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半端オタクの異世界転移(意志ある剣が存在する世界)   作者: 男将
第四章 フィーリッツ王国編
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第九十二話 再会(真)

相変わらず話のテンポが遅くてすみません。

別室に入ってアグスティナさんが飲み物やらを用意してくれてから一度退室したので、俺達はソファーに座って待っていると人の気配が近づいてきたので立ち上がった。


シロエとソフィは何故俺が立ったのかよくわかっていなかったようだが、扉が開いて入ってきた人たちを見て慌てて同じように立ち上がった。


「あら?そんな無理に立たなくていいのよ、楽にしてね」


そんな二人を見て入ってきた女性オフィーリアだがはにっこりと二人に笑みを浮かべてソファーを勧める。


それから俺の方を見て同じように笑顔を向けてきた。

たったそれだけの事だったのに俺も思わずドキッっとしてしまう。


いや仕方ねぇだろ!命の恩人だし、可愛いし!そんな人に笑いかけられて意識しないっていう方がよっぽど無理だろ!って誰に言い訳してんだ俺は・・


「ジュナス!本当に久しぶりね!よく生きていてくれたわ!マザーからあなたの事は聞いていたけどそれでも随分と心配したんだから!」


そう言って俺の目の前まで来ると俺の手を取ってお礼を言ってくれる。


「(嗚呼、俺はこのためにここまで来たんだ)」


そう思うと感無量になって何も言葉を発することが出来なかったが、オフィーリアの後ろに立っていたアグスティナさんもこちらにやってきた。


「本当によく来てくれた。貴様には色々と聞きたいこともあったからな。だが、あの時はよく姫様を守った。改めて礼を言おう」


そういうとアグスティナさんが手を差し出してきた。


俺はちょっとオフィーリアと手を離したくねぇ、と思ったけど流石に手を差し出されてこちらが何もしない訳にもいかず手を握り返す。


「お二人ともお久しぶりです、お二人も無事に帰国できたようで本当に良かったです」


よく考えればアグスティナさんはあの時疲労困憊だったし、オフィーリアもほぼ魔力残ってなかったはずなのによく逃げ切れたな。


「嗚呼、あの場所さえ抜ければ仲間が撤退のために控えていたからな、退路の確保は出来ていたのさ。本来ならば貴様も一緒に連れて行きたかったが待っている訳にもいかなかったからな」


僅かにアグスティナさんもオフィーリアも申し訳ないような表情をしながら話してくれる。


「いえ、確かに二人と別れたのは少し心細かったですが、そのおかげでいろんな経験も積めましたので」


「どうやらそのようだな。あの時とは筋肉の付き方も立ち姿も随分と変わっているようだ」


「ええ、ギルバートさんにしっかりと鍛えて貰いましたので」


そう言うとアグスティナさんがわずかに表情を曇らせてしまう。


「ギルバート殿か、惜しい方を亡くしたものだ」


「そうね、ギルバートがいなくなったなんてまだ信じられないもの」


オフィーリアも同じように表情を曇らせて呟いた。


「すみません、俺がもっと強ければギルバートさんも・・」


「ジュナス、そこまでだ。詳細はマザーからも伺っている、貴様は自分のやれることを最大限にやった。それ以上自分を責めるな。でないと貴様を鍛えたギルバート殿にも失礼だぞ」


!!


そうなのだろうか、そうなのかもしれない。

だが俺にもっと力があれば・・・それは間違いないだろう。


「アグスティナさん、以前別れる際にお話ししてたことを覚えておいでですか?」


「ん?嗚呼、勿論だ。貴様のその表情からもあらかた想像が付く。もっと強くなりたいのだろう?」


「はい!できれば俺に戦い方を教えて貰えませんか?もうこれ以上大事なモノを失わない為にも」


「ふん、いいだろう。元よりそのつもりだったからな。だから貴様の服装はそちらのお嬢さん方とは違って適当にそのままにしていたのだが、まさかあんな横やりが入るとはな・・」


横やり?


「ジュナスは本来ここで私とアグスティナと話をするだけのはずだったのよ。だけどそれをオクタヴィアを始めとした一部が謁見の場に呼ぶようにしてしまったのよ」


だから俺の服装は用意されてなかったのか。

どうせ訓練しにいくんだからおしゃれしても結局着替えるだけだろうしな。


でも予定外にあの謁見が入ったせいで間に合わなかったって事か。


「あの、オクタヴィアって人は一体?俺なんか嫌われるようなことしてしまいましたかね?」


いきなり目の敵のようにされていたんだけど。

まぁ睨んできていたのはあの人だけじゃなくて何人かいたけど。


「すまないな。あの方も悪い方ではないのだが、如何せん男嫌いが激しくてな」


「それはまた・・・まぁ女性を主とした国ならそういう事もあるんでしょうかね?」


「そういう見方もあるが、あの方は少し違ってな。あの方は姉を極端に好いているのだが、その加減が少々・・その・・・人より激しくてな。その姉が嫁いだので姉を奪った男が憎くて男という存在自体毛嫌いしているだけだ。お前だけが嫌われている訳ではないので安心しろ」


それはまた、重度のシスコンって事か、しかしそれは安心していいのか?


「しかも今回はその旦那に値する男が内乱を起こしたようなものだからな。実際には帝国の関与によってだから王配殿の意思ではないが、あの方からすればそんなもの関係ないのかもしれんな」


「え?あれ?旦那が王配って、つまりその姉って方は・・」


「嗚呼、そうね私のお母様。つまりこの国の女王になるわね」


マジかよ!って事はあの人は現女王の妹って事か!そんな人に嫌わてるってほんとに大丈夫かよ。


「そういえば謁見の際に女王様はお見かけしなかったんだが?」


「正直底が一番の悩みどころね。お母様はお父様が内乱を起こして出た際に何故か眠りについて一切目を覚まさないのよ」


!?

それってつまり今女王不在って事!?それはヤバくないか?


「それでその症状を治す為の証拠を調べた時に帝国の関与の疑いがあったから帝国に潜入したのよ、そこでジュナスと出会ったと言う訳ね」


「なるほど・・・それで女王様を治す方法は見つかったので?」


「嗚呼、どうも女王は呪いのような魔術をかけられているらしい。それを施したのも王配殿を洗脳して連れ去ったのも傍にいるらしい魔術師らしき輩との事だ。そしてそいつが帝国出身で今は王配殿の近くにいるらしい」


「しかもどうも帝国の大臣が今回の件に関与しているらしいのよね。その辺りの証拠を手に入れはしたんだけど見つかってしまったので脱出したのよ」


成程。おおよその流れは理解した。


結局この国に起こった色んなことはほぼ帝国が関与してるって事で、その魔術師とやらを倒したら元に戻るって事か。


「わかりました。俺もどこまでお役に立てるかはわかりませんが、出来る限り力になりますのでよろしくお願いします!」


そう言って大きく頭を下げる。


「ありがとうジュナス!こちらこそよろしくね!そちらの二人もよろしくね、貴方たちの事はマザーの手紙にも書いてあったわ。ゆっくりしていってね」


そう言ってしばらく置いてきぼりだったシロエとソフィの二人にもオフィーリアが話しかけると二人は慌てて立ち上がって同じように頭を下げるのだった。

今回も今一つ盛り上がりに欠けるかと・・なんとか戦闘シーンとか描けたらいいんですが、なかなかうまくいきません・・。

そもそも戦闘描写をうまく表現できるかも謎なのですが・・。


そんな情けない筆者の小説ですが、少しでも評価やコメントが頂ければやる気が出ますのでどうぞよろしくお願い致します!

具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にしてもらえたらもう感激しまくります。

★☆☆☆☆でもとっても嬉しいよ!!


ブックマークもしてもらえたら嬉しいです!


評価は下の星を押してね!


こちらは気まぐれで書いた小説ありますので、良ければどうぞそちらもよろしくお願い致します。


テンプレ異世界に飛ばされたけど、こんなのテンプレっぽいけどテンプレじゃない! ~適当テンプレ神に流されずに頑張って抵抗ツッコミしていこうとするお話~


https://ncode.syosetu.com/n1008gw/


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