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#1 入学

1965年、アメリカの鉱山で発見された魔力を持つ石、<マナストーン>の登場により、急速に魔術や錬金術が発展していき、1995年にはマナストーンを固めた結晶、マナクリスタルを使った銃MP90と言う魔法兵器が誕生。科学と魔術の急速な進化の中で、太古より不思議な力を持った<アビリティマー>と呼ばれる者の居場所は消えていった…


時は流れ2063年の春。

2018年に設立された国立東京魔術学院は、この春で45回目の入学式を迎える。そんな魔術学院に、ある少年が入学しようとしていた。


「やっと来た…ね、<終焉の道化師(レクイエム・ジョーカー)>」

少年は何も見えない宙に向かって話し掛ける。

<にゃははは…魔術より憎い物は無いねぇ>

しかし、其処には白と黒の仮面を被り、<邪>と体の中心に綴られた男が浮いていた。


「君は『能力者』を知っているかい?」

「能力者…?」

「そう、君もその一人だ。儂の<鉄のアイアン・シルド>が見える事が証明じゃ。少年、儂に着いてくるか?」

「なんで?」

「君の孤独を救う為さ」

「こどく…?でも面白そうだから着いてく!」

「そうこなくちゃ!人間賛歌は勇気の賛歌!」




昔の事を思い出しながら少年_小室 怜は魔術学院の地を踏んだ_







「・・・ん・・・こむ・・・」

「ん?」

疲れていのか眠りに落ちていた怜の耳に声が聞こえる。

「小室 怜さん!自己紹介お願いします!」

そうだ。入学式の後、制服に着替えた新入生は、自分のクラスに戻ったのだった。

担任の川原 摩耶に言われて怜は席を立つ。

「小室 怜。好きな事はアニメ観賞!好きな物は特撮!座右の銘は『人間賛歌は勇気の賛歌!人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!勇気の素晴らしさは人間の素晴らしさ!_ツッ○リのおっさん』と、

『不器用で構わねえ!人の数だけ夢が有る!_ヒ○キ隊長』です。宜しくぅ!」

ならべく好印象を与える為の自己紹介は受けた。




「と言う訳で3時間目はアリーナでの魔術対抗戦です」

国立東京魔術学院に入学する殆どの者が目指すのが国家魔術士と自衛隊特殊部隊魔術士編隊への配属だ。

学院もそれを承知で実戦授業をカリキュラムに組んでいるのだが、怜にとっては家庭科と同じぐらい嫌な教科だったのだ。そう、能力者は魔法が使え無いのだ。さらに言えばアビリティはアビリティ使いにしか見えない (スタンドって言った奴、後で表出ろ)ので、能力がバレる危険性がある。しかし、怜の意思とは反対に、怜はアリーナでの魔術対抗戦に出された。



『三回戦は小室 怜、葛城 宗太』

放送席のアナウンスで、怜と対戦相手の葛城 宗太が出てくる。

「魔法兵器 MP90」

葛城はP90の改良型MP90を取りだし、構える。

元々高性能だったP90にマナクリスタルを加えた事で、魔弾の発射を可能にした武器であるMP90はアメリカ陸軍魔導士編隊でも採用されているスタンダードであり、使い勝手のよい魔法兵器相手では分が悪いと感じた怜は、レクイエム・ジョーカーを出現させる。

「速攻で行くぞ、ジョーカー」

『あいよ。連打攻撃か?』

「ああ。でも相手に隙が生まれたらだ。それまで魔弾はじいてくれ」

『おk じゃ』

ジョーカーが言ったと同時に開始!と声が響く。

「”連打防御ラッシュシールド”」

紫に発光する魔弾が無数に飛んでくる。しかし、レクイエムジョーカーが出現し、拳を構える。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」

スタープ○チナの様に叫びながらジョーカーが魔弾を破壊していく。

勿論ジョーカーは見えないため、周囲から驚きの声が上がる。

「くそっ、これならっ…」

魔弾を地面に射つ。すると噴煙が上がり、葛城の姿が消える。

「無駄だな。ジョーカー」

『はいはい。”光線放出ビーム・ライザー”』

ジョーカーの体から黄色の閃光が走る。


轟音と衝撃が起こり、葛城は腕から血を流して倒れていた。

「終わったな…WRYYYYYっ!」


怜はアリーナをそのまま去った。

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