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半端オタクの異世界転移(意志ある剣が存在する世界)   作者: 男将
第四章 フィーリッツ王国編
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第百話 第一師団 アグスティナVSステイリー・ゴーマ(捨て駒)

すみません、いまいちタイトル思い浮かびませんでした。


「・・・それで、私への対策が出来ているのが貴様と言う訳か?」


アグスティナは他のメンバーが別方向へ散ったのを見送った後に、残った相手に向けてそう言い放った。


「ほっほっほ。問いに対する回答はノーでもあり、イエスでもありますね。」


何やら意味深な答えを言う相手にアグスティナはさして気にもせずに、聖剣オートクレールを抜き放つ。


「フン、まぁいい。戦ってみればすぐに解ることだから・・な!」


言うと同時に聖剣を振り下ろすと相手の頭上に光が集まり、光が氷の氷柱となっていくつも降り注いだ。


「なるほど、これが噂の聖光氷葬陣とやらですか。確かにかなりの脅威ですが、技がわかっていれば避けるのは容易い!?」


話しつつ、回避しようと後方へバックステップした男を追うように氷柱は飛来していく。


いくつもの氷柱が相手とその周囲に襲い掛かり、地面に突き刺さったため、土煙が周囲の状況を覆い隠していく。


「・・・いかんな。いつもはもう少し冷静なつもりなのだが、今回の事件はあまりにも我が国に対してダメージが大きすぎたためか、私も冷静になっていなかったようだ。名乗りもせずに相手を攻撃してしまうとは。フィーリッツ王国第一師団 師団長のアグスティナだ。別に返事はいらんぞ。」


そう淡々と言いつつも、流石にまだあれだけで終わったとは思っていないのか、相手の方を警戒しながら見つめている。


と、突然一部の氷柱がアグスティナに向かって飛来してきた。


アグスティナは少し目を見開くも、落ち着いた様子でオートクレールで氷柱を切り裂く。


「フッフッフ。突然の攻撃にただの脳筋なのかと思っていましたが、そうでもなかったようですねぇ。私はステイリー・ゴーマと申します。以後宜しくお願い致します。」


土煙の中から声が聞こえてきた。


少しして土煙が収まると、赤黒く変色した両腕を前にかざし、両手を開いてアグスティナに向けている。


「・・・ほう、少々変わった力のようだな。それが貴様の魔剣の力と言う訳か。」


「・・・えぇえぇ、確かに今私はあのお方より授かりし魔剣の力を使用致しましたが・・・随分と冷静に対処なさいましたねぇ。初めて私の魔剣の力を受けたものは、大体が慌てふためいて傷を負うか大きく回避するものなのですが。」


「これまでは雑魚を相手にしかしてこなかった言う事だな。この程度の事で慌てふためくようでは我が国の騎士は務まらん。(・・・まぁ一部の騎士は慌てふためくだろうが)」


ほんの少し黄昏たような表情をしたが、すぐに今まで通り冷静な状態に戻る。


「ふむふむ。女だてらに騎士などと言い張る国など大したことないと思ってはおりましたが、なるほどどうして。随分としっかりしているではないですか。」


先程から何度か挑発するような発言をするステイリーを全く意に介さずに、再度オートクレールを構えるアグスティナ。


「とはいえ、あまりゆっくりとしていられんのでな。さっさと終わらせてもらうぞ。」


そういうと再度攻撃を放つアグスティナ。


その攻撃に対してステイリーは先程とは違い、上空に向かって左手を上げて掌を上に向けた。


「いいでしょう、私の能力を改めて味わってください!」


同じように上空から氷柱がステイリー目掛けて襲い掛かっていくが、今度は回避することなく受け止める様な仕草をする。


氷柱がステイリーに当たると思ったその時、左手に当たったはずの氷柱が取り込まれたかのように消えたしまった。


そしてアグスティナに向けたままの右手から、取り込んだと思われる氷柱よりも一回り大きな氷柱がアグスティナに向かって襲い掛かっていく。


アグスティナは先程と同じように、ただし今度はいくつもの数の氷柱をオートクレールで切り裂いていく。


全ての氷柱を切り終えた後にパチパチパチと拍手が聞こえる。


振り向くとステイリーがアグスティナに向けて余裕の笑みで手を叩いていた。


「素晴らしいですね、確かに貴女が放った攻撃よりも強力だったはずなのですが、それをものともしないとは。いやはや、驚嘆に値します。」


と思ってもいないような表情でそう告げる。


「なるほど、よくわかった。貴様の力は相手の力を吸収して、更により強くして返すといったところか。」


「Exactly!正解ですよ!僅か二回で理解するとは流石ですね!まぁ解り易くお見せした、という事も御座いますが。ですが、これでよくお判りいただけたかと。最初の貴女からのご質問にお答え致しましょう。私が貴女の相手であるという回答は、正確には『私以外に貴女のお相手が出来なかった』というのが答えですよ。残りのメンバーでは貴女の聖剣には手も足も出なかったでしょう。」


得意げに両手を広げ、空に向かって演説するように話すステイリー。その表情は自分だけが特別だと物語っている。


「貴女の聖剣、オートクレールはこのフィーリッツ王国でも特に強力な力を持つ。複数の属性を操ることの出来る聖剣。となれば対処するには当然、私のような選ばれし力を与えられた者の務めというもの。他の奴らのような陳腐な能力ではなく、ね。」


「随分と悦に浸っているようで大変申し訳ないのだが、貴様程度の能力で特別などと、勘違いも甚だしいな。貴様の相手など、我が国の聖剣使いならば誰であろうと負けはしないというのに。いや、他の奴らの力は知らないが、貴様の能力、実は最も弱いのではないのか?」


アグスティナからのその発言に、先程までご満悦な表情で語っていたステイリーがピクッっとなり動きを止める。


「・・・ほっほっほ。この私が他の雑魚共と、愚民どもと同じとは・・・これはまた随分と面白いことを仰る。貴女のような方がご冗談を言えるとは思っても見ませんでしたよ。」


「今度は現実を知らされたあまりに現実逃避とは。やれやれ、選ばれし者とやらの質の悪さがよくわかる。貴様など、我が国にいたとしても聖剣使いとすら認められないレベルだというのに。」


ブチッ!


「いいだろう!このクソアマが!!図に乗ったことを後悔させて殺してやる!!いや!飼い殺してやる!貴様が殺してくれと懇願しても、老いさらばえるまで飼い殺しにしてやる!!」


「ようやく本性を現したか。この程度の挑発で感情を露わにするなど、戦士としても二流、いや三流以下だな。それとも自らも自分が無能だと心の奥底で思っていたのか。まぁいいだろう。さっさとケリをつけてやろう。貴様の能力の弱点と共にな。」


そう言うと三度、アグスティナはステイリー目掛けてオートクレールを向けた。


2月は20日の猶予がないじゃないか!

と必死になって執筆しましたが、変なところあるかもしれません・・。

もし気になる点が御座いましたら、遠慮なくご感想をお待ちしております!


そして気が付いたら百話!(キャラ紹介とかあるから実質は違いますが)ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます!

皆様のお陰で、私は小説を書くことが出来ております!


尚、アグスティナさんのイメージは某戦略シミュレーションゲームに存在するキャラです。

名前も技もほぼそのままです。



少しでも評価やコメントが頂ければやる気が出ますのでどうぞよろしくお願い致します!


具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にしてもらえたらもう感激しまくります。


★☆☆☆☆でもとっても嬉しいよ!!


ブックマークもしてもらえたら嬉しいです!


評価は下の星を押してね!


こちらは気まぐれで書いた小説です。評価が上がれば追加も書こうとか考えてますが、しばらく更新はしておりません。それでも良ければどうぞそちらもよろしくお願い致します。


テンプレ異世界に飛ばされたけど、こんなのテンプレっぽいけどテンプレじゃない! ~適当テンプレ神に流されずに頑張って抵抗ツッコミしていこうとするお話~


https://ncode.syosetu.com/n1008gw/


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