勘違い
「あ。椛〜今日一緒にかえろ」
「ご、ごめーん!今日先生から呼び出し食らっちゃって…悪いけど、先に帰っててて!うちが帰ったらまたゲームしようね!」
「あ…うん。わかった。呼び出しはしょうがないもんね…じゃ、またね!」
椛が廊下を渡り切った時、1人が口を開いた。
「ねぇ〜最近さ、椛ノリ悪くな〜い?授業中はいつも真面目なのに毎日呼び出し食らってんじゃん。休憩の時、椛変なことしてないよね?成績だっていいし」
このこはさや姉。この言葉がきっかけで、他の二人も口を開いた
「も、もしかして。いつも一緒にいる私たちが原因なんじゃ…?」
「担任から、もっと成績の良い生徒と仲良くしろ!とか、あの三人と一緒にいたらロクなことがない!…なーんて?」
よっしーが口角を上げてニヤリと笑いながら言い放った。
その話を聞いたあおなっちと、さや姉が顔を真っ青にしながら、
「や、やだなぁ…私たち、そんな悪い奴ら?」
罰が悪そうにあおなっちが言う。
「じゃあさ、いつも男子の筆箱奪って中身を無理やりみるひとは誰だっけ?この前それやって、一人の男子が泣いたじゃん。それでクラスで話し合いやったでしょ」
このよっしーの言葉で、あおなっちが追い討ちをかけられた。
「え…!?あおなっち、私達が見てないところでそんなことをやっていたの?なんか逆に尊敬しちゃう」
「あ、まって。目から汗出てきた」
あおなっちの目から涙が出てきたので、あおなっちが制服の袖で涙を拭った。
「てかそんなことより。椛どうする?このままだと、私達と一緒に遊べなくなっちゃうかもしれないんだよ!?こんな一大事見過ごせないよ!」
よっしーが若干、怒りながら言う。それほど友達思いなのだろう。
「これは…明日までに解決しなきゃいけない問題だね…」
さや姉が言ったあとに、スマホをポケットから取り出した。
「「そ、それは…!」」
「すみません。ちょっとした出来心なんです。これで勘弁してくれませんか」
そういうと、一息ついたあと、勢い良く頭を床に着きそっと、手を横に添えた
「朝一に学校に着き、勝手に先生の許可もなく鍵を持ち出して図書室に行き先生方が鍵がないことに気づき探しても探しても鍵が見つからないので緊急の放送を流してしまう羽目になり、ほんとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉにっ、申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁっぁぁぁぁl!!!」
校長が見下すような目つきで見ていたが、ため息を吐き、
「自分の犯した罪を認めていて、非常によろしい。」
椛はキラキラとした目で、校長を見ていた。今回の特訓がいつもどおりになるかもしれないからだ。
だが、
「でも特訓はいつもより厳しくするからね」
と、掌返しで椛はどん底に突き落とされて、絶望した。