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イネリア
わちの名前はイネリアだべ!
米職人の神様だべ。
小さい体。
でも手は大地を知っている。
人間だったころ、
わちは不作の年に生まれた。
田んぼは割れて、
村は静かで、
みんな顔が暗かった。
そのとき、
モフリオンを連れた一柱の神様が来た。
雨を降らせたわけでも、
奇跡を起こしたわけでもない。
ただ、
「一緒に植えるだべ」
って、泥だらけになってくれた。
その背中が、
忘れられなかった。
だからわちは、
育てる神様になった。
恩を返すために。
今度はわちが、
誰かの隣に立つために。




