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世界が貴方に近づく頃には  作者: 片栗粉のパスタ
魔王—世界を終わらせ、始める者、又は世界を溯る者—
5/7

Dement《彼の者、王冠を掲げし真祖なり》

断章なのでご挨拶させて頂きます。

片栗粉のパスタです。

末永くお願いいたします。

==4000年前==


「ねぇ、王様」

「なんだ?」

「私はいつになったら死ねるの?」


困惑したような目でこちらを見つめる少女は、死を望みながら———されど喜んでいた。


「なぜ死にたいんだ?」

「なぜって———」


言葉が、出なかった。

なぜ自分が死にたいのか、明確な答えが出なかった。

自分は確かに世界に絶望しているはずで———こんな世界から抜け出したくて。


なのに。


「もう一度問おうか。君はなんで死にたいんだ?———あぁいや、、、怒ってるんじゃなくてな———君はこれまで絶望ばかり与えられてきたんだろ?———なら君はこれから幸せに———誰よりも幸せにならなきゃ駄目じゃないか」

「どうして?」

「ん?」


分からない。

どうしてもわからない。


「どうして私を殺さないの?」

「何で殺さなきゃならないんだ?」

「だって———私が生きてたら教会が、、、」

「教会がなんだ?」

「貴方は王でしょう!?宗教戦争に発展したら、、、この国が滅ぶのよ!?」


視界がぼやける。

目から頬に熱いものが流れる。


「なら王なんてやめてやるさ。二人で旅でもしよう」

「どうして———」

「どうだっていいだろう?今君が考えなきゃならないのは自分の幸せだ」


それに———と続けて、言う


「君はこんな国奴らを幸せにしたいか?

自分が幸せを得ていることに気づけない、気づいた時にはもう幸せを失っている———こんな奴らを本当に幸せにしたいか?

そんなのは割れた盃に水を注ぐようなものだぞ」




———それからは旅が続いた。

世界中を巡り、幸せを知る為のたびが続いた。


====


ねぇ、王様。

なんで私を殺してくれないの?


どうせ殺されるなら———貴方に殺されたかった。




断頭台は、無慈悲に刃を落とした。

ブクマしてくれたりすると、、、なんかこう、いい感じになります(作者が)

なのでこう、、、ブックマークお願いします。

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