未来編「リル、付き添い人になる2」
ルルとティエンの初デートのお昼は高台で私特製の「祝初海弁当」と屋台で買った汁物。それで私は二人とは離れてのんびりと景色を眺めながら黙々と食事。
(落ち着く)
子持ちになったし、ルルが居候して週の半分くらい家にいるので、騒がしくない日は少ないからこういう時間は貴重で大事。
高台から見える広い海の向こうには対岸が少し見えるけど、本物の海にはその対岸がないそうで、うんと大きな湖ではなくて果てしなく続いているという。
(ん? その海の端は何になるの? 今まで考えた事がなかった)
終わりのないものは無いはずなので端っこは当然あるだろうけど、端なら崖みたいになるはずなので落下した海水はどこへ消えるのだろうか。
そもそも空も果てしなく続いているけど……宇宙だった。空は宇宙というものらしい。それなら宇宙の果てはどうなっているの?
私は昨夜煮付けたあさりの佃煮を口に運びながら困惑。和やかそうに、楽しそうに話している二人の邪魔をするのもな、と思いながら荷物を持って移動して「すみません」とルルとティエンの席に合流した。
「混んできたので机と椅子を一人で独占は良くない気がしてきました」
この高台には観光客用の机や椅子が沢山あるけど徐々に混んで来たので言い訳に使える。
「そうだね。混んできたね」
「たまにはゆっくりしたいと言っていましたけど、ご迷惑でなければリルさんとも話したいです」
「ありがとう、ティエン君。混んできたのもあるけど私もそう思って。お邪魔します」
席についてお弁当を広げ直すと私は二人に先程の疑問を提示してみた。
「海に端はないらしいよ。こう、世界は丸いんだって。うんと古い書物にそう書いてあるらしいの。飛行機で出発してぐるーって回ると戻ってくるの。今の飛行船や飛行機では途中までしか飛べないから他の大陸にすら行けないんだって」
「自分も学校でそう習いました」
「ルーベル家にある女学校の教科書に書いてあったよ」
「……多分、読んでない」
「またテルルさんに怒られるよ。リルさん。好きなことだけしないように。子どもの教育には広く浅くで構わないので様々な知識が必要です。うんたらかんたら。雷オババに怒られ……あはは。あははー。いえ、私はこんなです。どうせイオさん達からバレます」
ルルは義母の声真似をした後にティエンの視線に気がついて苦笑いを浮かべて、その後は開き直ったというように満面の笑顔を浮かべた。心なしかティエンは照れたように見える。
「それなら言いますけど、人前では気をつけていますが火消し仲間といたり家の中だと祖父をジジイと呼びます。酷いとクソジジイです」
ティエンのこの感じで「ジジイ」とは想像つかない。
「平家育ちは平家育ち、生粋火消しの子は生粋火消しの子ってことですか。兄も気をつけていてもそんな感じです。育ちの良いロイさんはそんな言葉を使った事がありません」
「どう育てられたのかって大事です。そうそう。会ったら聞こうと思っいたんです。ルルさんは酒豪なんですか? 週末のんべぇで酒癖が悪めって話をイオさんに聞きました」
ルルはネビー達に混じって飲むこともあるから当たり前の事だけど、彼女の最大の欠点は筒抜けのようだ。
「結構飲めます。酒癖は……悪いよね? お姉さん」
「外出先では飲む量を控えめにして家族以外とは深酒しないように本人が気をつけるくらいには酒癖が悪いです」
「ルルさんは酔うとどうなるんですか?」
「妹は元々うるさいのに更にうるさくなります。あと泣き上戸になったり、愚痴や文句が増えます」
「へぇ。そういうところが見た目詐欺の由来ですか」
これまでのお見合い相手は事前に「ルルは見た目詐欺」という情報を握る事はなかったけど、今回は共通の知人がいるからバレバレみたい。
「ほら、私の特技は蛇投げです」
「蛙は?」
「投げます。得意です。棒でひゅーん!」
「虫は平気ですか?」
「好きではないけど慣れているからきゃあ、ティエンさん。けもじな虫です。助けて下さい。とはなりません」
ルルは可愛らしい声と儚げな表情を浮かべて両手を握りしめた。
「それはそれでかわよかだけど、毎日居る相手がそんなだと疲れそうです。けもじってなんですか?」
かわよか、という単語の時にルルは少し頬を染めた。
「変てこりんって意味です。ウィオラさんが使うんで聞いたらけったいな、化け物じみたというのが語源だろうって言うていました」
「彼女が使うってことは東地区訛りですか?」
「いえ。お姉さんの華族の友人も使っていたからお嬢様言葉だと思います。真似しようとしても咄嗟には出ててきません。やっぱり育ちって大切ですね」
「俺も真似するけど元々が元々なんで、友人に雰囲気詐欺と言われていました。あと猫被りとか。ロイさんみたいになりたいけど難しいです。ネビーさんが平家から今の雰囲気だからもう少しこう、威風凛々みたいになれる気がするけど道は険しそうです」
「そうそう。リルお姉さん。ティエンさんは私に結婚お申し込みをしてくれるんだって」
私は水筒から水を飲もうとしていたので、ルルのこの発言にゲホゲホむせた。
「いち、一年縁談で判断してもらうのは常識的ですか? 引っ越しは嫌だと言われたので上地区本部へ転属にならない同等の仕事を相談して励み始めましたし続けます。一年したら成果が出るか出ないか分かる予定なんで、そこで一旦、お返事的な……で合っていますか? あっ。いや、まずは両親が来るまで待ちます」
「お姉さん、お姉さん。平家同士で後ろにラオさんがいるから、祖父君がいればええ気がするよね。正式な書類を貰うだけで今と変わらないから」
文通お申し込みをしたのはルルだけど、このお出掛けはティエンからで、この後もティエンからになるのだろうか。
「えっ、あー。うん。そうだね。お申し込みしてくれるなら書類を貰って検討します。その書類に祖父と二人でお見合い席か、親が来てから三人でお見合い席のどちらがよろしいでしょうか、ご検討下さいと記載して欲しいです。そうしたらこちらが選びます」
「そもそもティエンさんは親に話さなくてええの? 手紙を送って私にお申し込みする予定です、と伝えないの?」
ルルの口調がわりと砕けているのはこの短時間でティエンと親しくなったという事なのだろう。立ち乗り馬車の時点で既に気が合うような様子だったし。
「女は自分で選ぶもので変な女で痛い目を見たらそれも勉強だ、っていうのが生粋火消しです。モテないと周りが縁談を持ってきてくれますし、自力でも助けてもらっても元服年から二十才前に祝言が人並みです。本来、俺の年には正官なので」
「変な女性でも構わないって、火消しは火消しの娘さんと縁結びばっかりですよね」
「南地区では花組って言うそうですけど、火消しの娘達は火消し以外の男にはあまり近寄るなって育ちます。調べて信用のある男でないとダメって。だから幼馴染婚が多いです。組仕事もすんなり頼めますし」
「私の友人もいる、かわゆいハ組の花組の子達を並べて選ばないんですか?」
「それを言ったらルルさんはハ組の火消しを並べて選ばないんですか?」
「単なる生粋火消しは好みではありません。兄がいるからそこそこ知り合っていますが雅さが皆無で文学知識もサッパリだから惹かれません」
ルルのこの台詞は火消しなら貴方が良いですって意味なので彼女は恥ずかしそうに俯いて頬を桃色に染めたし、ティエンも照れたようで視線を彷徨わせた。付き添い人になると、このように痒い場面に遭遇するけどほっこりする。
「北地区も南地区も火消し文化はあんまり変わらないようで、火消しの娘さん達も雰囲気が似ていて、俺もこう、学校の友人の妹さんみたいな方が雰囲気がその、まあ、うん。でも、俺は良家の子息ではないからガッカリされるというか……」
「私達は中途半端仲間ですね。特別仕事を振られていて上地区本部へ行くなら、花形火消し達の典型みたいに格上お嬢さん、お嬢様狙いをしないんですか?」
「俺の仕事だと裏に引っ込んでいくので目立ちません。普通は俺みたいなのではなくて有名花形火消し狙いです。それか卿家補佐官や豪家補佐官みたいな家同士の格に落差がない家を選ぶと思います」
「挑戦しないんですか?」
「気楽だから同じ平家で、同じ下街育ち。でも俺が学校で学んだ範囲の事を話せるくらいには文学などを好む方が丁度よかです」
「平家お嬢さん達を並べるってことですね」
「並べないで一人ずつです。断られたら落ち込んで復活したら次、みたいに」
「ふーん」
ルルは不思議そうにティエンを眺めて首を傾げた。
「文通は素っ気なかったから変な感じです」
「いや、同じくです。ご家族も読むのかなぁとか、文通ってそもそも何を書くのかイマイチ分からなくて。直接話すことが多かったので」
「季節のお便りみたいだったので私もついつい」
「文通お申し込みから親しくなるって想像つきません」
「私の妹はそれです。読んだことはないけど、何を書いているのって聞いたら学校の事とか読んだ本の感想に友達の話って話題は沢山らしいです」
「妹さんは確か……ロカさん。女学生でしたっけ」
「はい。区立女学校に通っている唯一の未成年兄妹です」
ここから二人はお互いの妹話を始めたので私も時々混じって、ティエンにお弁当を褒めに褒められて、高台を後にした。次の目的地はオケアヌス神社なので三人で歩き続ける。二人が並んで私は後ろを歩いて、得意というか勝手に出来る気配消し。
多くの男女は離されて育つ事が多いし、初デートは緊張するものだから付き添い人は会話の仲介をするものだけど、ルルとティエンは二人とも平家でそんなに男女別々に育っていないし、立ち乗り馬車の時点から仲良しだったから付き添い人である私の役目は特にない。
ユリアやレイスがはぐれないようにしたり、世話をしたり、一緒に遊んで疲れる事が多いから、久しぶりにのんびりと海辺街を堪能出来る。浜風を感じながら海を眺めて散歩するなんてすこぶる贅沢。
「イオさん達に聞いても知らなかったんで知りたいんですけど奉巫女ってどうやってなるんですか? 遠目で見る存在のはずが知り合いになるなんて驚きです。農林水省がお願いしますって来るんですか? 何がきっかけですか?」
「ウィオラさんはお兄さんと海へデートに来て、漁師さん達と会って、喧嘩を売ったそうなんです」
「えっ? あの方がですか?」
「ええ。漁師さんにお嬢様とにやにやデートなんて気に食わない、腹が立つから何も売らないって兄が言われて、そうしたらウィオラさんが私は元芸妓なので芸を披露するから感激したら魚介類を売って欲しいって言うたそうです」
「そういう喧嘩ですか。つい組手みたいな事を想像しました」
「それで三味線と歌と踊りを披露したら、海の大副神様が喜んだらしくて遣いが現れたんだそうです。海の大副神様の遣いは虹色で飛魚みたいに跳ねるんだって。現れると豊漁らしいんですが、その時も数日豊漁だったんです」
「へぇ。それで漁師達から農林水省へ話がいったんですか?」
「はい。それで奉納演奏を何回も頼まれて、毎回そうなら皇居で斎宮様候補だったけどそこまでではないから、漁師達の希望もあってオケアヌス神社の奉巫女です。実家に帰省中に役人さん達が来たって言うていました」
「漁師達に喧嘩を売らなかったら奉巫女就任は無かったかもしれないんですね」
「単に浜辺で三味線や歌を披露だと海の大副神様の遣いが現れても、虹色の生物だなんて話を知らないから気が付かないし、豊漁理由がウィオラさんだってならないからそうですね」
私がカゴで花カニを釣ったらルーベル家と漁師達が親しくなったように、ウィオラは兄を通して漁師達の前で芸を披露したら奉巫女である。そんな風に、ひょんなことが大きな事に繋がっていくことがある。
「人生って不思議ですね。俺もエドゥアール温泉街でロイさんとリルさんに声を掛けられなかったらここに居ません」
「私はお姉さんが近所の男性と結婚していたら今頃どこかのお店の看板娘です。手習は何一つしていなくて下手すると元服年に祝言でもう子持ちだったかもしれません」
「俺もそろそろ幼馴染婚だったのかなぁ。学校へ行っていなかったらさすがに準官飛ばしで正官だったはずなんで」
「そうしたら海はいつ来るはずでした?」
「元服祝いで一人旅か家族旅行です。一生に一度は海を見たかったし、ロイさんやリルさんにももう一度会いたかったので。そのはずが南地区へ転属。余所者だから馴染むまで疲れそうと思っていたのにネビーさんのおかげであっさり身内扱いでありがたいです」
「兄は世話焼きです。あの日、ティエンさんを褒めていました。真の見返りは自らに還るいうものですね」
私は二人の後ろでうんうん、と頷いた。結婚前は世界が狭かったから特に無かったけど、結婚後は世の中には不思議な縁が沢山あると何度も実感する。もしもこれをしていたら、こうしなかったら、そういう些細な違いが人生の分岐路だったと後から判明して驚いた事は一回だけではない。
私はニックが恋人らしき女性からお弁当を貰うのを目撃する前にロイからの結婚お申し込みを受けていたら、すんなり「はい」とは言わなかっただろう。「俺もお申し込みします」とニックから話が来ないかほんの少しだけ待ったか、親に一言「ニックとの話はない?」と尋ねた可能性がある。
今はもう、ニックがあの日、両親と兄のところに「リルちゃんは結婚するの?」と尋ねて来てくれた事を知っているので、ロイへの返事が「結婚します」ではなくて「お見合いします」だったら兄や両親は「結婚はまだ決まっていない」とニックに伝えただろうから私は二人と同時にお見合いしたかもしれない。
(そうなっていたらどうなっていたんだろう。兄ちゃんが探してくれた先輩ともお見合いしていたのかな。三人と同時並行……。あの頃の私はかなり喋れなかったから……どうなっていたか分からないな)
全員と破談だったかもしれないし、何もかも持っているようなロイを選べと勧められたかもしれないし、ニックと相愛だと知った私は彼を選んだかもしれない。姉想いの兵官さんと気が合ったかもしれない。
「……からあの話はつまらないです」
「何を言うているんですか! あれはそういう解釈ではないです。素晴らしい表現で諸行無常というか、お互いの葛藤が切ないんですよ。素晴らしい短編です」
「えー。何を言うているはルルさんです。あんな尻軽女と情けないうじうじ男の物語なんて読んで損しました」
脳内考察をしていて二人の話を聞いていなかったら、なにやら文学話で揉めている。
「尻軽女ってなんですか! 良家のお嬢さん達は家や奉公人達の為に気持ちを押し殺す健気で家想いなのに尻軽女って酷いです!」
「そうなるって分かっているのにホイホイ誘いに乗って密会したんですから自業自得です。しかも最初に手紙で誘ったのは女の方です。あれは暗喩で不自由な結婚前に遊んでおこう的な、自己陶酔、自己満足お嬢さん話ですよ」
「えー。例えそうだとしても鳥かごに入る前は自由に飛びたいものですよ」
「それはまあ、そう思います。でもああいう女は家の為って結婚したってコソコソ愛人を作ります。下手するとお家騒動。怖っ。ルロン物語の五章みたいなことになりますよ」
「あはは。同じ話を読んで全然違う感想」
「真逆ですね。判を押したような意見だとつまらないからよかなことです」
「今の感想ってことは、海辺物語で一番気に食わないのは末の松山ですか?」
喧嘩になるかと思ったけど、気が合わないところも受け入れるようで幸先良し。
(こう思うってことは、私は二人が遠くに行くことになっても応援したいんだなぁ)
何度もルルのお見合いの付き添いをしてきて、全然様子が違うからだろう。ルルが男性とこんなに生き生き、楽しそうにお出掛けするのは初めてだ。
「へっくしょん。すみません」
「海でびしょ濡れになったからですね。寒いですか?」
「いえ。かなり乾いてきた……あっ」
「どうしました?」
「うぉほん。その、格好悪っ。まあええや。俺はこんなです」
そう告げるとティエンは袖の中からこの季節には少し珍しいちび向日葵を出して、少しそっぽを向いて、耳を赤くしてルルへ差し出した。ちび向日葵には文が結ばれている。私は気がついていなかったけど、ティエンの袖や着物は海で濡れたようで、袖の中にあったちび向日葵はくたっとして結んである文は濡れて乾いてとても開けなさそう。
「大海に立つらむ波は間あらむってご存知ですか?」
「いえ。この大海に立つ波でさえ止まることもあるけどなんですか? 凪いだ海もありますけどティエンさんはまだ見たことがないですね」
「君に恋ふらくやむ時もなし。そのちび向日葵は常に同じ方しか見ないので今の俺です。そのうち、逆もそうなるとよかです」
そう告げるとティエンは自分の坊主頭を右手で撫でて「今日は何もかもが銀鏡乱華で、こんなのは初めてです」と恥ずかしそうに口にした。二人きりの時ではなくて私が後ろにいる時に堂々と、わりと雅に口説いた!
ルルは——……。ぽやんとかわゆい見惚れ顔でちび向日葵を見つめている。これは世にいう、かつてセレヌに言われた目がハートという状態。
「り」
り?
「無理」
「えっ?」
「こんなの無理です!」
ルルが走り出したけどびっくりして少し眺めてしまった。
「うえええっ。失敗した。場所だ。場所を間違えたし恥も捨てられていないからだ! ちょっ、ちょっと待って! ルルさん待って! やり直すんで機会を下さい!」
「いやあ! ちか、近寄らないで!」
「気持ち悪かったってことですか⁈」
「恥ずかしさの限界です! やっぱり慣れてる! 女たらしは近寄るな! 痛い目に遭いたくない!」
「こんな事した事ないのに、練習しまくったのに心外です!」
ティエンとルルは鬼ごっこをした少ししたら二人で大きいヤシガニ観察を開始してルルがヤシガニを両手で持ち上げた。
「女遊びをする悪い火消しは鼻をちょん切るぞ」とルルがヤシガニを顔の前で揺らす。
「ハ組の火消しはそんなに遊び人なんですか? それともルルさんの知人の範囲が酷いんですか? じゃんけんキスなんて、俺の周りにはいませんでしたよ」
「諸悪の根源はハ組のイオだ! その後輩は信用ならないぞ!」
「そんなこと言われても、俺はハ組育ちではありません」
「あはは。冗談です。恥ずかしいからしばらく近寄らないで下さい」とルルは私の背後に隠れた。それをティエンがひょいっと覗き込む。ルルが避けて、ティエンが追って、ルルが避けて、ティエンが追って……ルルがヤシガニのハサミを使って襲うふりをして「この生き物、地味に怖いです」とティエンが逃げて二人は私の周りをぐるぐる回り始めた。うん。仲良し。でも痒い。
私はこれまで何度もお出掛け付き添い人を務めてきたけどこんなにベタベタされたのは初めてだ。この二人の縁談がまとまるのは早い気がする。




