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俺は蓮。とある底辺高校の生徒だ。ただ学校にはあまり言っていないから、世間の言う不登校だった。その日も、ゆっくりゲームでもして過ごすつもりだった。

ある日突然、謎の光に包まれるまでは…

蓮「うわ!眩しっ!」

数秒後、光がやんだ俺は目を開けた。そこには、とんでもない景色が広がってた。

蓮「うわ!なんだここ!」

蓮「ここは、、どこなんだ、、確かいつものように家でゲームをしていたはずなのに、、しかもさっきは夜だったのになぜか昼になっている。いきなりワープでもしたのか?」

俺の周りには不思議な景色が広がっていた。目の前には広大な森が広がり、木々の間からは陽光が差し込んでいた。

森の中には、奇妙な生き物たちが現れ、そいつらは俺のことををじっと見つめているかのようだった。生き物たちは、人間のようにも、動物のようにも見えた。

しばらく唖然と血ていると、俺の足元に何か柔らかい感触の物が手に当たった。

蓮「何だこれ・・うわっ!生きてるスライム?!」

ここまできてようやく俺の頭は、状況整理を始めた。めったに使わない頭をスパコン並みのスピードで回転させ、やがて一つの結論にたどり着いた。

蓮「俺、異世界に来たのか?」

蓮「そうか、自分は「異世界」に来たんだな!こんな世界、ずっと前からあこがれてたからラッキーなもんだぜ!」

本当はパニックになるのが当たり前なのに、17バカは異世界に来たと森の中ではしゃぎまわった。

蓮「そうだ!異世界っていえば魔法だよなぁ!とりあえずあの動物に手でもかざしてなんかいえば何か起きんだろ!」

喜々とした俺は近くの奇妙な動物に手のひらを向けて「ファイアー!!!」と叫んだ

その瞬間、彼の手に不思議な力が宿ったのか、手のひらから火の玉が放たれ、動物は驚いて逃げ出した。

やったぜ!‥と思ったのもつかの間、周りを見渡すと、蓮の手から放たれた火の玉が、木々や草むらを燃やしていた。俺は、すぐに手を下ろして火を消そうとしたが、もうどうにもできないほど火は広がっていた。

森は瞬く間に火の海になって、周りに広がる煙と燃え盛る火の中、俺はパニックになった。

蓮「まずいまずいまずいまずい!!これやらかしたんじゃねーかぁ!?と、とにかく逃げるぞ!てかなんでこの世界であんな片言英語が通用すんだよ!もっとこの世界だけの単語があったりするはずだろ!」

必死に山を下っていくと、一つの大きな町が見えた。俺はそこへ必死に走り続けた。

蓮「チクショウ!こんなことになるならちゃんと運動でもしとけばよかった!」

毎日引きこもりを続けたせいで訛っていた体を必死に動かし、その中世ヨーロッパを彷彿とさせるような大きな町の城壁にたたずむ正門までたどりついた。幸い山火事のことはまだばれていないようだ。とにかく、おなかも減ったし、のども乾いた。町の中に何かあるだろうと考え、俺は町の中に入れてもらうため蓮は門番に話しかけた。

蓮「すまねえ、この町に入れてもらえないか?」

門番「おいおい、あんたは誰だ?この町に用があるのか?」

蓮「俺は異世界から来た者で、ちょっと困ってるんだ。」

門番「異世界から来たって…何を言ってるんだ?ま、いいや。君が何者であれ、町に入るには税金を払う必要がある。」

蓮「税金?それって何だ?」

門番「あんた、税金知らないのか?それじゃあ、まずは城下町に入るための税金を払ってから話をしようか。今から町に入るんだろう?」

蓮「でも今お金の持ち合わせがないんだけど…」

門番「それなら、この町には入れないな。」

蓮「えええええっ!?まじかよ、困ったなぁ…。」

俺は門番にあっさり追い返された。

蓮「(えちょっとまって?これ結構わかりやすく詰んでないか?魔法が使える世界だし、どうせ夜には大量の魔物が発生するにきまってる!異世界に送られた上に町にも入れず魔物に殺されるってか?冗談じゃねーぞ!)」

俺は何かお金の代わりになるものはないかとポケットの中を漁った。すると指先に固い感触があたる。藁にもすがる思いでそのポケットの中身を取り出してみると、手の中に握られていたのは

小さな宝石だった。俺は驚いたが、それがお金になるのかもしれないと考えた。そこで再度、門番に話しかけた。

蓮「この町に入るにはお金が必要なんだろ?これで手を打たないか?」

門番「それは何だ?」

蓮「宝石だ!。これなら町に入るくらいのお金の代わりにはなるだろ?」

門番「ふむ、それなら話は別だ。この宝石を見せてもらっていいか?」

俺は宝石を渡し、門番はそれを見てしばらく考え込んだ後、また話しかけてきた。

門番「君、この宝石はなかなかのものだ。町に入るための税金としては十分すぎるくらいだ。ここで換金することができる。では、町に入るための税金としてこの宝石を受け取ろう。」

蓮「ありがとうな!助かったぜ!」

門番「まあ、君も困っているだろうから、お互い様ということだ。それでは、町の中で楽しんでくれ。」

俺は宝石を渡し、ついに町の中に入ることができた。

町の中は自分が思い描いていた「異世界」にかなり近かった。まちにはよくアニメで聞いていたキルト風の音楽が流れ、多くの人が馬車や人力車を使って行き来している。宗教もあるらしく、教会らしき建物も視界に入った。もちろん蓮の大好きな金髪で胸がとても大きいきれいなお姉さんも…いや、今はそんな感動に浸っている場合じゃない。宝石は門番に挙げてしまった。俺は今正真正銘の一文無しなのだ。何とかして日が暮れる前にお金をつくらないといずれおなかが減って死ぬだろう。主人公は、自分で何かできる仕事を探そう…とするはずもなく、一心不乱にあるものを探していた。

そう、異世界と言ったら必ずある「冒険者協会」だ。

蓮「冒険者協会で冒険者になったらクエストが受けられる!それで金を稼いで大金持ちになる!俺がゲームで学んだ流れから分析するにそれであってるはずだ!」しかしいくらそれらしきものを探せど見つからない。このせかいはもといた世界より時間の流れが速いのだろうか、見る見るうちに日は暮れていき、やがて蓮は歩くことすらもままならなくなった。

蓮「なんだよ、、歩いてもなんも見つからねえじゃねぇか、、」

壁によりかかりながら蓮は地面に腰を落とした。意識が薄れていき、そのまま連は地面に倒れこんだ。

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