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前日!

間に合った!

「さて、始めるか」

今日は13日だからな。なんだかんだ言って、ギャアギャア騒ぎながらも、裕一には毎年あげてるんだし。……一体誰に言い訳してるんだか。

今日は大変だったよ、ホント。教師が定刻通りに帰るなんてあんまり無い中、今日みたいな日に定刻通りに帰るってのは格好の的らしい。隣の中年教師おやじからはニヤニヤした顔で「若いねぇ」とか言われるわ、新人こうはいからは「相手はどんな人なんですか?」とか目輝かせて聞かれるわで大変だったしよぉ。元から十分若いっての!! 一番面倒だったのは秋だな。アイツの場合は答えが分かっててニヤニヤしながら聞いてくるからな。


「っと、ボーッとしてた! やべぇ、ちょいと焦げてる」

余分な事考えてる間に溶かしてたチョコの底が焦げちまった!……仕方ねぇ、やるか。

こりゃ勇気がいるな、渡すのも食うのも。




「さて、始めましょう」

兄さんにはバレないように追い出し……外に行ってもらいましたし。実は私、料理得意なのに兄さんが3食作ってしまって披露するチャンスが無かったんです。だからちゃんと認めてもらいます!ただチョコでは料理の腕を認めさせられませんからケーキにしましょうか。

…………………キッチンの勝手が分かりません。








「さて、やるかの」

3人寄ればなんとやらで頑張って作ってみようと優と秋と協力して初挑戦。


「一応2人は料理、どのくらいできるんかの?」


「わたしは全然ダメなんだよ」


「一応、まともにできますよー。ところで歩水さんはー?」

優はある意味予想通りじゃが、秋はできるとは意外じゃな。


「ウチは優よりはましじゃろうが、できるとまでは言えんの」

背後で優がひどーい!っと騒ぎおるのはこの際無視。


「ところで、みんな誰にあげるのー?」

秋が指示で、ウチは材料出し(場所と材料のスポンサーがウチだからの)、優は補佐でそれなりにてきぱきこなしておった最中に秋が聞いてきおった。


「あたしは裕一に!」

相変わらずの元気な声で予想通りに答えたのは優。裕一はあれで結構優に優しいんじゃし、いっそくっついてもいいんじゃないかと思うがな。


「ウチも裕一じゃな。他に渡す相手もおらんし」

考えてみたら、これはなかなか寂しい事かもしれん。今度また裕一のヤツに聞いてみるかの。


「裕一お兄さんモテますねー。わたしも裕一お兄さんには渡すんで4人ですねー」

4人はいなかったじゃろうが!うん?秋が口パクで何か言っておる。え〜、み・か・ど・せ・ん・せ・い、じゃな。なるほど、クリスマスにあったアイツじゃ。裕一のことが好きじゃと秋が言ってたの。


「後はお父さんにも渡すつもりー」

しまった!父上の分を忘れておった!


「優、追加分残ってるかの?……って食べるな!」

板チョコをガツガツ食べるとはかなり豪快な。しかも口紅の如く周りにべっとり付いておる。と、それより…


「どうするかの」

かくなる上は父上を騙して……


「これで足りますかー?」

ふと、秋が目の前に鍋を差し出した。なんでも予備を作っていたとか。抜け目ないの。


「すまん、助かった。後で必ず礼をするからの」


「10倍返しでお願いしますー」

やっぱり抜け目が無いヤツじゃ!


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