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3.この世界にはぷにな人々しかいないようです。

ぷにぷに王国の住人登場。



「おみゃ~は誰じゃ!?」

「………(プニプ二)」



 なんか声を掛けられているような気がするけど、今はそれどころじゃねぇ! この癒しの感触を思う存分堪能せねば!

 嗚呼っ、頬っぺた有り得ない位すっごいふにふにぃっ!!

 やっべ、とまらねぇ。



「おいっちゃ、オリャを無視するんじゃなきゃ!」

「………(プニプニ)」

「うにょ? こんな所でどうしたにょ?」

「どうしたもこうしたもないみゃ! こいつオリャを無視するんだじょ!」

「えぇ!?」

「………(プニプニ)」



 これはもう、癒しを通り越して軽く兵器にもなるんじゃなかろうか?

 どんな屈強な兵士も、この癒しの感触を前には触らずにはいられまい。

 戦場であれば、誰も彼も武装解除して群がってくるに違いない筈。


 ………。


 すげぇ! すげぇよそれ! 世界から戦争なくなるよ!? ノーベル平和賞もんだよそれ!



「ホ、ホントだにょ! それに自分の頬っぺたを一心不乱にふにふにしてるぅ! なんか怖いぃ!」

「泣くじょ! それ以上無視されたらオリャ泣くかんな!」

「おまけにうっすら笑ってて、ますます怖いにょ! 怖すぎて泣きそうだにょ!」

「………(プニプニ、ニタァ)」

「う、嘘じゃねーじょ! ホントに泣くかんな!」

「僕も泣くにょ!」

「………(プニプニ)」


「うわ~~ん!!」×2



 つーかさ、今自分てどんな姿なんだろう。

 やばっ! 見てえ! すっげぇ、見てえ!!

 全体像がめっちゃ気になる!

 鏡何処だ、鏡!


 私はそこで漸く周りを見渡したわけだけど、目の前に大泣きしているコロボックルが二匹。

 一匹はツンツンとはねた茶色の髪をしたコロボックル。

 もう一匹は流れるような真っ直ぐな青い髪をしたコロボックル。

 二匹とも、玩具の様な剣を腰に差し、鎧の様なやはり玩具の様な物を身に纏っている。


 なんだ? 勇者ごっこでもしているのか?


 それにしても二匹とも見事な二頭身である。それにやはりぷにぷにとしている。

 て言うか可愛い。二匹ともすっげ可愛い。

 クリクリ円らな目にふくふくのマシュマロほっぺ。ポコンとしたお腹。

 あ、茶色い子はなんか頭に動物の耳が付いてる。猫とかそういうんじゃなくて、丸い控えめな耳。

 そう、テディベアの様なクマさんの耳……と思ったけど、よく見ればお尻に尻尾が付いている。

 細長くて先がもさっとしてる……あ、これライオンだ。

 何だそれ、このなコロコロ可愛くてライオンって……百獣の王って……なにこのギャップ萌え。

 あ、今度は地面に転がってじたばたしてる。


 鼻血出してもイイデスカ?


 そうこうしている内に、このに二匹のコロボックルの泣き声を聞きつけたのか、別のコロボックルがわらわらと出てきた。


 何このぷにな集団。


 髪の色は様々で、やはり頭に動物の耳を付けた者もちらほら。

 中には虫の様な触角とか羽を付けたのもいるみたいだ。


 何だそれ、妖精?


 二匹と同じように鎧を着ている者もいればメイドさんの様な服を着ている者もいる。料理人の格好をしている者もいれば、庭師のような姿の者も。

 とにかく職種は様々である。


 そして皆共通するものと言えば、


1.ニ等身。

2.ぷにぷに。

3.コロボックル。

4.すっげ可愛い。


 何なんだこの集団。

 戦場に連れてったら、武装解除どころか国を明け渡してくるんじゃね?


 え? 何それ世界征服?


 見た所、普通の人間は一人もいない。

 どうやらここは、コロボックルの世界のようである。




― この世界にはぷにな人々しかいないようです ―

≪ここにはコロボックルしかいないの?人間は?と訊いたら何それ美味しいの?って言われました≫




主人公はどうやら自分にも萌えてしまうようです。←すごいね、ぷにぷに!

これからも、ぷにってぷにってぷにまくるぞっ!


因みに、彼らは自分達の事を「コロボックル」ではなく「ぷに」と呼んでいます。



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