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黒龍の少女  作者: 羽つき蜥蜴
五章 対なる者
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百十三話 乙女の苦悩

そう言えば、この前一話落としてしまいましたね。


申し訳ないです。実はこれがちょくちょく増えてしまいそうなんですよね。


作者都合で申し訳無いのですが、すみません。

ご容赦下さいませ。m(*_ _)m


あと、タイトル公開しときますね。

冬も終わりが見え、小鳥が鳴く頃。

暖かな風が吹き、道行く人達は忙しなく動いている。


そこに、銀の髪を靡かせながら、ある建物へと向かう者がいた。

端正な顔立ちの乙女で、憧れの視線が殆どである。

しかし、まるで異物を扱う様な言葉を話す者との、半々と言ったところであるが。

乙女は、自身の噂をする者達を後にして、ギルドの受付に話し掛ける。


「ねえ?何か適当な依頼ある?」

「あ、フユさん。おはようございます」

「うん、おはよ」

「Cランク依頼でヒートウルフがありますよ。複数討伐です」

「ふーん。じゃ、それ」

「わかりました。その、今日も1人ですか?」

「何か?」

「あ、いえ!」


早速手続きを開始する受付。

気が小さそうに見えるが、とても気の聞く受付である。


依頼書を受け取って、この場を後にする乙女。

この乙女は一月程前に、冒険者登録をした初心者である。


乙女が何故、冒険者として働いているのか。

それは、情報を得る為である。

しかし、敢えてこの仕事を選ぶ理由は無いのである。

情報は買えば良いのだから。

当初は、常識などの広い情報を得ようと思い、乙女は肉屋の店主に相談した。

すると、店主は情報を買うだけならと思い、冒険者ギルドを紹介したと言う訳だ。


だが、実際にギルドに行ってみれば、信用が必要という事で、「なら冒険者として名を上げようか」と言った訳である。

ついでに、お金稼ぎにも良いと受付に言われて即決した。

実に安直だが、実際には良い判断だったと言える。物の一月程度で、Cランクとなったのだから。



乙女がギルドを出ようとすると、数人の男達が立ち塞がる。

不快感を得た乙女が、男達を睨むと、その人達は乙女に話し掛ける。


「よお、また、1人か?」


先頭の男が小馬鹿にする様な表情で言う。

それに答える乙女。


「悪い?」

「危なそうだなあって、思ってな?」

「だから手伝ってやろうかってな」


取り巻き達も一緒になって、ニヤニヤと笑いながら、言い放っている。

そして、この状況を眺める外野の視線。

恐らく全員分の視線だろう。視線の意図は不安、緊張、憐れみ等だろうか?


関係ない。

乙女はそう思い、断る。


「不要だよ?」


笑顔で言う乙女。その目は間違い無く、邪魔だと言っている。

それを見てか、気に入らないのだろう男達が怒り出す。


「生意気な野郎だ」

「やっちまいますか?」

「おうよ」


公の場で拳を振りかぶる男達。

いかにも間抜けであり、周りが見えていない。


そもそも、馬鹿にされると思っていない。自分達は相手を馬鹿にしているのに。だからだろう。男たちの思考は、相手を女だからと甘く見て、脅せば言う事を聞くと思っているのだ。


仕方が無いかもしれない。男尊女卑は根強い。

だが、それを理由として考えても、愚かと言える。

強さを見極められないのだから。


そして拳が、乙女の柔肌に届くかと思いきや、見えない壁のような物を殴る男達。


不可思議な透明の盾は、硬くは無い。だが代わりに、一切の衝撃も通さない。

女神の盾は、絶対防御の障壁である。


状況が理解出来ない者には、乙女が動けず、男達が寸止めをして、脅している様に映る。

理解しているのは、乙女と敵対者のみ。


そして、殴られる距離ならば、相手を殴れるという事。

乙女は無言で、目の前の男の手を触る。

そして、念じる。


男が急激に冷やされ、冷気が漂う。

まるで、乙女の感情を表すかの様な魔法。

もう既に、幾人にも使ってしまっている。

氷結魔法の犠牲者は多い。



最初の頃は良かった。ナンパかな?と思っていた。モテ期到来か!と思っていた。

あの時の私を殴りたい。





肉屋で働き始めて、3日目の事。


男性客から、求婚された。

当然断った。相手の事も知らないのに、おいそれと結婚出来る訳が無い。

だがその人は、諦める事無く何度もアタックして来た。

それだけなら、まだ良い。

だが、断り続けていたある日、その男性は怒り出した。


曰く、舐めているのか!と


そして、揉めた。

店主さんは優しいので庇ってくれた。

だが、噂が噂を呼び、こぞって私に求婚する者が増えた。


その状況に辟易していたある日。


貴族を名乗る者が来た。

そう、まるで物語の中に出てくる様な、見るからに悪徳な貴族。

絵に描いたような性悪で、ウチで扱ってる商品の様な、貴族が押し掛けて来た。



‥‥‥まさに豚さん。



予想はしていたが、妻にしてやろうとかなんとか。


わーい。のーせんきゅー。


あまりに嬉しすぎて、冷凍保存しかけた。

いや、し損ねた。

兎に角、揉めた。


相手が不味かった。貴族と言うのは伊達では無いらしい。

沢山兵士が来た。どうなるかと思ったけど、倒してしまった。私って強い。




それ以来は、何事も無く。

そして、いつも通り。男共には喧嘩?を売られ、求婚されたりと言った感じだ。

まあ、絶賛モテ期という奴です。はい。


ウレシイナ。


だからこそ、1人で行動している。

パートナーを組めば、何かとトラブルが起こるだろうし。自分で孤独を選んだのだ。


グスン。



昔はあんなに友達が居たのに。

皆から好かれていたと思う。

私の特技が、皆仲良くだったし。1人特別な人が居たけど、中々上手く行かないし。


本当に欲しい物は手に入らないんだよね。

今も、昔も。



乙女は溜息を吐く。世界の流れに揉まれ、神経を擦り減らしながら、力を身に付けていく。唯一つの目的の為に。

実は、最初の方の話とかを、修正したいんですよね。


読みやすい様に改行入れたりとかしたいですが、中々難しいです。

句読点の使い方も下手ですし、色々やりたい事が多いんですよね。


‥‥‥頑張ります。

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