特別番外「尽未来際物語4」
テオの家から帰宅したら深夜でレイとは会わず。翌朝は彼女を直視できず、早朝出勤だからとレイからおむすびを買って逃亡。
帰宅後の夜も、用事がないから必要ないのに「今夜は弁当を買いたい」と、彼女からお弁当を購入して逃亡。
俺の仲人はネビーに頼むと考えていたけど、あの妹バカに「レイさんと縁結びしたいです!」と言っても無駄。
俺には逆立ちしても変えられない忌まわしき身分証明書がある。
身分証明書はもう滅多に人に見せることがないし、見せても一般区民は「警兵さんなんですね」で終わり。
しっかり身分証明書を読める相手でも、地区兵官なのに監獄出は訳が分からないけどなんだと質問されるので、保護所がいっぱいで監獄で雑務をしていましたと言っている。
天涯孤独は可哀想だけど、グズめなのに兵官半見習いになれて、赤鹿乗りに優遇って羨ましいなと言われることもある。
海岸でレイが長屋の皆と作った料理を詰めた弁当を食べながら、俺は夜空を見上げた。
もぐもぐもぐ、もぐもぐもぐ、美味い。
俺は多分一生、この美味すぎる料理を食べられる。
レイは結婚しても多分似たような生活だから、俺は近くで暮らして、ずーーーーーっと彼女の近くで身の安全を守り、この美味しい料理を堪能する。
素晴らしい人生だな。
一方、好きだのなんだの言って振られたら……さようならと言われるかもしれない。
『さようなら、ユミトさん』
君達は友情すらダメで迷惑と言われた苦い過去と、レイに別れを告げられた日を思い出して頭痛。
俺はあの後、しばらく食欲が無くて、ユウが口に無理矢理食べ物を突っ込んでくれていた。
朝から晩まで忙しくして、眠れないからと予定を詰め込んで倒れて、かめ屋の同僚達に心配され、ユウにも「横になって寝ろ! 気持ち悪いけど添い寝してやる!」と動くことをある程度禁止されるという。
ふーん、俺は失恋したからあんなになったのかと今なら考察出来る。
彼女は他の命を救うために三回死にかけた。その度に「レイさんが死んだら俺も死ぬ。死神がいるなら俺を連れて行け」と思ったなぁと思い出して、めちゃくちゃ好きじゃん俺、と咀嚼を続ける。
翌朝もレイをなるべく見ないようにして、逃げるように出勤したが、勤務中にこれまでと同じような日々を送れば良いと気がついたので、わりと冷静な状態で帰宅。
そのはずが、やっぱり無理!
しかし、俺が逃亡するための発言をする前にレイが笑って叫んだ。
「丁度良いところにお兄さん。いや、片足オジジ。ここにかわゆいお嬢様が一生懸命一人で作った至高の夕餉がある。三銅貨だけどどうだい?」
男装中はわりと男口調で声色も少し低いレイが歯を見せて笑った。これだと男の大親友という感じでわりと冷静さを保てそう。
この男装も自覚が遅かった理由かもと心の中で呟く。
長屋前の共同机に並べられているのは二人分の夕食。
かわゆいお嬢様はレイの隣にいるマリのことで、一人で来たのかと思ったが、少し離れた位置にシンの姿を発見。
引きこもりの人間嫌いがここへ来たなんて驚きだ。
「これ、二人分ですね」
「マリさんがシンさんと自分にって作ったのに、つれない婚約者さんは、本職料理人が煮たおあげを使ったいなり寿司が食べたいって浮気だコン!」
レイは右手をキツネの形にして左右に揺らした。
こういう無邪気な子供っぽい姿は千回以上見ているはずなのに萌えた。
多分、今の胸がきゅってしたのは多分そういう感情。深呼吸をして、変にならないように気をつける。
「ギイチさんはわりと天邪鬼だからな。君が変な言い方をしたんだろう」
「そうかも! だってあの子、面白くてつい」
「俺が食べ始めたら来るかもな。マリさん、有り難くいただきます。こちらはお代です」
借金のかたに売られるように結納した女性なので三銅貨ではなくて五銅貨にしたら、多いと告げられたけど「お礼の気持ち分上乗せです」と返事をしつつ、これしか上乗せできなくて情けないと嘆く。
レイがいつものように俺の制服の羽織りを奪うように受け取って「足袋の繕いはするけど洗ってからにしろ、この足臭男」と愉快そうに笑った。
「足臭じゃないし、洗ってから頼んだ!」
「洗っても消えないなんて……」
両手で顔半分を隠したレイが大きく目を見開く。
「お嬢様に誤解される風に言うな!」
「かわゆくても、自分の年齢の半分くらいの年の女の子を相手にするのは気持ち悪いからやめましょう。狙うは二十才越えのお嬢様!」
こんな調子だから恋慕に気がつかなかったのか? と頭痛がしてくる。
レイには上品さがなくて、淑やかでもないし、騒がしい。美人だけど俺の理想の女性像とはかけ離れている。
「俺の心配よりも自分の心配をしろよ」
「百八回目のお見合いも破談になりましたー! 安心して下さい。次は本命だって、ついにお父さんが張り切り出したから次が運命の相手かも!」
ひらひら手を振りながら、レイは自分の部屋ではない部屋へ入っていった。
「また破談か……」
しかし次は本命、しかもあの娘溺愛のレオが張り切るなんて大本命。
レイが結婚しようが俺はこれまでのように素晴らしい人生は俺の願望で、そんなはずはないから泣きたくなってきた。
着席して、箸を持とうとしたが腕が重過ぎる。
「手洗いうがい! 何回言わせる!」
顔に丸められた手拭いが直撃。投げたのはレイだ。
「物を投げるな物を」
「警兵なら受け取るか避けなさい。ったく」
レイは肩を揺らして楽しそうに笑って部屋に引っ込んだ。
彼女は色々な笑顔を浮かべるけど、笑ってばかり。
「マリさん、ありがとうございます。いただきます」
「いえ。いただきます」
レイの夕食ではなくて、マリの作った料理らしいので食欲がいまいち。
可愛らしいお嬢様、偶然にもユリアの同級生だったという彼女に非常に失礼であるが、下手するともう何度も食べられないレイの手料理が良かった。
鶴屋の料亭に通うには金が無さすぎる。絶望的だが、うんと出世するしかない。
「美味しいですよ。レイさんに味付けを教わったんですね」
「はい。本職さんに教えてもらえるなんて幸運です」
「マリさんに料理を教えて、いなり寿司作りはマホさん達に任せて、レイさんは香物で遊んでいたと。菊祭りはまだ先なのにもう練習か」
漬物はどう見てもレイ作なので大事に食べよう。
「菊祭りの練習だったのですか。あっという間に作ったのですよ」
ふーんと思って会話を続けようとしたら、マリは何かに驚いてのけ反った。
なんだ? と思ったけど、照れた様子と国立女学生という情報で察する。
「……あっ、すみません。つい、ここの住人相手みたいに話しかけようとしてしまいました。マリさんは国立女学生さんですもんね。下街女とは違うんだった」
「い、いえ。自意識過剰ですみません……」
「警兵だから、地区兵官だからって油断してはいけません。今の警戒心を忘れないように。えーっと、話したかったことは、レイさんに頼むと練り切り作りをしてくれますよ。多分、女学生さんは楽しいかと」
とてつもなく照れ照れされたので、少し離れた位置に移動。
過去の自分ならイチコロだったな、この可愛さは。
マリはレイに負けない程の美人で、昔のレイにはこういうお嬢さん感があったというのに今はアレ。
「練り切り作りは楽しそうです……」
「ユリアさんと友人なら誘って頼むと良いですよ。ユリアさんはレイさんの姪で、レイさんはとても可愛がっています。二人は親戚だって、もう聞きました?」
「はい。昨晩教わりました」
「そうだった。昨日、ユリアさんからの手紙を彼女のお父上から預かったのでどうぞ」
懐から手紙を出してユリアと自分の関係を改めて軽く説明。
迷子のお嬢さんを保護と思ったら、近所の引きこもり青年のところへ行くところだったとは、不思議な出会いだった。
彼女のおかげで俺は自分の恋愛感情を認識したので、お礼のためにとことん親切にするつもり。そうでなくても心配なので福祉班として張り切るけど個人的にも。
ユリアはネビーの宝物の姪っ子で、マリはそのユリアの友人らしいから、どうしても熱が入る。
「そういう訳で、警兵としてマリさんやギイチさんを特別贔屓はしないけど、お世話になっているロイさんの娘、ネビーさんの姪っ子の学友と婚約者なら話は別です」
「ユミトさんは私達のお世話をしてくれるということですか?」
「お世話というか、赤鹿に乗りたいですよね?」
「乗りたいです!」
昼間の方が安全で楽しいから、今度の休み、三日後の土曜にどうかと提案したら満面の笑みが返ってきた。
「ユリアさんも誘っておきますね。心配していましたから」
「ユリアさんが心配してくれていたのですか?」
「そりゃあ、友人が惚れてもいない相手と結婚する。結納時から相手の世話のために同居するって休学したら心配するかと」
「……心配されて嬉しいです」
マリと談笑しながら、レイが気難し屋シンに構ってくれているなと様子を確認。
俺は前からレイにギイチことシンの話をしていたけど、私の出番はまだ先だから頑張れ、よろしくと言われていた。
時間が足りないのと、私の性格とその印象の子はまだ嚙み合わないという意見は俺も同意見。
目を少し離していたら、シンの「触るな!」という大絶叫と人肌を叩いたような音が響き渡った
「なんと、今日は見習い達が作った失敗大福がありまーす! 見た目は悪過ぎるけど、材料は自分が作ったから美味しいぞ。食べる人!」
場の空気を察したレイがすかさず立ち上がって明るい声を出して右手を挙げた。
次々と手が空へ伸びていくが、シンはそっぽを向いて不機嫌顔である。アザミが気まずそうな顔で手の甲をさすっている。
「アザミ君。あの女は父上が寄越したたけで俺の気に入りではない。誰と何をしようが勝手だ」
なになに、どういう事だと始まり、シンが縁談話を口にした。
世間体を気にする父親が、こんな息子には我が家に相応しい家の娘はもらえないが諦めないと、探しに探してきたという。
自分の父親は、病弱な息子の嫁を借金の肩代わりという方法で手に入れた。
あの目は嘘つきの目で、息子を心配する父親がと口にした時なんて唇が嫌悪で歪んでいたので、この話は全部嘘だろう。
「世話役として買われたようなものなのに、洗濯は出来ないし料理も下手でやかましい。兎を拾ってくるし、昼まで寝ているし、自由にどうぞと言ったら男に色目。突っ返したらあの女の家に父上が金を返せと言う。そうしたらお嬢様は身売り。可哀想だから置いてやるけど目障りだ」
シンの隣からアザミがいなくなり、レイが腰を下ろした。というか、レイはどけというようにアザミを追い払った。
シンはそっぽを向いて何もない空中を睨みつけている。
「シン君、いちびこ入り大福です。どうぞ」
「大福はあんこだろう? あんこは嫌いだ。とくに粒あんなんて最悪」
「抹茶餡も嫌いですか? こし餡ですよ」
「抹茶餡とはなんだ」
「それならどうぞ」
シンはレイが差し出している皿の上の大福をじっと見つめて、そっと手にして、ゆっくりと口にした。
食べるのかよ!
会いにいくたびに喫煙や飲酒をして下品気味だったのに、非常に品の良い動きだ。あれは一朝一夕では身に付かない動作である。
「なんだ、この至極の食べ物は」
「レイさん特製抹茶餡いちびこ入り大福。形が悪いのは見習いの三人が作ったから」
しかも笑った。彼が下卑た笑みではなくて、年相応の微笑みを浮かべるのは俺の世界ではこれが初。
やっぱりレイのお菓子の力はすげぇ!!!
「もう一つくれ」
「一人一個。お買い求めは鶴屋の料亭で食事か、自分に個人注文で」
レイは大福の乗った皿をヒョイっとシンから離した。
「金を払うから作れ」
「その言い方だと嫌ですー」
「はぁああああ? 客に対して嫌だってなんだ!」
「嫌な客は客ではありませーん。売れてないなら媚びるけど、売れているから強気になる。レイ様。あまりにも素晴らしくて美味しいのでお願いします。個人的に注文するので作って欲しいです。はい、復唱」
「ふざけるな。それなら……」
レイに殴りかかるのではないかと警戒したが、シンは鬼のような形相の後になぜか軟化して、食べたくないと小さな声を出した。
「可愛いー。本当は食べたいんだ。そんなに美味しかったとは嬉しいから作ってあげる」
「要らん」
「明日の夜を楽しみにしてて」
「誰が来るか。俺はここに二度と来ない。君にも二度と会わない。帰る」
「そう? 昨日知りたいって言っていたエドゥアール温泉街の話はしなくてええの?」
「……」
「迷った。可愛いー」
こういう感じは俺には無理だが、知り合ったばかりのレイと、かなり気難しそうなシンだからあまり良い予感はしない。
レイはそれが分からない人間ではないのに、まだこの感じでいくようだ。
「違う! うるさい男だな。帰る!」
「先生、こんなことでそんなに怒らなくても」
アザミが静止したが、腹を立てて立ち上がったシンは即座にレイに背中を向けた。
「アザミさん、彼は他人との温かい交流に飢えているから来ますよ」
今のはわざとで、レイはシンを挑発したが、これは彼をますます怒らせただけだろう。レイはどうした。
「マリ、帰るぞ」
「えっ? 何やら口論していたようですが、どうされました?」とマリがシンに近寄っていく。
彼女はシンが怖くないのだろうか。シンの全身から拒絶と怒りがにじんでいて、毛が逆立っているように感じる。
「別に。標本集めや取材はもう十分ってだけだ」
マリは困惑顔で俺達を眺めた。レイが彼女に「行きな」というように手を動かす。
俺に目配せしたのは「追うよ」という意味だろう。
「早くしろ」
シンはマリを見ず、彼女が歩きだすのも確認しないで歩き出した。
「皆さん、お世話になりました。ご親切にありがとうございます。また明日」
小走りで駆け寄ってきたマリが早歩きのシンを追いかけていく。俺とレイは二人から見えないように後を追った。
マリがシンと並ぶと、何やら口論開始。聞こえないので、気がつかれないようにゆっくり、ひっそりと近寄る。
突然、シンは近くにあった七つの地蔵の一つを蹴り飛ばした。
マリを殴るのではないかと警戒していたが物で良かった。
さすがに人を殴る前に止めるが、方向が違うので様子見したが、レイが私財を投じて造った地蔵になんて真似を。
マリが慌てた様子で地蔵に駆け寄ってしゃがんだ。この隙だとさらに近寄る。
「シンさん。バチ当たりです」
「バチ当たり? 神も副神も創作話なのにバチもクソもあるか」
おろおろしているマリは、地蔵の欠けた足部分を直そうとしたが、そんなことは無理。
すると、彼女はなぜか簪を外して、毛糸の帽子に刺した。さらっと彼女の髪が広がっていく。
「これはシンさんの代わりにお詫びです」
「悪意と嘘と理不尽が蔓延るこの世界で、救ってくれない存在に縋るなんてどうかしている」
吐き捨てるように告げられた台詞に、俺の心はとてつもなく抉られた。シンはかつての俺と全く同じことを考えている。
しゃがんでお地蔵様に手を合わせているマリを、早く行くぞとシンが袖を掴んで引っ張りはじめた。
その手つきは非常に優しくて、シンの横顔は泣きそうなので、マリに危険はなさそうだと後を追う。
「あの、縋ったことがありました?」
瞬間、シンはなんと表現して良いか分からない表情で振り返ってマリを見据えた。
「龍神王様や副神様が居ないと申すのでしたら、今後は私を頼って下さい。私や両親はシンさんにお力添えします。離縁後も恩を忘れたりはしません」
風に広がってさらさらと揺れるマリの髪で、もうシンの顔を確認出来ない。
『これから先。困ったら、辛かったらここまでどうにかして来い。代わりに絶対に悪さをするな。そうしたら絶対に助けるから。死なない限り、ここか地区本部にいるから変なことをするくらいなら必ず頼れ』
可愛らしい女学生マリと、今とは全然違う若々しいネビーの姿が重なったような錯覚。
風向きが変化したのでマリの髪がなびく方向が変化して、シンの表情が視界に飛び込んできた。
今にも号泣慟哭しそうな表情が、ゆっくりと歪んで不信と拒否に変わる。
人が恋に落ちる瞬間の次は、頑で強固な扉が開いて暗闇に光が注ぐ瞬間を目撃するとは。
「うるさい。だから俺に擦り寄っても何も出ない」
「シンさんにその気は無くても、私達は救ってもらったのです」
「君にはこれから地獄が待っている。そうすると君の両親も地獄行きだな」
レイにつんつんと腕をつつかれて、こんなことは何度もあるのにドキッとして叫びそうになったが耐えた。
「シン君って、聞いていたのと違うじゃん。あれは私担当でもいける。ああいう宝物がいる人だと、私でもなんとか出来る」
「あれっ、俺はシンさんがマリさんに惚れたかも。惚れた瞬間を目撃したって話しをしたっけ?」
「してない。激にぶユミトさんが気がつくくらいなら、私なら少し見れば分かるよ」
マリの小さな悲鳴がして焦ったけど、続きが「蜘蛛の巣です! いやぁああああ」だったので胸を撫でおろす。
「君は間抜けにも程がある。着物をうんこまみれにして、次は着物を泥だらけにして、たまごを割って、次はこれか。前を見て歩け前を」
ぶつぶつ言いながら、顔を手拭で拭いてあげるとは優しい男だ。
「ふええええええ、ありがとうございますううう。私は蜘蛛が心底苦手です」
「ふーん。頭に乗っているぞ」
「き、きゃあああああああ! 取ってく下さいませ!」
「嫌だ」
「シンさあああああん」
「冗談だから泣くな。ほら、蜘蛛はとっくに払ったから行くぞ」
レイに行こうと言われたので二人から遠ざかる。
「あれは安心。うんと安心。私達は多忙なので、このままマリさん任せで。素直でかわゆいマリさんと交流は楽ちんだから、マリさんの雰囲気を確認していれば大丈夫でしょう。心許されているアザミさんもいるし」
「一年以上前から気にかけて何度も話しているけど、今日のシンさんには驚いた」
「恋とは時にそういうものなのですよ。人生をうんと変えてしまうものなのです」
「何、恋を知っているような口ぶりなんだ」
「はあああああ? レイさんが知らないとでも?」
恋人も片想い相手も知らないのに、いたことがあるのか? と衝撃で固まる。
「知っているのか?」
「当たり前でしょう。もうババアなんだから」
「……誰? いつ? それならなんで百八回もお見合いして全部断っているんだ!」
「初恋の君は私に眼中がなくて、別の人を大事に想っていまーす」
この事実には愕然。確かに俺は激にぶ。レイと自分は一番親しいくらいのつもりだったのに、まさか知らないことがあるとは。




