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第120章:大宴会

「よし!!飯も酒もきたな!!」

アイアンホースは、目の前に並んだご馳走を前に、嬉しそうな声を上げる。


「さぁ、お前ら!たんと食べろよ!!」

モギーは、豪快な笑みを浮かべ、サシャたちに食事を勧める。


「わぁ…」

アリアは、目の前に広がる光景に目を点にする。


「美味しそうだ…」

サシャは、思わず唾をのむ。


サシャ達の目の前には、大量の料理がテーブルを埋め尽くすように並べられていた。

食欲をそそる香ばしい匂いが立ち込め、テーブルの中央には、ミニサイズのビール樽が堂々と置かれている。


「あの…予算とか大丈夫なんですか?」

あまりの豪快さに、リュウは財布の心配をする。


「金の心配はいらねぇ!こう見えて、お前達よりも稼いでるからな!!」

アイアンホースは、胸を張って答えた。


「これでもS級傭兵だからな。それに、今回は、この眼帯の奢りだしな」

モギーが、得意げにアイアンホースの肩を叩く。


「おい。それは聞いてねぇぞ?モギー、おめぇも払うんだよ」

アイアンホースが、すかさず言葉を返す。


「なんだと!?じゃあ、こうしよう!ビールの飲み比べで負けた奴が全額払う!それでいいだろう!?」

モギーが、アイアンホースに飲み比べを挑んだ。


「おうおう。昨日は俺に負けたから、早速リベンジか?」

アイアンホースが、からかうように言葉をこぼす。


「ふん。昨日はちょっと調子が悪かっただけだ。今日は負けねぇ」

モギーが、対抗心を燃やす。


「あ、あの…やっぱり僕たちも払いますよ…」

サシャが、恐る恐る口を開く。


「いいっていいって!こういう場面は、年長者の言うことを聞いておくものだ!」

アイアンホースが、サシャの肩を力強く叩く。


「この眼帯の言う通りだ!若者に気合いをいれるのも、年長者の務めだからな!」

モギーは、高らかに笑って見せた。


「サシャ…ここは素直にご馳走になろう」

リュウが、呆れたようにサシャに囁く。


「そ、そうだね…」

サシャは、二人の勢いに気圧され、諦めるしかなかった。

その時だった。


「ほうほう。随分と美味しそうな匂いがするのぉ」

精神世界でトルティヤが言葉をこぼす。


「あの…トルティヤさん。僕にもご飯を少し分けてくれませんかね?」

サシャは、冷や汗をかきながら、愛想笑いを浮かべる。


「ダメじゃ」

トルティヤは、ニコニコと笑いながらそう言うと、サシャの肩に手を置いた。

その瞬間、サシャの意識は内側に押し込まれ、体がトルティヤのものへと変わった。


「お!姿が変わったな!えっと…誰だったかな?」

アイアンホースが、とぼけたように尋ねる。


「トルティヤじゃ。忘れるでないわい」

トルティヤが、アイアンホースに鋭い視線を向ける。


「あーそうだそうだ!トルティヤだ!元気にしてたか?」

アイアンホースが、懐かしそうに尋ねる。


「おい。このガキの見た目が変わったぞ?どうなっている?」

モギーが、驚きを隠せないまま、アイアンホースに尋ねる。


「あぁ。実はな…」

アイアンホースが、サシャの中にいるトルティヤについて話し始める。

それを聞いたモギーは、不思議そうな顔を見せた。


「ほぉ。随分と奇妙な話だな。さすがの俺も初めて聞いた話だ」

モギーは、感心したように言う。


「なに、この小僧と利害が一致したまでじゃ。それよりも、ワシは腹が減った。食べるぞ?」

トルティヤが、我慢できないといった様子で口にした。


「あぁ。長話も野暮だしな…」

アイアンホースは、そう言うとビール入りのジョッキを手に取る。


「…」

モギーもまた、ビール入りのジョッキを手に取った。

それに続いて、サシャ達もお茶の入ったグラスを手に取る。


「じゃあ、再会を祝して…調査の成功を祈って…乾杯!!」

アイアンホースが、高らかに音頭を取る。


『乾杯!!!』

グラスが「カン!」と軽快な音を鳴らし、打ちつけられる。

こうして、賑やかな宴会が始まった。


「もぐもぐもぐもぐ!!」

トルティヤは、誰よりも早く、目の前の料理を貪り食う。


「おいおい、そんなに慌てなくても料理は逃げていかないぞ?」

アイアンホースが、呆れたように言葉をこぼす。


「わぁ!この料理はなんだろう?」

アリアが、細切れになった色とりどりの野菜と肉の炒め物を箸に取る。


「これは…モグモグ…棒肉唐炒(チャオロンファン)じゃな…」

トルティヤが、口いっぱいに頬張りながら説明する。


「まぁ、簡単に言えば…細切れにした豚肉とピーマンの炒め物だな…ゴクゴク」

モギーが、ビールを飲みながら教えてくれた。


「聞いてるだけで美味しそうだよぉ」

アリアが、それを口に運ぶ。

次の瞬間、甘辛いタレの風味と、シャキシャキとしたピーマンの歯ごたえが口の中に広がる。


「うーん!美味しいよぉ」

アリアは、満面の笑みを浮かべ、棒肉唐炒(チャオロンファン) の味を楽しんだ。


「これは…刺身?」

リュウが、お頭のついた魚の刺身を取る。


「あぁ。これは黎英名物のヨゲバニシンのお造りだ。脂が乗ってうまいぜ!!」

アイアンホースが、満足そうに言う。


「ヨゲバニシン…魏膳でも捕れることがあるが…」

リュウは、刺身を口に運んだ。

すると、まろやかで上質な脂の風味が、口の中に豊かに広がる。


「…おいしい。脂の乗りが全然違う」

リュウは、黎英のヨゲバニシンの旨さに目を丸くする。


「ワシはこれじゃ」

トルティヤは、巨大な肉塊をナイフで切り分けると、近くに置いてある薄い生地に乗せて、一緒に食べる。


「お!黎英烤鴨 (れいえいダック)を選ぶとはセンスがいいな」

アイアンホースが、ニヤニヤしながら尋ねる。


「黎英名物の中でも、ご馳走じゃ。食べ逃す訳がなかろう…」

トルティヤは、肉を味わいながら答える。


「うーん!このパリッとした皮とほどよい柔らかさの肉がたまらないのじゃ…」

トルティヤは、至福の表情で頬を緩ませる。


「あの…僕にも少し…」

その様子を見て、サシャはトルティヤに懇願する。


「ワシが腹いっぱいになるのを待つのじゃ」

だが、トルティヤは、冷たく言い放った。


「えーっ…そしたら僕が食べられないじゃないか…」

サシャは、がっくりと肩を落とす。


「知らん。とにかく、ワシが食べ終わるのを待つのじゃ」

こうして、トルティヤはテーブルの上の料理を食べ続けた。


30分後。

料理は引き続き、次から次へと運ばれてくる。

そして、アイアンホースとモギーは、ビールの力でさらにテンションが上がっていた。


「モギー!!まだ潰れるわけねぇよな!!」

アイアンホースは、モギーに絡む。


「当り前だろ!?ホルモの戦士がこの程度のビールでつぶれる訳ないだろう!」

モギーは、ジョッキに入ったビールを一気に飲み干す。


「ぷはぁ!!マスター!ビール樽もう一つ追加だ!!」

モギーは、店のマスターに豪快に注文した。


「はいよ!お客さん、いい飲みっぷりだ!!」

ひげ面のマスターは、笑顔でそう言うと、新たなビール樽を持ってきた。


「おう!ありがとうよ!!…さ、まだまだ飲むぞ!お前らもガンガン食えよ!若いうちは食ってなんぼだからな!!」

アイアンホースは、そう言ってジョッキに入ったビールを飲み干した。


「は、はぁ…」

二人のテンションに、リュウは呆れたように目を点にする。


「けど、結構お腹がいっぱいだよぉ…」

アリアは、両手でお腹をさする。


「うっ…ようやく戻してもらったけど、結構お腹が…」

サシャは、トルティヤとようやく入れ替わってもらえたが、既に腹が八分目の状態だった。


「(けど、せっかくアイアンホースさんとモギーさんが馳走してくれたんだから無下にするわけには…)」

サシャは、そう心に決めると、近くにあった蟹料理を手に取る。


「お!紅狼螃蟹(シェイロンパンシェ)を食べるとはチャレンジャーだな!」

アイアンホースが、不敵な笑みを浮かべる。


「え?どうして?」

サシャの口には、既に蟹の身が運ばれていた。

次の瞬間、サシャの顔が、真っ赤に染まる。


「うわっ!めっちゃくちゃ辛いじゃないか!!」

サシャの目からは涙がこぼれ、口は火を吹くかのように熱くなった。


「ガハハハハハハハ!!そりゃそうだ。黎英で一番辛い料理だからな!」

モギーが、豪快に笑う。


こうして、賑やかな宴会の時間は、笑い声に包まれた。


そして、更に1時間後。


酒場には、先ほどの賑やかさが嘘のように、静けさが戻っていた。

テーブルの上には、食べ残された料理と、空になったジョッキが並んでいる。


「また…ひっく…飲めるぞ 」

モギーは、空になったジョッキを掲げたまま、テーブルに突っ伏していた。


「もう…食べられないよぉ…」

アリアは、満腹で横になっている。


「さすがに…もうきついな…」

リュウも、ため息をついた。


「…ぷあっ」

アイアンホースは、大きなげっぷをすると、ジョッキをテーブルに置いた。


「あの…アイアンホースさん。一つ気になったんですが…」

サシャは、アイアンホースに一つの質問を投げかける。


「なんだ?」

アイアンホースが、静かに応じる。


「フラッカーズって、どんな組織なんですか?」

サシャが、気になっていたことを尋ねた。


「確かに名前はよく聞くが、実態は分からないな」

リュウが、言葉をこぼす。


「まぁ、簡単に言えば巨大な傭兵旅団だな。金さえ払えば、基本的になんでもやる。ペット探し、浮気調査、護衛、そして暗殺まで…なんでもな」

アイアンホースは、フラッカーズについて語り始める。


「巨大…どのくらいいるんですか?」

サシャがアイアンホースに尋ねた。


「人数はざっと1000人くらいだ。俺も正確な数は把握してねぇ」


「せ、1000人?」

その規模に、サシャは目を見開く。


「当然、そんな人数を雇える奴なんざいねぇ。だから、基本的には一人から多くても十人くらいで雇われるのが普通だな。ましてや、俺やモギーのようなS級傭兵を二人も一気に雇える奴なんて、大陸でも一握りだ」

アイアンホースは、ジョッキに残ったビールを飲み干した。


「あの…S級傭兵…って?」

リュウが、問いかける。


「フラッカーズには年に1回「番付」というものがある。要するに「いくら稼いだか」を審査するイベントだな。その中で、稼ぎ額、上位5人のみがS級として公認されるというわけだ」

アイアンホースが、分かりやすく説明する。


「ということは、アイアンホースさんやモギーさんは1000人の中の5人に入っているということに…」

サシャは、改めてそのすごさに驚きを隠せない。


「ま、そういうことになるな。ちなみに、俺とモギーは20年間だな。S級の地位を守っている」

アイアンホースが、にやりと笑う。


「そんなにすごい人だったなんて…」

サシャは、アイアンホースの言葉に、ただただ感嘆した。


「S級になれば、依頼金が多くもらえるだけじゃなくて、国家の権力者や有力貴族とのコネもできる。そうなれば、更に依頼が増えて、貰える依頼金も増える…いいことずくめだぜ。だから、簡単にこの座(S級)を渡すわけにはいかねぇんだ」

アイアンホースは、S級傭兵の地位に居続ける理由を話す。


「その、S級傭兵というのは…やっぱり全員強いんですか?」

サシャが、尋ねた。


「俺やモギーはもちろんだが、他の3人もつえぇぞ?そうだな…」

アイアンホースは、少し考え込むと、他の3人の傭兵について語りだす。


「まずは、閃光魔法の使い手「マリ」だ。若いがガッツと才能がある奴だ。なんでもかんでもコイントスで決めちまうのがネックだがな…」


「マリ?閃光魔法?フラッカーズ?…そういえば…!」

サシャは、何かを思い出したかのように口にする。

そして、サージャス共和国のドミノホテルでマリと戦闘したことを話した。


「なに!?じゃあ、マリが言っていた堕天使の魔導師がどうこうってのは、おめぇらのことだったのか!?」

アイアンホースは、寝耳に水といった様子で驚きを隠せない。


「実際は、トルティヤが殆ど戦ったのですけど、トルティヤが苦戦してましたから…」

サシャは、正直に告げる。


「ふん。苦戦などしておらぬわい」

その話を聞いていたトルティヤが、間髪入れずに否定する。


「なるほどなぁ。めぐり合わせというのは奇妙なもんだ」

アイアンホースは、サシャの話を聞いて、深く頷いた。


「他の二人はどんな感じなんですか?」

リュウが、尋ねる。


「あぁ。一人はファントム。気まぐれで雲みてぇな奴だ。フレンドリーないい奴だが、本部にも滅多に帰ってこねぇ。ただ、実力は折り紙付きだ」

アイアンホースが、言葉を続けた。


「もう一人は?」

サシャが、尋ねる。


「もう一人は、ダストという奴だ。正直なところ、俺はあまり好きじゃねぇ」

アイアンホースの声が、急に低くなる。


「なんか理由があるんですか?」

リュウが、問いかけた。


「奴は冷酷非道でな。金のためなら赤子でさえ無感情で殺す。それに、目的達成のためなら無関係な者を巻き込むことすら厭わない…とにかくヤバイ奴だ。お前達も気を付けた方がいい。もちろん、実力も出鱈目に強い…」

アイアンホースが、真剣な眼差しで警告する。


「…」

その言葉に、サシャとリュウは息を呑む。


「ま、そう簡単には、でくわさないだろうけどな!ガハハハハ!」

アイアンホースは、先ほどの重苦しい雰囲気から一転、陽気に笑い飛ばす。

そして、ビール樽からジョッキにビールを注いだ。


「なるほど…ありがとうございます」

サシャは、アイアンホースに礼を言う。


「おう!ちなみに、おめぇらと同じくらいの年頃の奴らも沢山いるぞ?」

アイアンホースが、話を変える。


「そういえば、アルパサでポージャというフラッカーズの傭兵と戦いました」

リュウが、何かを思い出したかのように口にする。


「お!マリについていた小僧か!中々強かっただろう?」

アイアンホースが、楽しそうに尋ねる。


「はい。液体魔法の相手は中々に骨が折れました…」

リュウは、静かに答えた。


「ま、他にも個性豊かな奴らがいっぱいだ。そうだな、任務が終わったらフラッカーズの本拠地がある「淘气(タオチー)」に連れて行ってやる!」

アイアンホースが、力強く頷く。


「気になる!ぜひ!」

サシャが、目を輝かせる。


「どんな猛者がいるのか気にもなるしな…」

リュウも、楽しそうな表情を浮かべた。


「だが、先に今回の任務だ。レッドベリアルの連中から大司教の娘を奪還する」

アイアンホースが、真剣な表情に戻る。


「え?」

その言葉に、サシャとリュウは目を点にする。

『大司教の娘』…?


「ん?あれ言ってなかったか?黎英の大司教の娘がレッドベリアルに捕まってんだ。で、俺とモギーがレッドベリアルの居場所を調査しているってわけだ」

アイアンホースは、あっけらかんと言い放った。


「はい…初耳です」

サシャとリュウが、声を揃えて答える。


「ま、まぁそういう訳だ…だから、明日から頼むな」

アイアンホースは、ニヤリと笑い、ジョッキのビールを流し込む。


「サシャ…俺たち、また厄介なことに巻き込まれてしまったのではないか?」

リュウが、小声でサシャに耳打ちする。


「…まぁ、それも一理あるかもだけど。魔具があることに賭けるしかないね」

サシャは、自分にそう言い聞かせ、納得した。


「さて、モギーと、そこの嬢ちゃんも眠っちまったみたいだし、俺たちもそろそろ休むとするか。俺はマギーを部屋に連れて行く。おめぇらはそこの嬢ちゃんを…」

アイアンホースがそう言い聞かせると同時、アイアンホースが机に突っ伏す。


「ぐおぉっぉぉ」

そして、大きなイビキをかいて眠り始めた。


「…本当にマイペースだな」

リュウが、呆れ気味に言葉をこぼす。


「どうしようか?」

サシャが、リュウに尋ねる。

すると、その様子を見ていた店のマスターが口を開く。


「あー、気にしなくてもいいよ。そのまま寝かせてあげな。アイアンホースの旦那には、いつも贔屓にしてもらっているし、もう店じまいもしているからさ」


「すみません。ありがとうございます」

サシャは、マスターに深く頭を下げ、礼を言う。


「俺たちは部屋に戻って寝よう…」

リュウが、そう提案する。

そして、サシャとリュウは宿の部屋に戻り、休息をとった。


翌日。

没有(メイヨー)の街は、相変わらず霧に包まれていた。

だが、朝陽が霧の間から僅かに差し込み、朝だということを告げている。

そして、サシャ達の姿は、すでに宿屋の前にあった。


「よーし!エネルギーも充填したし…今日から本腰入れて調査するぞ!」

アイアンホースは、昨夜の酔いが全く残っていないかのように、ハイテンションで声を上げた。


「あ、アイアンホースさん…元気だなぁ」

リュウは、眠そうに目をこする。


「ふぁぁ…僕、まだ眠いよぉ」

アリアが、大きなあくびをする。


「おいおい。そんなんじゃ、死ぬぞ?ひよっこ共、気合入れろ!」

モギーが、喝を入れる。


「して、アイアンホースさん。今日はどこに行くんですか?調査といったって、何かアテがあるわけじゃあ…」

サシャが、心配そうに尋ねる。


「心配するな!この前、おめぇたちが来る前に有力な情報を手に入れてな。八宝湖の北部で行方不明事件が多発しているという話だ。だから、今日は湖の北部にある龍飯(ロウハン)で聞き込みを行う」

アイアンホースが、今後の方針を告げる。


「ということは、湖の向こう側に?」

リュウが、問いかける。


「そういうことになるな」

アイアンホースが答える。


「けど、湖の反対側となると結構歩くことになりそうだよぉ?」

アリアが首をかしげる。


「それについても考えがある。俺についてこい」

アイアンホースが、そう言葉をこぼすと、湖のあるエリアの方へ歩き出した。


「は、はい」

サシャ達は、慌ててアイアンホースの後を追った。

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