表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Fate Of Twinsー双子姉妹の運命  作者: ほしのみらい
76/178

第76話 Encounter(出会い) 4

 翌日、ついにその時がきた。


 今朝からグアムスタンの雲行きが変わり始めている。


「昼までに酷い雨になりそうだけど、本当に山へ登るのかい?」

「えぇ。でも心配無用です。雨には打たれますが、それ以外は何の問題もありませんから」


 傍らで姉妹が座っている。二人共少し震えていた。


「そろそろだろうから支度だよ。ポンチョを持ってお行き」


 この時代、雨具は無い。有るのは、男女を問わず使用する、(ろう)でコーティングを施したフード付きのポンチョのみだった。


 サンドラから預かったそのポンチョを抱え、巨人の槍に向かっていく3人。

グアムスタンの雲の色はかなり薄紫色に変わってきている。


 巨人の槍が見えてくる頃には小雨が降りだしていた。


「二人共。ポンチョを被りなさい。雨に濡れないようにね」

そう言うと、ワンドルもポンチョを被った。


「この辺りで待とう。やがて岩に稲光が届く」


ワンドルは何度となくこのタイミングを実行してきた。

「慣れないと稲光で眩しいだろう。気を付けて待っていなさい」


 姉妹は寄り添って待っていた。雨が次第に強くなる。

雷鳴が一層激しくなってきたその時、巨人の槍に稲光が届く。


眩しく輝く巨人の槍。姉妹は一瞬目を閉じてしまったが、今日は前回と違ってしっかりと巨人の槍の様子を確かめられた。


「さぁ、もういい頃だ。岩に近付くよ」

姉妹はワンドルに促され、巨人の槍に向かい歩いて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ