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みちるの家へようこそ
ピンポーン
「はーい、」
ガチャ
「あら、みちるのお友達ね? いらっしゃ〜い」
「コココココ、コンニチ、ハ……」
「みちるー! お友達が来たわよ〜」
「はーい!」
バタバタバタバタ
「ディジルくん! いらっしゃい! あがってあがって!」
「お、おじゃ、おまじゃします……」
ディジルの手は少し震えている。
「こここここれ、つまらないものですが、お口に合えば」
「まぁまぁわざわざ、どうもありがとうね〜」
「いい香りのパンねぇ! 飲み物と一緒にあとでお出しするわね♪」
「きょきょ恐縮です……」
モフリオンがちょこんとディジルの肩に座り、ちょっと得意げに尻尾を揺らす。
「…お前、ちょっと気が散るんだけど」
ディジルは小声でつぶやくが、モフリオンは全く聞く耳を持たない。
(ほぉ、ここがみちるとやらの家か)
電柱の上から、アマリュウが見ている。
ごくり。
よし、確認だ。確認。
まずは観察からだ。
意を決して、みちるの部屋へ向かった。




