嫌な予感
今日も、いつものメンバーはフワンの店で、のんびりまったりと過ごしていた。
――そのとき。
外から、ガヤガヤと騒がしい声が聞こえてくる。
ディジル
「……なんか嫌な予感がする。ほっとこうぜ……」
そう言った、まさにその瞬間。
――バンッ!!
勢いよく扉が開いた。
ユズハラ
「なんでほっとくねん!!興味持ちなはれ!」
ディジル
「……やっぱり……嫌な予感は正しかった……」
ユズハラ
「ディジルはん、今“予感”って言うたな?
そんなあなたにおすすめの占いがあんねん♪」
ディジル
「……占い〜?
俺、どちらかというと非科学的なものは苦手なんだけど……」
ユズハラ
「でも今“予感”って言うたやん!非科学的〜!」
ディジル
「……じゃあ“予測”に訂正するわ……」
ユズハラ
「まぁまぁ!ものは試しやん♪
エンタメや、エンタメ♪」
みちる
「……わたし、ちょっとやってみたいかも……!」
ユズハラ
「みちるはん!!あんたわかってるわ〜!!」
イネリア
「またみちるは!しょうがないだべ!
わちもやるだべ!ディジル、フワンさん、アマリュウも道連れだべ!!」
アマリュウ
「な、なぜ我がそのような……」
ディジル
「みちるが心配だからしょうがないな!」
フワン
「えぇ、しょうがないですね。
アマリュウさんも、暇つぶしになるじゃないですか」
アマリュウ
「……む、ものの試しだぞ」
ユズハラ(……こいつら、こんなにチョロかったかいな?……まぁええわ)
「じゃ、外にうちの占いテントがあるから、ついてきてや〜♪」
――
フワンは店の外に
『外出中 後ほど再開します』
と書かれたプレートを掲げた。
一行は、ユズハラの占いテントへ向かった。
――
ユズハラ
「ここやで〜♪入って入って〜♪」
――よく晴れた青空の下。
その景色に似つかわしくない、
黒と紫を基調とした、うねうねとした模様の布でできたテントが建っていた。
禍々しさ満点である。
「「……ごくっ……」」
入るには、なかなかの勇気が必要だった。
――
恐る恐る、幕を開ける。
――
……中も、外以上に怪しかった。
さまざまな動物のオブジェが、逆さ吊りで飾られている。
長いロウソクが、ずらりと並んでいた。
陽炎のように、ゆらりと視界が揺らめく。
ロウソクの明かりに照らされたオブジェの影は、
まるでこちらを見て、不気味に笑っているようだった。
ディジル
「……お化け屋敷……?」
ユズハラ
「どこがやねん!!どう見ても――
……いや、言われてみれば……やりすぎたか……?
ほんでお客さんみんな逃げ帰ったんか……?」
イネリア
「やり過ぎだべ!」
フワン
「えぇ、やり過ぎですね」
みちる
「……あはは、は……」
アマリュウ(……我は意外と悪くないと思うが……)
ユズハラ
「……まぁ!そんなこともあるやん♪
どんまいどんまい♪
気を取り直して占いや!
1回100星いただきます〜♪」
「まずはみちるはん、ここへ座ってな♪」
みちる
「よ、よろしくお願いします……!」




