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プロローグ
高い山々に囲まれ、広大な海が見える。
やさしい川が流れ、豊かな森が広がる世界。
雨あがりには、空にいくつもの虹がかかる。
まるで空が笑っているみたいに。
そこに暮らす者たちの家も、じつにさまざまだ。
四角い家、丸い家、まるでお菓子のように甘そうな家。
煙突からは、ゆっくりと白い煙がのぼっている。
風にゆれる木々の音と、遠くから聞こえる笑い声。
鳥たちは歌い、花たちは色とりどりに並ぶ。
この世界は、にぎやかで、のんびりしていて、ちょっとだけ不思議だ。
何やらもふもふした不思議な生き物もいる。
そして今日も、
この世界のどこかで、誰かの物語が始まる。




