第九十一話 再会(後)
今回はちょっと短めです。すみません・・
「口が過ぎますよ、オクタヴィア。貴方とてマザーやギルバートの事はよく理解しておいででしょう?彼らがそうそう騙されるなど考えられません。それに彼が私を助けたことに間違いはありません。それがどれほどの事かわからない貴女ではないでしょう?」
「それは大変失礼いたしました。確かに姫様をお助けした事実は間違いないでしょう。ですが彼は本当に姫様を救った張本人だという証拠はあるのでしょうか?それに先程の言葉遣いも彼が学のある人間という事。一体そのようなものが何故帝国の地下牢に?」
チッ!念のためになるべく丁寧な言葉遣いで話したってのにそれが裏目に出たって事か?
(いや、仮にお主がいつもの調子で話していたとて事態は変わるまい。この女にとってはどちらでもよかったのであろう)
「オクタヴィアだって聖剣の事は理解しているでしょう?彼の持つ剣がどう見ても聖剣であることも、マザーやギルバートが信頼していたことも確か。ですがそうですね。そういうならば彼の姿を見ましょうか。ジュナス、ごめんなさい、フードを脱いでもらってもいいかしら?頭の所だけでいいわ」
オフィーリアからの指示というならそれは構わないが、俺がフードを取ったところであの女が認めるとは思えないんだけど・・いやまぁ脱ぐんだけどさ。
パサッ
「これでよろしいでしょうか?」
俺がフードを脱いだ途端に急に周囲の人間が騒ぎ出した。
なんだ?別に何か特別なことしたわけじゃないはずなんだけど。
あの女がこの程度で、と思ってみてみれば周りの人間と同じように目を大きく見開きこちらを見ている。
なんだ?一体何なんだ?
この反応は確か検問所でも似たような反応だったけど、確かあの時は頭に視線が集まってたような・・・ハッ!?やっぱりあれか?禿げてるのか!?薄くなってきてるのか!?
「何故?このような、しかも男に女神イーヴァリス様の御加護の証が・・・」
何やらブツブツ言ってたけど声が小さくていまいち聞こえにくかったが、禿げ?加護?かなんかがどうとかこうとか言ってたような・・・禿げてないよな?
思わず手で頭のてっぺんを撫でてしまう。
「解ったかしら?これで彼が私を助けた人で間違いないという事が。ちなみに貴女の向かいにいるアグスティナも彼で間違いないと断言しているわ」
アグスティナさんもなんで顔を見ただけでそんなに確信を!?あの時だいぶ薄汚れてたと思うんだけど。
まさか禿げ具合でとか言わないよな?触ってても別に剥げてないと思うんだけど。
「・・・まぁよろしいでしょう。ですが、あまりこの国でご自由に話されませんように重々ご注意を。何せ、男!ですので」
それだけいうと引き下がっていったんだけど・・って、えっ!?それで納得しちゃうの!?いいの!?もはや俺には全く訳が分からん。
でもまぁ周りの人達も何か納得した風にしているし、いいか。
これ以上ややこしくなるのも面倒だしな。
そんなこんなで謁見は終了したわけだが、そのあとにアグスティナさんがこちらにきて別室へと連れていかれた。
この数回はいまいち面白みがないので次回以降もう少し面白くしたいですが・・果たして・・頑張ります><
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後今更ですが、以前に気分転換もとい気まぐれで書いた小説ありますので、良ければどうぞそちらもよろしくお願い致します。
テンプレ異世界に飛ばされたけど、こんなのテンプレっぽいけどテンプレじゃない! ~適当テンプレ神に流されずに頑張って抵抗ツッコミしていこうとするお話~
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