神界の通貨
イネリア
「……その娘、もしかして人間だべ?」
みちる
「そういえば、ご挨拶してなかったね!
私はみちる。よろしくね♪」
イネリア
「よろしくだべ!
わちは米職人の神、イネリアだべ!
……みちるの頭のモフリオン、取れないんだべ?」
ディジル
「そうなんだよ……」
フワン
「私のパンでも無理だったか……」
ディジル
「……改造が必要か……?
何気に金かかるんだよな……」
みちる
「お金?」
そのとき、会話をしているみんなの前に
もくもくと雲が現れた。
雲の中から、ニョキニョキと木が生え、
金平糖のような星がいくつも実る。
みちる
「わぁ!これはなぁに??」
フワン
「これがこの世界のお金ですよ。
先ほどみんなでパンを食べたでしょう?
誰かの役に立ったり、喜んでもらったりすると
こうして星が生えてくるのです。
みなさんにも生えてきたのは、
美味しそうにパンを食べてもらって
私が嬉しかったからですね。
大きい星ほど価値が高いです。
この星は手渡しすることもできますし、
支払いのときには自動で必要な分だけ消えることもあります。
よほど悪いことをしなければ、
困るほど減ることはありません。」
みちる
「お星さまが通貨なんだね……!
……私ももらっていいのかな?」
イネリア
「もちろんだべ!
ちなみにこの木は、
星を全部収穫すると消えるべ。
でも、ひとつでも星を残しておけば
植え替えたり、飾ったり、育てたりもできるべ。
しかも、ちょうどいいタイミングで
その時まで貯まった星がまとめて実るべ」
みちる
「そうなんだね♪
綺麗だし、すごく便利だね!
……あの、このもふちゃんだけど……
離れなくてもいいかなと思って♪
かわいいし!
みんなとお話したいし!」
モフリオンはニコニコしている。
ディジル
「……本当にいいのか?
無理すんなよ?
まぁ、みちるには悪さしないだろうけど……
何か困ったら必ず言ってくれよ?」
みちる
「うん♪」
そのとき――
??
「……えーー、毎度おなじみ……」
アマリュウ
「……何か聞こえるぞ?」




