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半端オタクの異世界転移(意志ある剣が存在する世界)   作者: 男将
第四章 フィーリッツ王国編
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第八十五話 検問所での朝

はい!相変わらずフラグは立ちませんでした!


特に問題なく夜も明けましたし、問題報告もなさそうです。


今はみんなで砦で食事中です。


しかし一つだけ気になるというか、気まずいことが・・・


「昨日はどうだった?」


「帝国側は相変わらずだ。こちらに人が来ることなどほとんどない。民は仕方なくとも商人すらも出す気はないようだ」


「だがそれを理由にこちらが避難すれば侵攻の餌にするつもりだろう。商人たちには申し訳ないが今しばらくは耐えてもらうしかないな」


「あ!それ私のパン!」


「へっへー!早いもん勝ちだよ!」


「さ、シロエちゃん、ソフィちゃん!あーんして!」


「じ!自分で食べられますぅ~」


「ん・・・・モグモグ」


「し・・シロちゃん・・・」


「ん・・・らく・・・」


「「「きゃー!かわいい!!!」」」


・・・・・おわかりいただけただろうか。


ここはフィーリッツ王国・・・女性主体の国。


そう!兵士もみんな女性!特に帝国との境目となるこの検問所なんて重要拠点!


ともすればエリートが集まるから女性が中心!


男は俺一人!


おっとそこで羨ましいやら、けっ!ハーレムかよ!とか思ったそこのあなた!


違うんですよ!そんな嬉しい展開じゃないんですよ!


解ります!?このアウェー感!俺一人だけ小さな机に朝食置かれて後はガン無視ですよ!


秘密の花園とかそんなかわいいものじゃないんですって!


とにかく早くここから出たい!!!精神が持たない!!


「シロエちゃんとソフィちゃんさえよければずっとここにいてもいいのよ?お姉さん達が守ってあげるからね?」


「そうよそうよ!男なんてたいして役に立たないわよ!それより私達と一緒に・・・」


なんか二人が危ない道に連れていかれそう!?これは流石に止めないといけないですよね!?

ギルバートさん俺に力を!!


「ちょ・・ちょっと貴女た・・・」


「お前たち、からかうのもその辺りにしておけ。それよりそろそろ交代の時間だろう。早く準備して向かうように」


「「はーい隊長」」


俺の決死の発言は隊長のグレースさんによってあっけなく空気に掻き消えていったぜ。


あ、昨日色々説明してくれたのがこのグレースさんだ。


「おはようございます。ジュナス殿。昨夜はゆっくり休めましたか?」


そう言いながら俺の向かいに椅子を置いて食事をテーブルに置いて目で同席しても?と訴えてきてる。


どうぞ、と手で示せばすぐにそのまま椅子に腰かけ食事を始める。


「申し訳ありません。どうにもこの場所は基本的に人の変化があまりなく、まして帝国の宣戦布告後はなお人が近寄らない場所となりましたので、彼女たちも貴方たちの訪問に少なからず浮かれてしまっておりまして。お詫び致します」


そういうと食事の手を止めて両手を机に置いて軽く頭を下げてくれる。


「あ!いえいえそんな。お気になさらないでください。こちらとしても色々と情勢を話してもらって助かりました。あの子たちもずっと野営だったので疲れていたでしょうし、やはり男の私では気が付かないようなこともいくつかあるでしょうから」


そう言って再度食事を再開してもらうように手ぶりで示す。


グレースさんもそこまで深い感じで言ったわけではないので、すぐに食事を再開した。


どうしても野営ではゆっくりと休むという事が出来ない。


いくらネームレスが見張ってくれているとはいえ意識の一部が勝手に警戒してしまう。


それは別に俺に限ったことじゃなくてあの子たちも同じだ。


野営に慣れてない限り誰だって知らない場所のそれも外で休むなんてぐっすり眠れる奴は少ない。


どうしても早く目が覚めたり、何度も目が覚めたりしてしまうもんだろ。


後はまぁあの子たちの着替えの洗濯とかな。


別にあんな小さい子たちの肌着を見たって欲情するなんてないけど、あの子たちくらいの年だとどうしても男の俺には見せたくないだろうから自分たちでやっているけど、以前は孤児院の年上の人達がやってくれていたのを手伝っていた程度だったからかそこまでやれるわけじゃないみたいだし、今回はすぐに孤児院から出発したからそのやり方をゆっくり学ぶことも出来なかったから、今日の朝ここの人達に色々聞いていたから今後は大丈夫だろう。


「ふふっ、我が隊の者たちも随分と楽しそうに教えておられましたよ。最近はしばらく空気も悪く、いつ帝国から侵略があるか或いは本国の戦争の件でピリピリとしていましたが久しぶりにゆっくりした空気が流れました」


「それは・・なんというかすみません。ある程度緊張は必要じゃないかと思うと場の空気を壊したようで・・・」


「いえ、確かにある程度の緊張、警戒は必要ですが、それを常に行うのは難しい。最近はみな緊張で随分と精神的に擦り切れていたので今回の件はこの検問所の者たちにとってはいい息抜きとなりました」


「そう言っていただけると、助けられたこちらとしてもありがたいです」


そこまで話して、食事も終わったのでそろそろ準備に入る。


投稿が相変わらずスローペースですみません。


少しずつでも更新していけるように執筆頑張ります。


楽しんでいただけましたら、感想や誤字訂正、ブックマークや☆評価などして頂けますとモチベーションアップにつながり、更新のペースも上がるかと思います。


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