34話
ヤバいです。
そろそろお話のストックが切れます(吐血
何とかやりくりしていく気ではありますが、投下にまた更に時間が掛かりそうです。
どうもすいません(土下座
シフト交代の時に見つかった、足りないちょっとした細々とした日用品等を買いに走る事となった俺。
――夜勤の皆さんが来る前にどうにかして買い集めとかんと。
……しかし、何で今日に限って何時も発注してる業者も在庫切れを起こしてんだかなぁ。
そんな詮も無き思考を転がしつつも、少々高いのが痛いが、量販店の量産品で一時凌ぎをしなければならない訳であり。
なんとも面倒な話である。
そんな折。俺の駆けている方向の先で、何事か揉め事が起こってるらしき事に気付き。
……そして、その揉め事の当事者らしき片方は、少々前まで聞いていたかのような声音であり。
「いい―――」
「加減に―――」
『してくださ~~~~~~~~~~~いっ!!!』
………そんな叫びと共に、謎(……とは言い辛いが、謎と言う事にしておいて欲しい)の爆発。
――またやらかしますか、貴女は。
しかも、多分同時に重なった声音も、やはりよく知った音色であり。
取りも合えずも、俺はその小規模爆発が起こった場へと駆け足で踏み込んだ。
……そして、そこには案の定と言うか何と言うか。
「何をしてるんですか、亜摩さんに……龍さんも」
「――あ、瑠伊耶さん……」
「はぅ、る、瑠伊耶さんっ!? あっとえとその――ご、御免なさいっ!!」
そう。私服姿の亜摩さんと龍さんの二人であった訳で。
とりあえず、出会い頭に謝られてもこっちとしてはどうしようもないのですが、龍さん?
――それから暫し。幾ら人気があまりない通りだったとは言え、あの爆発があったのだ。
場所を先の通りから奥まって目立ち辛い場所へと移し、二人から事情聴取をして事の経緯を聞くと同時、溜息一つ。
彼女達からの説明によると、本日の仕事が終わった亜摩さんと、
今日はお休みだった龍さんは待ち合わせて何処ぞへ行く予定だったらしい。
どこに行く予定だったのかは教えては貰えんかったが、
まあ俺に取っては女性の行動は摩訶不思議であろうから気にはしない。
まあそれは兎も角として。俺はジト目で二人を見やりつつ、溜息を吐き出すように呟く。
「―――――で、しつこい勧誘にキレた上に神通力を暴発させた、と」
「はぅ」
「スカウトさんがしつこいのが悪いと、あたしは愚考させていだたきたく」
「それは了承しますが、神通力まで使っちゃ拙いでしょうに」
「――その辺り、反論の余地もございません」
「あ、あはは……」
そう。相手がどう言ったのかは知らんが、しつこい勧誘を受けつづけて最終的な堪忍袋の緒が切れてしまったらしい。
……スカウトの人の自業自得ではあるのだが、流石に少々不憫ではある。
そんなあまり益にならぬ思考を転がしていると、萎縮しっぱなしであった龍さんがぼそぼそと蚊の鳴く様な声音で呟きを漏らし。
「……毎度の事ながら、しつこいんですよね、ああいった手合い」
「そんなに頻繁にあるんですか、ああいったのが」
「そうなんですよ~……。特に学生とかが下校する時間帯とか、増えますね~」
同じく萎縮でしおれていた(ように見える)亜摩さんも同意と理由を吐き出し。
……本気で大変そうですね、お二方。
――まぁ、よくよく考えてみれば、お二方共に人外の美貌を持っていたんだった。
そりゃあ、どの業種かは知らんが、スカウトが寄ってくるのも無理はないか。
……慣れって恐ろしいな、とつくづく思う。
ウチの特殊性――普通の人間に取っては、彼女達は異形でしかない――という事を完全無欠に忘れていた。
これは気をつけんといかんな、なぞと云った思考を纏めつつ、ふと思い至った件を問いかけてみる俺であり。
「……そういえば、そのスカウトは大丈夫ですか? 直撃ではないにしろ、あの爆発……ですし?」
そんな素朴な疑問にハッとするお二人。
―――その反応からして、貴女達も忘れてましたね?
まあ俺も今の今まで忘れてたからあまり人の事を言えんのだが。
微妙に顔を青褪めさせつつ彼のスカウトが吹き飛ばされたと思われる方へと視線を走らせる二人。
彼女達の視線を追うと………どこぞのゴミステーションであろうゴミの山の中に頭から突っ込んでいる、
中々にラフではあるが、モノは良いであろう服装で身を固めている男が一人。
「あ、ああっ!? すいませんすいませんすいませ~ん!」
「生きてます? 生きてますよね? 生きててお願いしますっ!?!」
慌ててその男に駆け寄り、そんなテンパった台詞を垂れ流しにしているお二方の状況に俺は大きく溜息を一つ吐くと、
とりあえず今まではどうにかなっているが、これからの事を考えるとその辺りの件も色々と小細工を弄しとかんといかんだろうな、
なぞと思考しつつも今の状況を打破する為に歩みを進めるのである。
……その後、父さんの根回しにより何とか揉み消したが、彼女達の扱いや教育をもっと丁寧にしていく事を心に決めた俺であった。




