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第十六話 初の魔物と遭遇!(自分は除く)

本日二話目になります。

十五話をご閲覧前の方はそちらを先によろしくお願いいたします。

しばらく先に進むと急にアグスティナが動きを止めた。


「・・・お待ちを」


そういうと先の様子を窺うように示す。と示された先を窺ってみるとそこには・・・


「ゲギャ・・・ギギギ・・・」

「ゲギャギャ」


なんか緑色の子供くらいの大きさの生き物がたき火をしている。ってか顔キモ!


流石にないわ!あそこまでのブサメンはいやキモメンは流石にないわ!大事なことなので二回って別に大事でも何でもないんだけど。


「ゴブリン?それに周囲にはワイルドドッグ・・・ワイルドドッグはゴブリンが連れてるみたいだけど、どうしてこんな場所に?」


ん~ゲームとかの展開だとあれがゴブリンとか?

てか現実世界の人たちやるな、異世界でもほんとに見た目似てるよ、大した妄想力だ。

まぁ最近はゴブリンって言ってもいろんな種類がいるから一概には言えないけど。


ん?オフィーリアが緑の物体XとYの他にも指差してる。

お?指の先を良く見ると何か緑の物体XとY以外に犬っぽいのもいるな。

軽く大型犬っつーか狼っぽいけど・・・


「あちらをご覧ください。壁が崩れて空洞が見えます。おそらくはそこからゴブリンの住処と繋がってしまったようですね」

「ほんとだわ。こっちの方が道もある程度整備されているし、住み着いたのかしら」


何か話しながら暗闇に向かって指差してるけど・・・何も見えんな。

その指の先には何があるんだよ。

いやむしろこんな暗いのによく見えるなおい。


光って精々あの物体XとYの前にあるたき火の光くらいしかないから必然その周囲しか見えないんだが・・・この世界の人間は皆そんなに目がいいのか?


「どうしよう?しばらく待つ?それともどこか回り道を探す?」

「いえ、あまり時間を無為に使うわけにはいきません。私が排除して参ります。」

「そうね、わかったわ。お願いね。」


お?アグスティナさんが立ちあがって剣を抜き放つ。

すげぇ、そういや剣ってゆっくりと見たことなかったけどこんななのか。


いやでも何かちげぇな、あの兵士とかの持っていた剣と比べると光の輝き方というか何かよくわからんが。

まぁすごい剣を持っているってことだな、紋章っぽいのもあるし、うん。


で、その剣を持って・・・えっ?こっち来たんだけど・・何?もしかして俺に剣渡して殺してこい的な?いやいや待って!いくら何でもいきなりそんなことは・・じゃあ違うとしたら?もしかして俺・・・脚切られてあいつらの前に出されて囮にされるとか?


待て待て待て!!そんなことはまさか流石に・・・いやでも実は俺は囮にするために連れてきたとかそんなだったら・・・いやでもそれならわざわざ名前覚えさせないよな?

そんなことを考えているといつの間にかアグスティナさんが目の前まで来ていた。


「貴様に言葉がわからんから言っても仕方のないことかもしれないが、いいか!何があっても絶対に姫様を守るんだ!貴様の命に代えてもだ!いいな!」


きゅ、急に目の前に来て凄まれても、何か言われているけど何言っているかさっぱり・・・

ん?アグスティナさんがオフィーリアを指差して・・・何か両手を広げているな。


あれか?オフィーリアに近づくなってことか?あ~いやでも今更な気もするけど。

でもなんか断れるような雰囲気じゃないし、とりあえず頷くしかないよな。


ジュナスはわかったといい、首をコクコクと縦に振る。

それで満足したのかアグスティナがジュナスの元を離れていく。

てことはオフィーリアとこのまま距離開けとけばそれでいいのかな?


ってあれ?おい?アグスティナさんがオフィーリアと話をした後に、何故かオフィーリアがこっちに来たんだが・・・・待って!!それ以上近づいたら俺アグスティナさんに殺されるかもなんだが!

駄目!それ以上近づいたら!!その思いも虚しく俺の隣に来るオフィーリア。


駄目だ!殺される!?そう思ってアグスティナさんの方を見ると・・・あれ?なんか頷いているな・・・と思ったらアグスティナさんが一気にあの物体XとY・・・あ~もうゴブリンでいいや。

ゴブリンの方に駆けて行ったんですが・・・もしかしてさっきのは近付くなじゃない?ということは?


流れ的にアグスティナさんがゴブリン達のところに行ったってことは・・・・両手広げて・・・・あ!あぁあれか、オフィーリアを守れよってことかな?


だからオフィーリアも隣に来たんだな。そうかそうか、そういうことね。

いやいや、そんな信じていましたよアグスティナさん。

いきなり殺すとかそんなことしないよね。


オフィーリアもいることだしさ。

まぁゴブリン共はいきなり殺されるみたいだが。

いや大丈夫だよ・・・ね?いきなり殺されるとかない・・・よね?


とかそんなこと言っている間にアグスティナさん帰ってきた・・って早いな!少なくともゴブリン二匹いたはずだけど、他にもたき火が散って辺りが明るくなって今見ると犬っぽいのの死体が三、四匹ある・・・もしかしなくてもアグスティナさんって超強い系?


「姫様、戻りました。そちらは特に何もございませんでしたか?」

「ええ、アグスティナ。ありがとう。貴方も怪我とかしてない?」


「ええ、ゴブリンやワイルドドッグ如きに後れは取りません。少し先まで確認しましたが、先程の個体以外は特に周囲に敵はいませんでした。さぁ、先を急ぎましょう」

「そうね、急ぎましょう」


何か話し終わったら移動し始めたな、やっぱり倒し終わったぽい。

そのままゴブリン達のいた、たき火の近くを通ったんだが・・・なんていうか・・何したの?

アグスティナさん・・・何かどう見てもさっきまでなかった氷とかがあってゴブリン凍っているし、と思ったら犬は焼け死んでいるし・・・・・クサ!!臭いな!ここ!!


とりあえずアグスティナさんには逆らわない様にしようと誓ったジュナスであった。

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。


楽しんでいただけましたら、感想や誤字訂正、ブックマークや評価などして頂けますと大変うれしく思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めまして、いつも楽しみに見ています。 主人公の心の中の声がゆるくて面白いですね。 転移してからかなり壮絶体験してるはずなのに、それらをオタクスキルで見事に順応してるのが実は隠れたチート能…
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