三十話 洞窟発見
申し訳ありません。
寝坊して投稿が遅くなったので今日は二話投稿しておきます。良かったら読んで頂けると幸いです。
基本AM0時〜AM6時迄に投稿する様に頑張りますのでよろしくお願いします。
日々の日課の鍛錬で山の中を駆け回っていたある日のこと、岩壁に大きな穴がポッカリと空いている場所を少女は発見した。その穴は奥深くまで続き、果ては暗くて見えない。それを見て呟く
「あれ?なんだろうコレ」
《コレは洞窟ですね。おや?よく見てみて下さい》
そう言われて観察してみると洞窟の壁に木の板が打ち付けられている
《わかりますか?コレは洞窟ではなく恐らく人の手の入った鉱山ですね》
『じゃあ人がいるの?』
《いえ、多分いないですね。廃棄されているようです》
『楽しそう!入ってもいい?』
《そうですね探検しますか》
『うん!』
こうして少女は洞窟の中へ入って行くと
『何だかジメジメしてるね』
『まあ洞窟自体そんなにいいものでも無いですから』
『退屈だなー』
《も、もう飽きてきたのですか》
『思ったよりも楽しくない』
そう言いながらも歩いていると
《あっ!ほらあれ!クロ見て下さい》
『ん?なに』
そこには銀色に光る金属らしき物が壁に埋まっている。
『なにこれ』
《銀ですね》
『ふーん』
《あ、あんまり興味なさそうですね》
『すごいの?』
《いえそうでもないです》
『なーんだ』
《ま、待ってください!面白い遊びを思いつきました》
その言葉を聞き少女は反応する
『遊び?』
《はい、この銀に魔力を込めてみてください》
『わかった』
言われて魔力を込め始めてみると、その銀は光り輝き若干の青色が混ざり始める。元の銀と比べれば鈍い色から綺麗な銀色へと変化している。それをみた少女は
「なにこれ!凄い」
《銀に魔力が定着した状態ですね。所謂ミスリルですが、貴女の魔力によって純化しているのでミスリル結晶と呼ぶのが正しいですね》
『ねえねえ!なら他の鉱石とかでも出来るの?』
《いえこれが出来るのは魔力を通し易い鉱石だけです。例えば金も出来ますが硬質化はしません。物によって変化の仕方は違ってきますが銀の場合は、主に硬質化ですね》
『成る程』
《さて今日は帰りましょうか?》
『え?まだまだ探検終わってないよ?』
《いえどうせなら明日カバンを持ってきたほうがいいですね。持ち帰るにしても今は収納がなにもないですから》
『そっか』
その言葉を聞いて少女はミスリルを持って歩き出す。そして来た道を辿り家へと帰るのであった。