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第114章:大金庫

その夜、サシャ達の姿はバンカーにあった。


「それにしても…もぐもぐ…まさか、幹部が自ら情報を提供するなんて、驚きだよぉ」

アリアは、ヘレンが作ってくれたサンドイッチを頬張りながら、素直な感想を呟く。


「あぁ。罠である可能性もあるが、これが本当ならば千載一遇のチャンスでもある」

リュウは、サンドイッチを片手に、慎重に言葉を選ぶ。


「そうだね。罠の可能性もあるけど、行ってみないとなんともだし…」

サシャも、サンドイッチを一口食べる。

その時、バンカーの階段を降りてくる音がする。


「おぉ、皆、元気そうじゃな」

そこにいたのは、ラウ老師だった。


「ラウ老師!おかえり!」

アリアが元気よく出迎える。


「ラウ老師、実は…」

サシャは、ガロの診療所で起こったことを、すべて話した。


「なんと…!!極天のランプが大金庫に…とはな」

ラウ老師も、その情報に驚きを隠せない様子だった。


「はい。なので、僕たちは情報通りの時間に潜入をしてみようかなと」

サシャは、決意を固めた瞳で、ラウ老師に大金庫への潜入を告げる。


「ふむ…確かに千載一遇のチャンスだな…」

ラウ老師は、深く考えるように呟く。


「じゃあ…」

サシャは、ラウ老師の言葉を待つ。


「賭けてみる価値はあるな。それと、行動は早い方がいい…」

ラウ老師は、その計画に賛同した。


「じゃあ、今夜に決行しよう…」

ラウ老師の言葉を受けた、サシャの決断は早かった。


「それでいいよね?トルティヤ?」

サシャは、精神世界にいるトルティヤに尋ねる。


「ワシは極天のランプさえ取り戻せればそれでよいわい」

トルティヤは、素っ気なく答える。


「ふむ…では、早速準備を…」

リュウが立ち上がった、その時だった。


「ちょっと!!店は閉店してるのよ!!」

上の階から、ヒュウナの鋭い声が響く。


「何事だ!?」

サシャ達は、慌てて立ち上がり、階段を駆け上がった。

そして、店のフロアへと向かう。


「みんな、待て!!何か様子が変じゃ」

すると、いち早く状況に気がついたラウ老師が、静止する。


「…これは!!」

サシャ達は、物陰からそっと様子を窺う。


「ここにラウと、例の冒険者が匿われていると情報があった。店内を捜索させてもらいたいのだが?」

眼帯をしたドラゴニアが、冷たい声で告げる。

彼の背後には、武器を持ち、威圧的な雰囲気を持った部下らしきドラゴニアが十人ほど控えていた。


「そんなの知らないわよ!!大体、こんな時間にズカズカとやってきて…近所迷惑だから、帰ってちょうだい!!」

ヒュウナが、怯むことなく叫び返す。


「おやおや、何事かと思えば、随分と騒々しいじゃないか。一体何の用だい?」

すると、店の奥から、ヘレンが姿を現した。

彼女の顔には、柔和な笑みが浮かんでいるが、その瞳は鋭く、警戒を強めているのが見て取れた。


「お前がこの店の店主か?だったら話は早い。ここに反逆者であるラウと、その配下の冒険者一団が匿われているという情報があった。申し訳ないが、店内を捜索させてもらう」

眼帯のドラゴニアが、ヘレンをじろりと睨みつける。


「龍心会は随分と強引なんだね。私ら無関係の一般市民にこのような仕打ちをするとはね…」

ヘレンは、眼帯のドラゴニアをまっすぐに見つめながら、挑発するように呟く。


「ドラゴニア王国の国民ならば龍心会に協力する義務がある…協力する気がないなら強制的に捜査させてもらうまで…」

眼帯のドラゴニアは、一歩前に出る。


「…」

その状況を、ラウ老師はじっと見つめていた。

彼の表情は、深い思案を物語っていた。そして、静かに、店の裏口へと向かう。


「ラウ老師?」

サシャは、ラウ老師の行動に疑問を抱く。


「ワシが陽動役になる。その間に、お主らは極天のランプを奪取するのじゃ」

ラウ老師は、振り返ることなく、自らが囮になることを告げた。


「だが、数が多すぎる…いくらなんでもそれは…」

リュウは、ラウ老師の命を危険に晒すことに、強く戸惑う。


「それに、ヒュウナとヘレンに店には迷惑をかけないと約束したからのぉ。今お主達が捕まるわけにはいかないじゃろ?あとな、こういうのは老いぼれの役目じゃ…」

ラウ老師は、かつて多くの仲間を失ってきたであろう、その経験からくる諦めと、弟子たちを守ろうとする深い愛情が滲み出るような口調でそう呟く。


「やりとげろ…リュウも、アリアも。お主達ならきっとやれる…」

ラウ老師は、三人に向き直り、その瞳に強い意志を宿しながら告げる。


「ラウ老師…」

サシャは、言葉を失う。


「さ、お主らはワシが連中をまくまで隠れておれ…ワシのことは心配するな」

そう呟くと、ラウ老師は静かに裏口の扉を開ける。

そして、月明かりの下、かろやかな足取りで、ヘレンの店の向かいにある屋根の上に登る。


「お前ら、ワシを探しているのじゃろう?」

ラウ老師が、龍心会のドラゴニアに向かって、堂々と叫ぶ。


「な!あんなところに!!」

龍心会のメンバーが、月夜に照らされたラウ老師を指さす。


「むっ…!ラウ本人だ…お前ら!捕らえるぞ!!」

眼帯のドラゴニアは、部下と共にラウ老師の元へと飛ぶ。


「馬鹿者。簡単に捕まるわけがないじゃろう…」

すると、ラウ老師は、嘲笑うかのように呟くと、隣の屋根へと、身軽に飛び移る。


「なっ!待て!!」

龍心会のドラゴニア達は、慌ててラウ老師を追いかける。


「(できるだけ遠くに…大金庫とは反対側に…)」

ラウ老師は、まるでトビウオのように、流れるような動きで屋根を次から次へと飛び移っていく。

それを龍心会のドラゴニアが追いかける。


こうして、ヘレンの店の前は、再び静けさを取り戻した。


「…どうやら行ったようだよ」

サシャは、息を呑んでその様子を見つめていた。


「あぁ。だが、ヘレンさんの店が疑われた以上、もうここにはいられない…」

リュウが、今後のことを考えて呟く。


「そうだね。早いところ極天のランプを探しに行こうよぉ」

アリアが、前向きな声で促す。


そして、サシャ達は、店前にいるヘレンの前に姿を現す。


「…まったく、ラウの奴は無茶ばかりするね」

ヘレンが、呆れたように呟く。


「あの…ヘレンさん。今までお世話に…」

サシャが、お礼を言おうとすると、ヘレンの言葉がそれを遮った。


「…行ってきな。私たちは大丈夫だ。あいつらは目先の手柄に目がくらんでいる。ラウが出てきた以上、私たちの店を再び調べに来る可能性は低いだろうからね。 」

ヘレンは、深い優しさを込めた瞳で、サシャ達を見つめた。


「だけど、この店のことが…」

アリアは、心配そうに呟く。


「それに、あんた達の服も預かっているんだ。だから死ぬんじゃないよ。するべきことが終わったら、また戻ってきな」

ヘレンは、温かい口調で呟く。


「…ありがとうございます」

サシャ達は、深く頭を下げ、ヘレンに感謝を伝える。


「また、おばあちゃんと一緒にサンドイッチ作るからね!」

すると、隣にいたヒュウナが、満面の笑みでそう告げる。


「…楽しみにしているよ」

それに対して、サシャは、微笑んで見せた。


「行こう。もうすぐ22の刻だ…」

リュウが、静かに呟く。 それに、サシャとアリアは頷くと、三人はシュリツァの外れにある大金庫を目指した。


シュリツァの街から20分後。

サシャ達は、例の大金庫の近くに来ていた。


「…ここが大金庫」

サシャは、遠目からその様子を伺う。


大金庫は、四方を高いフェンスで囲まれており、周辺を巡視用のサーチライトが、くまなく照らしていた。

その威圧感は、まるで巨大な要塞のようだった。


「思ったよりも大きいな。まるで砦だ」

リュウは、その巨大さに息を呑む。


「あ、あれ!」

アリアが、ゲートの方を指さす。


「では、私は定期報告に出向くから、警備を頼んだわよ」

スピカが、部下の門番にそう告げると、空高くへと飛んでいった。


「…どうやら、本当に定期報告に向かったらしいな」

リュウは、その様子を遠目に見つめる。


「けど、どうやって潜入しようか?」

サシャが、潜入方法について模索する。


「何を悩んでおる。正面から行けばよかろう」

トルティヤが、大胆な正面突破を提案する。


「だけど、見張りもいるし、増援を呼ばれる可能性も…」

サシャは、慎重な姿勢を見せる。


「大丈夫じゃ。ワシに任せておけばいい…ほれ、代われ」

トルティヤが、呆れたように呟くと、サシャの肩に手を置く。


「わっ!」

そして、サシャとトルティヤが入れ替わる。


「…何をぼさっとしておる。堂々と正面から行くぞ」

トルティヤは、リュウとアリアに指示を出す。


「あ、あぁ…」


「だ、大丈夫なのかなぁ?」

リュウとアリアは、戸惑いながらもトルティヤについていく。

そして、門に近づいた時、トルティヤが止まる。


「…粉塵魔法-現夢酔狂(げんむすいきょう)-」

トルティヤが魔法を発動する。

すると、門の周辺に青白い粉が漂う。


「ふぁぁぁ…なんか急に眠たく…」

それを吸い込んだ門番の男は、そのまま地面に倒れ、深い眠りに落ちていく。


「今じゃ!」

その様子を見た三人は、門の中へと入る。

しばらく進むと、一軒の木像の建物が視界に入る。


「…あれ?中は普通の建物だな」

リュウは、大金庫の内部が想像と違うことに、目を丸くする。


「待って!見張りがいるよぉ」

アリアの視界の先には、見張りが2人、建物の周辺を巡回していた。

さらに、サーチライトがまんべんなく周辺を照らしていた。


「全く…無駄に厳重じゃのぉ…お主ら、ワシの手を握れ」

トルティヤは、リュウとアリアに手を握るように促す。

二人は小さく頷くと、トルティヤの手を握る。


「無限魔法-無人闊歩(むじんかっぽ)-!」

次の瞬間、サシャたちの姿は、まるで蜃気楼のように揺らぎ、次の瞬間には完全に透明になった。


「この魔法がかかっているうちに潜入するぞ」

透明になった三人は、大金庫の扉の前に近づく。


「しっ!」

すると、透明になっている三人の目の前を、見張りが歩いていく。

だが、透明になっているため気が付かれることなく、見張りは三人の目の前を通り過ぎて行った。


「よし、今じゃ…」

トルティヤは、大金庫の扉を開ける。


「ギィィィ…」

扉は、歪な音をたてて開く。

そして、三人は中に入る。


「わぁ…お宝だらけだよぉ」

アリアが、思わず息を呑む。

室内には、ガラスケースに入った様々な宝飾品が、眩い光を放って展示されていた。


黄金の剣、深紅に輝く美しい宝石、何かしらの鉱石があしらわれたエンブレム。

いずれも価値がありそうなものばかりだった。


「どれも、売ったら相当な値がつくものだな…」

リュウは、その宝飾品に目を丸くしていた。


「そんなものはどうでもいいのじゃ。ほれ、あれじゃ」

トルティヤが指さす方向には、ガラスケースに入った白亜色のランプがあった。

その独特な形と、魔力を感じさせない静けさが、周囲の宝飾品とは明らかに異質だった。


「あれは…極天のランプだ!」

精神世界からその様子を見ていたサシャは、喜びの声を上げる。


「ついに見つかったよぉ」

アリアは、満面の笑みを見せる。


「なんだかんだで、ここまで長かったな」

リュウは、どこか安心したような表情を見せる。


「さて、さっさと手に入れて、こんな場所とはおさらばじゃ」

トルティヤが、極天のランプが入ったガラスケースに触れる。


「無限魔法-羅刹の炎-」

トルティヤの手から、黒く禍々しい炎がガラスケースを包む。

ガラスケースは、炎の高温であっという間に溶けてなくなる。


「…よし、これで」

トルティヤが、極天のランプを手に取る。

しかし、その瞬間、異変に気が付く。


「むっ。おかしいのじゃ」

トルティヤが、顔を曇らせて呟く。


「どうしたの?」

アリアが、不思議そうな表情で見つめる。


「…魔具から魔力を感じぬ」

トルティヤが怪訝な表情をして呟く。


普通、魔具は独特の魔力を放っているが、今手にしている極天のランプは、どういうわけか魔力を放っていなかった。

それに、妙に軽かった。


「まさか…贋作か?」

リュウが、ハッとしたように呟く。


「…やられたのぉ。まさか偽物を置くとは」

トルティヤが、悔しさを顔に出す。

それと同時だった。


「ファンファンファン!!」

大金庫内に、けたたましい警報が鳴り響く。


「むっ!罠か!」

リュウが呟く。


「急いで逃げるぞ!!ワシの手を握れ!」

トルティヤは、リュウとアリアにそう促す。

そして、二人はトルティヤの手を握る。


「転送魔法-韋駄天の長靴-」

次の瞬間、三人は白い光に包まれ、その場からいなくなった。

そして、サシャ達は少し離れた木の陰にいた。

サシャは、がっかりしているようだった。


「ふぅ…どうにかなったのぉ…」

トルティヤが、魔法を解く。

すると、三人の透明化が解除される。


「まさか偽物だったなんて…」

サシャはがっかりしているようだった。


「とりあえず、一旦、シュリツァの方に戻ろう」

リュウの提案もあり、その場を去ろうとした時だった。


サシャ達の目の前に、何かが勢いよく落下してくる。

そして、そのまま近くの木にぶつかり、地面に落ちてくる。


「お主は!?その傷は!?」

トルティヤは、その姿に目を丸くする。


「…スピカか!?」

リュウは、驚きの声を上げる。


「うっ…」

スピカの左翼と左腕は、鋭利な刃物で斬られた跡があり、体中からは、夥しい量の血が流れている。

さらに、魔法による傷も見受けられた。


「誰にやられたのじゃ?」

トルティヤが、スピカに尋ねる。


「アルちゃんが…止めようとしたけど…ダメだった…空を見て…」

スピカが、震える声でそう呟く。


「空?」

トルティヤは、言われた通りに空を眺める。

すると、漆黒の夜空に、巨大な黒い飛行物体が浮かんでいた。


そして、それは月夜に照らされると、その不気味な正体を現す。


「飛行船じゃと!?」

トルティヤは、目を丸くする。

それと同時、アリアが指をさす。


「ねぇ!上からなんか降りてくるよぉ!」

そして、飛行船から二つの影が、まるで羽のない鳥のように滑空し、ゆっくりと地面に着地した。


「見つけた。裏切り者だ」


「早く殺そうよ」

そこに立っていたのは、無表情で冷酷な眼差しを持つ、ユー&リンチーだった。


「お前達は!!」

リュウは、すぐに刀を抜く。

すると、二人はサシャ達に気が付く。


「あ、ユー。こいつら…」


「うん。アルタイル姉ちゃんが「殺せ」と言った冒険者達だね」

ユーとリンチーは、感情の読めない瞳でサシャ達をじっと見つめる。


「…アルちゃんを…止めて…極天のランプは…あの飛行船に…」

スピカは、最後の力を振り絞るかのように、震える指で飛行船を指さす。


「飛行船に!?」

サシャが、驚きを隠せない。


「だけど、空の上だよぉ」

アリアが、飛行船を見上げる。


「どうしたら…」

リュウが言葉を詰まらせる。


「…小僧。また、肉体を借りるぞ」

トルティヤは、一考すると、精神世界にいるサシャに告げる。


「分かった!極天のランプを…頼んだよ」

サシャは、トルティヤに頷くと、静かに目を閉じる。

そして、トルティヤは、サシャの肩に手を触れる。


「天に泣きて天を憎め。滅びの歌を奏で全てを無に帰せ」

重々しい詠唱が響き渡ると同時に、トルティヤの全身から漆黒の、禍々しいオーラが噴き出した。

黒い翼は、月夜に不気味に煌めいていた。


「…小僧、小娘、こいつらを頼むぞ」

堕天使の姿に変身したトルティヤは、リュウとアリアを見つめる。


「…あぁ、任せろ」

リュウは、覚悟を決めた表情で刀を構える。


「うん!大丈夫!コテンパンにしてやるんだから!」

アリアは、弓を取り出す。


「僕たちをコテンパン?」


「できるものなら」


「「やってみてよ」」

それと同時に、ユーが鎖分銅を、リンチーがチャクラムを取り出して二人に襲い掛かる。


「ふん…同じ相手に二度も負けるつもりはない…」

リュウは、迎え撃つように迎撃の姿勢を見せる。


「今度は負けないよぉ!!」

アリアは数本の矢を放つ。


「(頼むぞ…)」

その様子を見たトルティヤは、勢いよく空へと飛び上がる。

彼女の視線の先には、極天のランプを乗せた飛行船があった。


「よっと」

トルティヤは飛行船に乗り込む。


「来たか。堕天使」

トルティヤが視線を向けると、そこにはアルタイルが椅子に深々と腰を下ろし座っていた。

その手には白亜色に輝く極天のランプがあった。


「よくも、偽物を掴ませてくれたのぉ。お主をコテンパンにして、極天のランプはいただくとするのじゃ」

トルティヤはアルタイルを鋭く睨みつける。


「私もこの前受けた傷の借りを返そうと思ってな。それと、この飛行船の行く先を教えてやろう」

アルタイルが椅子から立ち上がる。


「どこじゃ?」

トルティヤはアルタイルに尋ねる。


「サージャス公国だ…首都のザイカに極天のランプを投下し宣戦布告を行う。ドラゴニアが豊かになるための侵略戦争の狼煙にするのだ」

アルタイルは狂気にも似た表情で呟く。


「お主一人でか?随分と大胆じゃな」


「夜襲だからな。まさか敵も国王自ら飛行船を操縦して攻めてくるなんて考えないだろう」

アルタイルはそう呟くと、極天のランプを椅子に置き剣を抜いた。


「さて、この戦い。貴様が死ぬか、私が死ぬかだ。…かかってこい堕天使」


「上等じゃ。お主を倒して、極天のランプは回収させてもらうのじゃ」

こうして、極天のランプを巡る最後の戦いが始まろうとしていた。

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