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半端オタクの異世界転移(意志ある剣が存在する世界)   作者: 男将
第四章 フィーリッツ王国編
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第九十五話 決戦前夜

それからわずか数週間、時間もあっという間に過ぎ、現在俺は城を出て戦場予想地点の近くのテントで休んでいる。


恐らく明日には始まるであろう戦争・・・現実世界でも戦争はあったらしいが、俺の身近には当然そんなものはなかった。


緊張して無いわけじゃないが、どうもこの体になってからは精神が狂ったのかそれともただ慣れただけなのか・・そこまで不安はない。


強いて言うなら・・・


「(随分と心に乱れがあるではないか)」


急に声をかけられてビクッっとしつつも相棒であるネームレスに答える。


「まぁ、今更戦いが怖いって訳じゃねぇけどさ、本当に俺が勝てるのかとか、そもそも見つけられるのかとかそういう不安が無くはない・・かな」


俺に与えられた任務は今回の戦争を起こしたであろう帝国からの介入者、そいつを見つけ出して倒すことにある。


そもそも相手がどこにいるかもわからねぇし、どんな奴かもわからねぇってのに果たしてこの任務をこなせるのかという不安がどうしても消えない。


「(ふん、そのものは怪しげな術を用いて、或いは魔剣の力で奴らを操っておるのであろう。であれば、今回の戦争でも指示を出すために魔力を使うはず、我であればある程度近くにさえいればその魔力の波動を見つけ出すことは出来よう)」


「まぁそうなんだろうけどさ。何が起こるか分かんねぇし、相手がどんな力を持ってるやら、ぶっ飛ばしたら周りの奴らが正気に戻るのか、そんなことがいくらでも出てきちまってどうにも眠れねぇ」


「(我がいるというのに弱気なことだ)」


「お前は相変わらず訳の分からん強気な態度だな」


まぁでもネームレスと話して多少は気持ちが楽になったか。こいつなりの気遣いだったのかもしれんな。


どれだけ焦ろうが明日はやってくるんだ。俺もさっさと覚悟を決めるしかない・・か。




ジュナスがいるテントとは別のテントにて


こちらでは騎士団長であるアグスティナを始めとした隊長たちが、偵察にて最新の情報を手に入れたため、最終確認を行っていた。


「では相手の戦力的にこちらとほぼ同等の数を当たらせてくるという事?」


「はい、どうやら相手側は拠点となっている旧ロブスナッチ国には一切の兵を置いてきておりません。全ての戦力をこの戦場に持ってきているようです」


「奴ら、どういうつもりだ?」


国に一人も残さずに戦場にやってくるという事に怪訝な声が漏れてしまう。


「おそらく旧ロブスナッチ国を捨ててこの戦争で勝ち我らの国をそのまま乗っ取るのではないか・・と」


「ふん!愚かなことだ!後方支援なしに戦争を起こそうなどと!」


戦争というのは戦うだけが全てではない。


戦うのが人間である限り、疲れもするし怪我もすれば腹も減る。食料を届けたり負傷者を後退させたりといった支援があって成り立つのが普通だ。


「・・・・・つまり相手は短期決戦を仕掛けてくるという事か。となるとメインターゲットである介入者、奴もこの戦場に現れるという事か」


「後方で守りを固めていないとなればおそらくは・・・」


「相手の居場所を発見するのが些か面倒になったな。うまく本陣にいてくれればいいのだが」


後方でいかにもな感じで守りを固めていれば、当然そこには地位のある人間がいると考えられてある程度は敵の位置を探りやすいのだが、国に誰も残していないとなると万一負けても逃げる場所がないため、戦場のどこにいるのかがわかりにくくなる。


「相手がいくら総力を挙げてきていたとしても、こちらはそうもいきませんからね。どうしても本国の守りにいくらか戦力を割かざるを得ません」


「それを踏まえての相手の戦力だろう。カリンが確認してくれた限りだと魔剣と思しき魔力を持つ相手が五名程いたという事だ」


「ご・・五人も!?魔剣はそう簡単に手に入る代物ではありません!一体どうやって・・」


「解らん。だが奴ら・・いや帝国側はもしかすると魔剣を作り出す術を手に入れた・・・のかもしれん。或いはこれまで持っていた魔剣を放出したのか・・・」


「しかし何故帝国はこんな回りくどいことをしてまでこの国を内乱にまでもっていったのでしょうか・・」


「その辺りに関しての情報はないから何とも言えんな。ただ単純に自国の戦力の消耗を恐れたのかもしれんが」


「今はそのような話をしてしても仕方ない。まずは明日、確実な勝利を手にしてからだ!」


「「「「ハッ!」」」」


「戦力に当たっては相手の魔剣使いが私も含めてこちらの聖剣持ちと同じ数。おそらくそうなるようにしてきたのであろうが、負けることは許さん、いいな!」


「「「「はい!祖国に女神さまに誓って!」」」」


「よし、では解散する。細かな指示は後ほどアドルミヤが通達する。よろしく頼むぞ」


その発言を最後にアグスティナを除いた全員が解散してテントから出て行った。


「頼むぞ。ジュナス」






?????

「嗚呼、ようやく、ようやくあの方のお力になれる。面倒なこの任務もいけ好かないあの男とのやり取りも終わってあの方の元に帰れる・・・全ては明日、貴方様に全てを捧げます!我が主様!!」

はい、という事で予告詐欺をしました男将でございます。

本当に申し訳ありません!!!(スライディング土下座)

次回からは必ず戦闘になるはずですので!今しばらく今しばらくお待ちくださいませー!!



少しでも評価やコメントが頂ければやる気が出ますのでどうぞよろしくお願い致します!


具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にしてもらえたらもう感激しまくります。


★☆☆☆☆でもとっても嬉しいよ!!


ブックマークもしてもらえたら嬉しいです!


評価は下の星を押してね!


こちらは気まぐれで書いた小説ありますので、良ければどうぞそちらもよろしくお願い致します。


テンプレ異世界に飛ばされたけど、こんなのテンプレっぽいけどテンプレじゃない! ~適当テンプレ神に流されずに頑張って抵抗ツッコミしていこうとするお話~


https://ncode.syosetu.com/n1008gw/



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