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半端オタクの異世界転移(意志ある剣が存在する世界)   作者: 男将
第四章 フィーリッツ王国編
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第八十六話 襲撃!〇〇〇○スレイヤー?


「皆さんありがとうございました」


俺はそういうとわざわざ見送りに来てくれた人たちに礼を言う。


シロエとソフィも俺に倣って同じように頭を下げていた。


「いえ、それではどうぞお気をつけてください。城にはすでにジュナス殿たちの事が報告されているはずです。特に問題ないとは思いますが」


「何から何までありがとうございます」


「「「シロエちゃん!ソフィちゃんまたねー!!」」」


「ん・・・・」「あ、ありがとうございます!」


「それでは!」


そこまで挨拶をしてから俺達は城に向かって進む。


残念ながらそれなりに距離があるらしいが、それでも早馬で一日程度で付く距離らしいから徒歩でも数日以内には着くだろうとの事だ。


城の少し前に森があるらしいが、馬車が通れるだけの道はちゃんとあるらしいから道を逸れて森の中にでも行かない限り日程が狂うこともないし、道に迷う事もない。


まぁ問題ないだろう。






「ハァ、ハァ、ハァ」


今俺達は森の中を走り回っている。


え?なんでそんなことになってるのかって?知るか!こっちがききたいわ!!


普通に道を歩いていたら変な奴に襲われたんだよ!フラグブレイカーどこ行きやがった!


とりあえず不意打ちは何とかネームレスのお陰で防げたんだが、如何せん二人連れなせいもあって戦うに戦えないってところだよ!


ちなみに二人を両手で抱えて走ってるためネームレスを握れねぇから反撃も出来ねぇんだよ!くそったれが!


「ネームレス!なんとかならねぇのかよ!」


(小娘共を見捨てるならばなんとか・・)


「却下だ!」


相変わらず効率重視なこと言いやがる。


どうせ俺がその選択を取る訳ないって知ってるだろうが。


(そうであろうな。だが、実際立ち止まったとしても小娘共がいてはやりようがないぞ。相手はどうもかなり手練れのようだしな)


くそっ!どうする?さっきから何か投げられてそれが脚やら腕の一部やら肩やらに掠って少しずつ追い詰められている感じだ。


俺もかなりの速度で走っているのに全然逃げられる気配がない。


唯一の救いはネームレスの索敵の範囲ではおそらく敵は一人だけって事みたいだが。


「大体、どうなってんだよ?俺森の中を結構な速度で逃げてるってのに追いついて且つ攻撃までしてくるなんて!相手サルかよ!?」


ネームレスの魔力感知で解るけど、相手は木の上を移動しながら攻撃して来てやがる。


また飛んできやがったかってさっきよりも心なしか攻撃頻度激しくなったんだけど!


流石にこれは避ける程の余裕もない!


というか避けた先を見越して追加で投げて来てやがる!


それが当たろうとした瞬間、シロエが何か呟いたと思うと飛んできたモノが俺に当たらず別の場所に突き刺さった。


ってあれクナイじゃね!?


いや本物見たのは初めてだけど、ゲームとかで見たことが・・・って事は今追ってきているのは・・・・・忍者?


「アイエェェェェ!!!ニンジャ!?ニンジャナンデーー!!??」


俺が思わず叫んでしまったが許してくれたまえ。


俺に抱えられてる二人もビクッっとしてこっちを向いてるけど仕方ないんだ!


でもそのせいで隙が出来てしまった、っと思ったら何故か追っ手らしき人も少し動きが止まってた。


周囲全ての人間の動きを止めるとはさすがは〇〇〇○スレイヤーだぜ!


しかしこうなったら何とかするしかねぇ。


幸いさっきシロエがクナイ弾いてたし、ここはシロエとソフィを下ろして防御に専念させて俺が一人で戦うくらいしか思いつかねぇ。


「シロエ、さっきのクナイを弾いた奴、まだできるか?」


俺がそういうと相変わらず言葉少なく「ん」とだけ返事が聞こえてきた。


相手も流石にもう精神状態は戻ったのか再度攻撃が始まったしこうなったらやるしかねぇ。


覚悟を決めると目の前の大きな木を超えた先で立ち止まって二人を下ろす、そして後ろをみてネームレスを構えて正面を向いた。


相手もこちらが立ち止まったのは解っていたのかすぐにクナイを投げて来たけど、流石によく見れば何とかわかる。


「おらぁ!!」キンッ


投げられたクナイをネームレスで弾くと相手も一定以上の距離から先は詰めて来ずにいるようだ。


よし、これで何とか作戦を考えて相手を・・・


と思ったらいきなりネームレスが俺の体を支配して剣を振り回す。


キンッキキキンッ


ってマジかよ・・・一気に4本くらい飛んできてたのか・・・流石に俺じゃそれは無理だ。


(助かったぜ、ネームレス。というかこれは俺じゃ対処しきれねぇか)


「うむ、こやつの実力は今のお主よりも高いゆえにここは我に・・・」


キンッキンッキンッキキキンッ


そう話してる間にも次々に飛んでくるってか飛んでくる量がどんどん増えてやがるけどこれ大丈夫か?


「うぬ・・む・・むむむ・・・」


オイオイマジかよ!?いつも余裕のはずのネームレスがマジになってる!


少しずつ傷も増えてるしまさかそんなに強いのかってかどんだけクナイ持ってんだよ!いつの間にか手裏剣まで増えてるじゃねぇか!


「ぐっ!・・・うぬぅ・・・」


(おいネームレス!やばいのか!?)


「むぅ・・かなりの手練れだ・・・それにどうやらクナイに・・っ!魔力以外にも何か塗られているのか・・・手が痺れて来ておる・・・」


痺れ!?毒か!?本格的に忍者じゃねぇか!いや暗殺者か!?


それよりもなんで今ここで襲われてるんだ!?相手は誰だ!?あの研究者か!?ってかそれ以外考えられねぇんだけど・・・


しかしどうやって検問所を超えた?いやそれよりもどうやって俺の位置を知ったんだ!?


・・・・・いや、今はそれを考えても仕方ねぇ、この場をしのがなくては意味がねぇ。


だがどうする?仕掛けるしかない・・?


例の如く更新が遅れてすみません。

仕事とモチベーションの関係で遅れております・・・。


楽しんでいただけましたら、感想や誤字訂正、ブックマークや☆評価などして頂けますとモチベーションアップにつながり、更新のペースも上がるかと思います。



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