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The Fate Of Twinsー双子姉妹の運命  作者: ほしのみらい
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第77話 Encounter(出会い) 5

「二人共、もうママの事は思い出せたかな?いつも2人でリンクしているように心で感じてみるんだ、いいね」


 巨人の槍に集う3人。現世でもミランダとガムが待機していた。皆、度々(おこな)ってきたリンクが始まったのだった。


「ワンドル、その後はどうですか?」

「ワンドル様、一度こちらへ戻られてください。今のこの術式について説明があります」

「聞こえているよガム。今のこのリンクがどうしたのだ。いつもと何ら変わらんが」

「ワンドル様。私自身、巨人の槍のエネルギーを利用して、この瞬間、あらゆる時代に同時にリンクしています」

「何を言っているのかよくわからんなガム。おいミランダ。今日は子供達にメッセージを投げかけたらどうだ。母親たる気持ちを思う存分発してくれ」

「言ってることがよく分からないのはワンドルのほうじゃない?」

「まぁいいからやってくれミランダ」


 ミランダは度々この機会には、姉妹の意識を探りながら、ため息ばかりが別の時代のワンドルに伝わっていた。


意味有り気なワンドルの言葉に眉をひそめながらも話した。

「レイラ、ライラ。ママです、聞こえていたら……聞こえていたら、どうか思い出して!」

「おやミランダ、それだけでいいのかい?もっと他に伝えたいことは?子供達が聞いていると思って話しかけてくれ」

「そんなこと言ったって、あの子達、記憶を失くしているかもしれない……。ママだと分からないかもしれないじゃない」


 涙ながらにリンクで伝えるミランダ。


 「よろしいミランダ、また会おう」


 巨人の槍の輝きが徐々に薄らいでいく。次第に薄紫色の雲は普段の雲の色に戻っていった。


 「ママ……」姉妹は涙を浮かべ呟いた。

そこにフラッシュバックが起こる。

そして姉妹の記憶はここで完全に回復するのだった。


「レイラ」「ライラ」呼び合う2人。

その後黙って頷く姉妹。


「聞けたかな?あの時の男の声はね、」

遮るように姉のレイラが話す。

「術式を教えてくれたガムさんです。女性の声はママで間違いないですね。……。それで、それでワンドルさん、あなたは……」

「パパではないの?」

「お前達が父親と取り違えて話していたのだ。……すまなかった。つい返事に困り、ガイラを演じてしまった。……残念だが私は父親ガイラではないのだよ」


 グアムスタンの雲の色がいつものように戻ると、雲間から光が差してきた。雨は既に上がっている。


 ワンドルはポンチョを脱ぎ、水滴を払うと姉妹のポンチョも受け取った。


 受け取ったポンチョの水滴を払いながら、

「ガイラは……ガイラは、グランダと相打ちになり命を落とした。相対したグランダは、死の直前、未完成のままの術式をお前達に目掛けて使ったのだ。記憶を消し去る術式と共にな」


 はっとする姉妹、少し表情が曇るが、

「それで今ママ達は遠い国にいるの?」

「いや違う。リンクしたのは現世の時代、この時代の未来にあたる。二人共あの時、グランダの中途半端な術式によって過去に転移されたのだよ。今の私は転移術式を習得したので、この時代に来られている。そしてようやくお前達を見つけ出したのさ。巨人の槍で聞いた声は現世の時代から繋がったからだよ。稲光のエネルギーは巨人の槍が増幅しているようだ。グアムスタンの雲の色が薄紫色の時ならまた話すことができる。術式の鍛錬を続けることだ。いいね」

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