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The Fate Of Twinsー双子姉妹の運命  作者: ほしのみらい
110/178

第110話 This World And Times Past(現世と過去の時代) 31

 サンドラ邸リビング。


 すっかり自己紹介を済ませて、ミランダを交えてのディナーとなった。


最初サンドラは、ミランダの包帯を巻いた左手首を見て心配したが、事情を聞き安堵していた。


「私は一旦戻って、留守を任せたガムに報告してきます。またすぐに戻ります」

「今度は川に出掛けましょうよママ。美味しい魚が獲れるの」

「どこの川なの?」

「バリスタン山の周りを流れる川よ。ブリード川っていうの」

「あらレイラ。ブリード川はこの時代から同じ名前だったのね」


 食器を片付けながら姉妹が話している。


「そうなのかい、ミランダさんの時代でもブリード川は残っているんだねぇ」

「私は魚は獲りに行ったことはありませんけど」

「捕れたての魚はすごく美味しいのよ」

「サンドラさんの料理がとても美味しいのもあるわね」

「じゃあミランダさんにも食べてもらわなきゃいけないねぇ」


 姉妹がティーセットを運んでくる。

ミランダが姉妹にリンクした。


「ムーブは使わないのね。……無理もないわ、この時代では魔術はないものね」


  姉妹はミランダに目配せすると、お茶を淹れている。


「サンドラさん。次に戻る時には色々荷物も持参します。今後しばらくお世話になります」

「遠慮はいらないよ。言ってみればこの家は先の時代にはあなたの家なんだから」


 4人は食後の団欒となった。ミランダがサンドラに尋ねた。


「ところでサンドラさん。王城近くの闘技場の話は聞きませんか?まだそんな話はないかしら……」

「あたしゃ王城の事は知らないんだよ。この子達にも聞かれたんだがね、遠いので行ったことはない。こんな田舎町じゃ話を聞けるかどうか……。そうさねぇ、町長にでも聞いてみたらどうかな?」


 お茶を飲みながら首を横に振るサンドラ。


「私達でブレイン町長さんの所に行ってくるわママ」

「ママが戻るまでに聞いておく」

「ありがとう。ママは明日朝出るわ。お願いね」


 今晩のミランダは姉妹の部屋で休むことにしたのだった。

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