一緒にパンを
ともこ
「あ!そうだわ。これ、よかったらみなさんで召し上がってください!
みちるがみなさんにとてもお世話になっているみたいだから、
一度ご挨拶しなきゃと思っていたんです!」
アマリュウ
「そんな、恐縮です。
お心遣いいただき、誠に感謝いたします。
ありがたく頂戴させていただきます」
アマリュウは完璧な受け答えで、
ともこから差し入れを受け取った。
アマリュウ
「どうぞ、こちらのお席へ」
流れるような所作で、席へと案内する。
ともこ
「ありがとうございます……!」
ディジル
(……アマリュウ、なかなかやるな……)
イネリア
(……意外すぎるべ……)
モフリオン
(……もふ……)
アマリュウ
「こちら、メニューでございます。
ご注文がお決まりでしたら、いつでもお呼びください」
ともこ
「わかりました……!」
アマリュウは一礼し、カウンターの内へと下がった。
―――
フワン
(アマリュウさん、お疲れ様です……!
接客、完璧じゃないですか……!)
アマリュウ
(ふん。当然であろう)
どこか満更でもない様子だ。
―――
みちる
「フワンさんのパンは、全部おいしいよ!」
ともこ
「この前ディジルくんにいただいたパン、とっても美味しかったのよね〜♪
みちるが持って帰ってきた綺麗な色の蜜も、
もうすっかりなくなっちゃったしね!」
にこりと笑って――
ともこ
「ディジルくんとイネリアちゃんも、一緒に食べましょう!」
ディジル
「きょ、恐縮です……!」
イネリア
「ありがとうだべ!」
みんなはメニューを見ながら、
それぞれ注文を決めていく。
―――
ともこ
「みんな、決まったかしら?
店員さんを呼ぶから、好きなものを注文してちょうだいね!」
「うん!」
「は、はい!」
「わかったべ!」
ちりん、と呼び鈴が鳴る。
アマリュウ
「お決まりでしょうか」
ともこ
「はい!じゃあディジルくんはどれにするのかしら?」
ディジル
「湯けむりバタークロワッサンをお願いします……!」
ともこ
「とても気になるわ……!
イネリアちゃんは?」
イネリア
「おにぎりパンをお願いするだべ!」
ともこ
「こちらも気になるわね……!
みちるは?」
みちる
「虹色はちみつパンをお願いします!」
ともこ
「どれも美味しそうね、迷っちゃうわ……!
やっぱり私は、壺寄せ磯辺焼きパンをお願いします……!」
アマリュウ
「かしこまりました」
注文を受けると、アマリュウはフワンのもとへと向かった。




