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VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
弐章 親友と逃走と鎌鼬
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魔法と速度の戦闘.2(別視点)

光漢音がメチャクチャになってきた今日この頃。

~アイside~


「おっ、と」


「ジュラアアアァァァ!!」


エレナの視線(死線?)に一瞬気をとられ着地を失敗しそうになったバトラーにまたも蛇が襲い掛かる。今度は前の噛み付きではなく口からレーザーのように水を吐き出し、一直線にバトラーに向かっていく。それにたいして当たらない位置に移動しながらバトラーが呟いた。


「もう良いでしょうかねぇ」


その言葉にメンバーの全員が反応する。

バトラーは、ザウベルに正面から歩いて近づく。


「【風脚ふうきゃく】【雷掌らいしょう】行きますよ」


「【雷光獣魔らいこうじゅうま】」


眩しい位の光の翼を持った雷の獣が正面からくるバトラーに素早く突撃する。


「単調です」


しかし、かわされる。左に回避して翼に当たらないように身を屈め獣の横を、バトラーを通り抜けた。


「それにしても」


「ジュラアアアァァァ!!」


蛇がバトラーの右から横薙ぎに水のレーザーを発射する。しかし、それも【跳躍】によってかわされる。


「いい加減邪魔ですねぇ!」


瞬間、バトラーがくうを跳ねた。


「なに!?」


エレナが驚愕の体で声をあげる。エレナ以外も、もちろん私も各々目を見開いたりして驚愕している。ザウベルも。

バトラーは、そのまま一直線に蛇に向かい


ガガガガガガガガガガガガガガガガン!!


雷の掌と風の脚で強烈な連撃を叩き込んだ。

軽めの蹴り上げから回転しての裏拳うらけんをし移動して回し蹴りで勢いを止めてから拳ではなく掌で掌打を両手で10回叩き込み今度は強力な蹴り上げをして【跳躍】し空中の蛇に回転しながら勢いをつけたかかと落としで地面に戻しまた空を跳ねて地面に激突した蛇に双掌打を叩き込んだ。

驚愕により反応が遅れたザウベルの前で蛇は成す術もなく倒された。


「予想以上だ。素晴らしいな」


ラウル卿が溢した言葉だけが耳に届いた。確かに予想以上、いや予想外だ。まず、驚いたのは連撃の最中のエフェクトだ。バトラーは、移動と跳躍と二度目の脚り上げ以外で何のエフェクトも出していない。つまり彼は、殆どシステムの補正無しで行っていたことになる。そして、何よりあの空を跳ねるのは本当に驚いた。


ガン!


光の粒子にならない事から恐らくまだ完全には倒されていなかったであろう蛇をバトラーは、踏みつけて止めをさした。これで、此方はバトラーとザウベルの一騎討ちだ。そして、


ズドオォォォォォォオオン!


ほぼ同時にもうひとつの戦闘でも決着がついた。


「クゥン」「コォン」


相討ちという結果で。

狐と犬の周りは、踏み荒らされ、燃やされ、水浸しになり、所々凍っている。そして、その中央の周りの木々ごと吹き飛ばしたような開けた場所で二匹は倒れふしていた。そして、二匹は同時に光の粒子になって各々の主の体に戻っていった。


「お疲れ様です」


光の粒子が入った自分の腹の辺りを見ながらバトラーが労いの言葉をかけた。そして、ザウベルを見ながら言った。


「お強い仲間ですね」


ザウベルは、怒りが解けたように目を見張りそのあと、フッと笑って答えた。


「当たり前のこと。それにそれは、そちらも同じだ」


今度は、バトラーが薄くククッと笑い、


「ありがとうございます」


答えた。今度は同時に言った。


「「しかし、」」


「「それとこれとは話は別だ(ですねぇ)!」」


言うと開始とは別で今度はザウベルが先に仕掛けた。


「【審判之闇ジ・リフェレール】」


バトラーの横から巨大な闇の柱が伸びてくる。

木々を飲み込みながら伸びてくる闇の柱に前に行くのでは避けきれないと判断したらしいバトラーは、【跳躍】して上に回避する。


「【判決之光ジ・ジャッチメント】」


「ッ!」


今度はバトラーの上から巨大な光の柱が伸びてくる。


「ほお、魔術師はあれを使う気か。全員、近くの物にしがみついておけ」


バトラーが空を跳ね避けるのを見ながらラウル卿が私達に言った。

直後、闇と光の柱が激突したかと思うと消えた。それと一緒にザウベルが魔法を使う。


「【刑罰之磔ジ・フュニシメント】」


消えたと思った闇と光の柱がバトラーの後ろに現れた。縦の白と横の黒の十字架となって顕現した。


「なんだかわかりませんがやばそうですねぇ」


十字架の丁度白と黒が交わった灰色の部分にバトラーが吸い寄せられていく。焦ったようにしていたバトラーだが、直ぐに対策を打った。


「【拘束】」


「あれが奴のメインか」


縄を投げて木を【拘束】してバトラーは、宙に留まった。


「縄を使う者が居たとは」


「………初めて見た」


私は、居ないと言われた縄を使う者を見て思わずそう言った。

そうしている間にも戦況は、新たに変化していく。


メシメシメシバキッ!


「不味いですねぇ!」


十字架の周りの木々が、戦闘で傷んだ木々が折れて、いや地面から引き抜かれて十字架に吸い込まれていく。もちろんバトラーが【拘束】していた木も。

バトラーは、意味が無いと思ったのか縄を回収した。

そして、遂にザウベルが動いた。


「【死刑執行エクゼクティオン】」


ゴォッバアアアアァァァァアア!!!


灰色の巨大な、白と黒の柱を合わせてもまだ足りない程の強大で巨大な、辛うじて筒状だと分かるほどの視界一杯な魔法がバトラーに向かっていく。

そして、


カッ!


ドッゴオオォォォォオオンンン!!!


十字架に当たると同時に大爆発した。

かなり離れていたはずの此処にも物凄い爆音と光が届き咄嗟に耳と目を塞ぐ。


「……!…………!!……!?」


誰かが何か言ったのかもしれない。だけど耳鳴りが酷くて全く聞こえない。恐らく《視覚強化》を持ったユサが目を塞ぎ損ねて絶叫しているだけだろう。


暫くして耳鳴りが無くなったので塞いでいた耳を開放し目を開く。直後、


ズドドドドドドドド!!!


ナイフが雨のようにザウベルを襲ったのが目に映った。

別視点なのでスキルは無しです。

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