表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOで拘束使い  作者: 因幡の灰兎
弐章 親友と逃走と鎌鼬
23/90

東の樹海.2(逃走中)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~終夜組・リンドウ・軍隊バタリオンside~


「そろそろ、夜だ。森を抜けるぞ」


「クソ!結局見つからなかった!」


「落ち着け。それに依頼は達成されていない。王都に戻っている可能性もあるし帰り道で見つけられるかもしれん」


「そうだな。それに夜は黒狼こくろうがでる。リーダー無しだとキツイしもし目標が森に一人で残っていたら確実に死ぬからな。リスボーンエリアには、何人か配置してある。だから行くぞ」


「それとも一人で残るか?夜の樹海は怖いぞ~」


「わ、わかってるよ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~バトラーside~


「3組総て王都に戻りましたか」


王都の東の門の近くにいた私はその事を確認して森の奥へ入っていく。


「それにしても、王都に入ったところで三組のどれかにプレーヤーが連絡するのは目に見えてるんですから王都に戻っているわけないでしょうにそんなこともわからないんですかねぇ」


愚痴を言いながら日が落ちてきている上に木々に遮られほぼ真っ暗となった樹海を奥へ奥へと歩いていく。


「ああ、着きましたか」


そして、着いたのは樹海でも有数な高い樹。それをすいすいと登っていく。


「にしても、さっきの様子を見て察するにまだしばらく探しに来そうですねぇ。やっぱり早々に諦めて貰うには、全員一度殺して無理だと悟らせてしまいましょうかね」


そして、もっとも高い樹の枝に腰を落とす。


「やっぱりここからだと回りがよく見えますね」


回りを見渡すと、さまざまな景色が見えた。

さまざまな木々が鬱蒼とはえた暗そうなところが見える。

逆にまるで穴のようにポッカリと一切の樹がはえていないところも見える。

花が沢山はえた綺麗な花畑が見える。

老樹が倒れ、茸がはえた湿気が強そうなところも見える。

薄暗くなり所々に光がつき始めた王都が見える。

反対には、雲よりも高い巨大な樹が立っている。

木々の間に姿を隠していく太陽が見える。

蒼い空に浮かぶまだ白い月もよく見える。

とても幻想的で綺麗な景色がよく見えた。


「良い景色がよく見えますねぇ。ここで酒でも飲んで今日の苦労をいやすとしますか」


酒製作セットからカクテル用の道具を出す。なぜカクテルなのかは、酒やワインは樽なので此処では広さが駄目なのだ。カクテルは、シェーカーという小さい道具なのでどこでも使える。


「ふむ。使えるのは、〔グリーンスライムの体液〕だけですか。量もそれなりしかないですし。っとその前に」


道具セットを取り出して樹海で手に入れた木材を削っていく。


「う~ん。もう少し丸みが………うん。これくらいですね。後は………よし。完成ですね」


作ったのは、〔木の盃〕という盃。製造ランクは、6。そこにどうせなので付加セットから、筆をだして内側に満月、裏に三日月を描く。すると、付加効果が盃についた。それを4つ作る。


「さて、カクテルを入れる盃も出来ましたしやりますか」


シェーカーに体液を入れ降ってみる。


「本来は、氷も入れないといけないんですがねぇ」


そして、完成させる。出来たのは、〔グリーンカクテル〕というカクテルだった。


「製作ランクは、4ですか。少し失敗ですかね」


それを盃に入れる。それをもう、4回繰り返して最高で製造ランク 7のカクテルを作る。その全てを盃に注いだ。


「なんだか、カクテルと木製の盃ってミスマッチですねぇ」


そして、もう暗くなり夜空となった中でカクテルを味わう。


「メロンボールに近いですかね?なかなか美味しいですがアルコールは低めで不思議な感じですね」


自分で作ったカクテルを味わいながら景色もたのしむ。そのまま、なんとなく頭に浮かんでくる歌を歌う。


「~♪~♪~♪~♪

誰も居ない花畑

今も返事がなくて

見慣れた景色でも

寂しがる頬赤く染めて


僕の隠した大事なモノを

貴女ははじめから気づいてて

いつの間にか溢れてたよ

貴女が萃めた想い


青空泳ぐ雲動かして

貴女の笑顔作ったら

崩れないで

風が運ぶ

涙誤魔化す雨降れ


逆さに踊る夏祭り

小さな花を揺らす

寝転ぶ僕に

邪魔して笑う頬赤く染めて


目覚めた後の虚しさよそに

打ちあがる華は夢と同じ

いつの間にか溢れていたよ

貴女に萃めた想い


流れる滴光る夜空に

僕の願いを並べても

叶わないで

月は滲む

涙照らす光差せ


青空泳ぐ雲動かして

貴女の笑顔作ったら

崩れないで

風が運ぶ

涙誤魔化す雨降れ


流れる滴光る夜空に

僕の願いを並べても

叶わないで

月は滲む

涙照らす光差せ

~♪~♪~♪~♪」


歌を歌いきった。そして、隣の木に向かって話しかける。


「ご静聴、ありがとうございました」


ガサガサッ


「………気づいてた?」


頂上近くに現れたのは、体育会系のような短めの紅い髪をした私よりも少し身長が低めの女性だった。


「ええ。貴女が下で私の歌を聴いて集まってきた黒い狼を狩っている時から、ね」


そう。この女性は、私の歌を聴いて集まってきた獣達を一人で倒しきっていた。二桁もの獣を一人で。


「………そう。ねぇ」


「なんでしょう」


「良い歌だった」


「それは、ありがとうございます」


「………ねぇ」


「なんでしょう」


「泣いてる?」


「………」


いささか、驚いた。何故なら、此処はゲームの中である。涙が出るはずがない。でも、


「どう、でしょうねぇ」


もしかしたらリアルの自分は、今、泣いているかもしれない。


「どうしてそう思ったんです?」


「………良い歌だった。でも、悲しい感じの声だった」


「フフフ。そうですか。悲しい感じの声ですか。フフフ」


「………おかしかった?」


「いえいえ。フフ。ねぇ、名前を教えてくれませんか?」


「アイは、アイだよ。貴方は?」


「私は、バトラーです。訳あって、フードは外せませんしフレンド登録も今は出来ませんがよろしくお願いいたしますね」


「よろしく。バトラー」


そして、私は一番気になっていることをきく。


「それで、貴女は夜中になんのようがあってこんな所に来たんですか?」


できれば違ってほしいがもしも私を探しているのなら最悪、殺さないといけない。さっきの狼達との戦闘から逃げられるとは、あまり思えない。


「………もう終わった。さっきの狼を狩りに来ただけだよ?」


「そうですか。ならよかった」


本当に、良かった。少し話してわかったがアイさんは、少なくとも簡単に嘘をつく部類の人間ではない。それに、珍しく私は初対面の人で気に入る人だ。出来れば争いたくなかった。


「?」


「いえ。なんでもありませんよ。あ、そういえば1つだけお願い事をしても良いですかね?」


「ただだと駄目」


この返答を聞いたとき私は、安心した。ただほど高いものはないのだから。


「なら、歌の代金ということで」


「なら、うん。いいよ。お願い事って?」


「ギルドかリスポーンエリアにいる終夜組・軍隊バタリオン・リンドウの三組に明日の午前十時に[東の門]の前に青い髪の人が現れる、と教えといてください」


「わかった」


「お願いいたしますね」


「ん」


了解したように強くうなずくアイさん。


「………もう、行くね」


「そうですか。それでは、また会えたら会いましょうね。アイさん」


「ん。バイバイ」


私は、木を降りて移動していったアイさんを狙う隣の木にいる黒い狼に気が付いた。


「【拘束】。よっと」


縄を使い狼を拘束し釣りあげ空中で身動きの取れない狼に限りあるナイフを三本、首にあて殺す。アイさんは、それを見たのか見えなかったのかわからない。

そして、彼女は直ぐに認識範囲外へ出ていった。私は、また独りになった。それでも、今は


「アイさんですか。フフフ。なんだか、とても嬉しい出逢いでしたね」


気分がとても良かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~アイside~


「………ただいま」


「おう。ちょうど良い時に帰ってきたな。今から、報告するとこだ」


「………そう」


「では、ユサ」


「はいよ。依頼内容は、人探し。依頼者は、最上位の生産者で《創造者クリミエイト》。目的の人物象は、青い髪で片目が青。黒い服装。今は、灰色の外套ダッフルコート。現在は、[東の樹海]に居るようだな。んで探してんのが終夜組・軍隊バタリオン・リンドウの三組だけどまだ捕まってない。で、肝心の目標の名前がバトラー」


「ふむ。エレナ。卿は、今の報告を聞いてどう思った」


「ハッ!私は、まがりなりにも攻略組の三組が一日中探しても捕まらなかった事と忌々しいですが私よりも速いユサから見ても速いということから、ある程度の実力は持っていると思います」


「忌々しいって酷くね!?あ、俺も同意見で」


「魔術師」


「私は、少々前にも言ったが充分に興味がある」


「ザウベルが興味あるならナイもある!」


「アイ。卿は?」


「………」


「卿?」


「………あ、ごめんなさい」


「どうかしたのか?」


「ありがと。エレナ。大丈夫」


「それで?」


「ん。実力は、あった」


「何故知っている」


「さっき会った」


「ほう」


「少し話して頼まれ事して別れたけど纏ってる雰囲気は、ラウルやザウベルとあまり遜色なかった」


「マジか!?」


「うん」


「人一倍気配を感じる卿が言うならかなりの期待が出来るな」


「たぶん、明日辺りに戦闘が見れるよ?」


「それは、さっきの頼まれ事に関係しているのか?」


「うん。明日の午前十時に攻略組の三組を東の門に呼ぶように頼まれたから、もしかしたらね?」


「よし。卿等!明日の予定は?」


「無いぜ」


「ありません」


「私もない」


「ナイも~」


「………無い」


「ならば全員で観戦と行くぞ!」


「「「応!」」」















「………あ、まだ三組に伝えてなかった」


「ユサ」


「あん?」


「お前がやっておけ」


「なんでだよ!?」


「アイと違いお前なら違和感なく情報を流せるだろう」


「そりゃ、そうだけどよ!エレナもできんじゃねぇか?」


「ユサ。卿は、それが本当に出来ると思っているのか?」


「ナイは、あの命令口調だから無理だと思うよ?」


「無論。私も、そう思う」


「うぐっ!わかりましたよ!やりますよ!」


「………お願い」


「くそ!俺は、パシリじゃねぇぇぇぇ!!」


「「「「え!?」」」」


「卿!煩いぞ!」


「チッックショオオオオ!!!」バタバタバタン!


「さて、ユサが行ったな。それは、それとしてエレナ」


「はい!」


「卿には、失礼なことをいったな」


「いえ。自覚しておりますので」


「それでも、失礼なことをいったのならば謝るのが礼儀というものだ。謝罪する」


「あ、頭をお挙げください!謝罪は受け取りますから!」


「そうか」


「そうです」


「ならば、これで終わりとしよう。それでは卿等。明日の午前十時に東の門に来るように。では、解散!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

黒狼こくろう

属性 闇

狼のようなモンスター

闇属性の身体強化を使う

素早く集団で動くが稀に一匹でいるものもいる

樹海の夜に出てくるので黒い毛で少しの隠密効果を持っている


木の盃

付加

二重奏月デュエットムーン

付加効果

使用時に夜間中ならばMP自動回復(中)

日中だと(弱)


グリーンカクテル

満腹度 +10

特殊効果

飲んで30分以内に使う一回目の風魔法の威力強化(弱)とMP消費低下(弱)


スキル

ロープマイスターLv43 隠密Lv53 投擲Lv48 脚技Lv27 大声Lv25 雷魔法Lv59 風魔法Lv60 空間認識Lv28 テイマ ーLv27 装備制限解除(数〈Lv変化なし〉


控え

酒職人Lv3 付加職人Lv3 縄職人Lv6 道具職人Lv16






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ