれば決してチートなどという事は、していない」
「でしょうねぇ」
「今度は、此方から質問だ。どうやって避けた?」
「貴方が話さないのに此方が話す必要はないでしょう?」
「しかり。その通りだな」
会話が途切れる。その間にラウル卿が私達に話し掛けてきた。
「卿等。まだ騎士団に奴を入れるか決めていない卿等。私は奴を心から入れたいと思ったが、卿等はどうか」
まだ、決めていないのはエレナとザウベルとナイだ。まあ、
「私も賛成です!」
ラウル卿が入れたいと言ったらエレナは、賛成するだろうけど。
「ん~、うん。ナイも賛成♪」
ナイが賛成すればザウベルは、彼女に甘いから許すだろう。
「あとは、彼の了承だけだな」
………。
「………ユサ。ラウル卿が入れたいと言ったんだよ?」
「エレナちゃんが入れさせないわけないよね~♪」
「あ、そうじゃん」
「だから、お前はバカなのだ」
「なのだ~♪」
「ヒデェ!」
「卿等。黙れ」
ピタッ!
「うむ」
満足したようにラウル卿は、バトラーとザウベルの戦いに目を向けた。
先程と同じように二人とも睨み合っていたが違う部分もあった。
「クックックック」
「フッフフフフッ」
嗤っているのだ。
「「アハハハハハハハハ!!」」
三日月のように口を綻ばせてそっくりに嗤っているのだ。
「これは、奥の手がどうとか言っている場合では有りませんねぇ!」
「しかり!張り合いのある相手は帝王以外には、初めてだ!奴に使うつもりだったがこれ程の相手!ならば使うも仕方なしか!」
この言葉の意味することは、つまり
「此処からが本番か」
さっきまでの戦闘が小手調べだったということだ。私達は、小手調べだけでも差を感じた。感じてしまった。はっきりと。これ程のはっきりとした戦闘力の差は最早差とは言えない。
「………次元が違う」
~回想end~
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~??side~
「なあ」
「うわ、スッゴい」
「おい」
「え、そんなふうにかわせるの?」
「おーい」
「わ!あの魔法もう使える人いるんだ!」
「聞けよ!」
「ひゃい!?」
「どうすんだよこれ!」
「これって?」
「このまま、ここで戦闘続けさせたら流石にヤバイだろ!」
「何が?」
「何がって、えと、んと、とにかくヤバイだろ!」
「大丈夫。大丈夫。もうじき発動するから」
「何?」
「ペナルティーイベント」
「は?」
「あれ?知らなかった?」
「知らねぇよ!」
「環境破壊が一定値を越すと発動するイベントが有るんですよ」
「どんなだ?」
「えっと、あ、これです」
「こりゃ、凄いな。けど」
「ん?」
「こいつ、このままじゃ負けんじゃね?」
「ほえ?」
「物理無効、ていっても魔法食らうんだろ?」
「うい」
「負けんじゃん。上級合成魔法撃つ奴等だぞ?」
「大丈夫、大丈夫。ジャジャーン」
「ん?こいつは魔法無効か?」
「イエース」
「んー微妙だけど多分いけるか?」
「いけるって!」
「ん?こいつら素材ないのか」
「一応イベントだからイベント達成の報酬は有るよ?」
「ならいいか。ペナルティーは?」
「全体のlevelを-4&一週間破壊したステージ侵入不可だよ?」
「環境破壊でそれくらいか。それならいいか」
「あ、ペナルティーのモンスターは今の二種類ともう一種類で魔法と物理の半減です」
「モンスターの数はどうやって決めているんだ?」
「環境破壊した規模です」
「なら、いいか」
『ピピッ』
~??side out~
次は、一時間後ですよ!




