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お節料理を作ろう!


あんまりお節料理が関係ないです、すいません。

ですがとりあえず、どうぞ!


「裕一、何やってるの?」


「今?お節料理の準備」

今年もラストスパート。この時期にというかこの時間になると毎年お節の用意をする。しょっちゅう失踪する師匠も元旦だけは必ず家に来る。ここ数年はお節を食べた後にも失踪するけど。


「わたしも手伝う!」

なんだか妙にやる気の優。う〜ん、でも…


「優は台所に立ち入り禁止でしょ?食材で遊ぶ奴は絶対に来てはいけないの」

「お願い!挽回のチャンスを!」

普段は全くそんな事を気にしてはいないのに、今日はなんか目が真剣だ。

どうしようか?


「じゃあ、僕が見てるって事でいい?」

「もちろん!」

優はとても輝いた良い表情をしている。そしておもむろに包丁を取り出して……


「これは切ってもいいの?」

数の子を持ちながら特上の笑顔で尋ねる優を見て頭痛がしたのは気のせいじゃないはずだ。





第1ステージ〜煮豆

「そうそう、砂糖と一緒に豆を煮て味を少しづつ整えるの」


「りょーかいです、先生!」

ひょっとすると優の料理の腕は僕の想像以上なのかもしれないな。なんというか手際が良い。覚えも早くて、その点は僕以上だと思える。ちょっと悔しいけど。


「うん、できた!」

まぁ嬉しそうな優を見てるとなかなか和む。



第2ステージ〜栗金団

「ふっふーん、わたしだってやればできるのだ!」

煮豆ですっかり勢いづいている優。まぁ予想以上だったから次もやってみせようかな。


「んじゃ、次は栗金団ね。まずはさつまいもの皮…って何やってるの!?」

説明しながら材料の準備をしていたせいでちょっと優から目を離したのが失敗だったっぽい。探していたさつまいもを両手いっぱいに抱えて家にある特大の鍋に放り込む優の姿を今まさに目の端に捉えた。いや、そんなに大量のお湯に一度にその量のさつまいもなんか入れたら……ヤバい!

バッシャーン!!


「ハァハァ」

ほとんど反射だった。助かったのは偶然に近いし、それは僕か優の運が良かっただけの話だ。普通なら優の顔は大火傷、しかも一生ものは間違いない。師匠に何度めか分からない感謝をしつつ、だんだんと頭がボーッとしてくるのに身を任せる。本当に優を守りきれたのだろうか?





ハァハァ

怖かった。わたしが持っていたさつまいもを鍋に入れようとしてたら裕一がいきなり飛びかかってきてたから。裕一に押し倒されて、その後鍋が落ちて中に入ってたお湯がこぼれる音がさっきしてた。今裕一はわたしに覆い被さったままぐったりしてるの。本当はきっと裕一を起こさなくちゃいけないんだけど怖かったせいで動けなくなっちゃったみたいで…。わたしは裕一の背中に手を回してギュッと抱きしめた。ぐったりしてるけど裕一に抱きついてると少しづつ落ち着いてくる。…たぶん裕一のおかげ。誰もいないのから恥ずかしくないし、もうちょっとこのままでいようと腕の力を少しだけ強くした。










どれくらい経っただろうか?てか、僕は何をやって……


「優!!」

そうだった!確か優が鍋ひっくり返してそれで、それで!


「あ、おはよ」

おはよ!?ってあれ?僕は何をやって……。何か変な感じだ。


ハグッ!

!?優にいきなり抱きつかれた!でも強く抱きつき過ぎて

ゴンッ!


「っ〜〜!?」

ソファから落ちて頭を打ち、そのまま悶える。


「ありゃりゃ」

ニコニコ顔の優。涙目になりながらも恨みを込めて睨みつける。でも、なんであんなに機嫌が良いんだろう?

この疑問が解決する事はなかったが、僕が色々と思い出して優に雷を落とすのはここから1時間後の話になる。優は終わった頃はちょっと涙目だった。…やり過ぎたらしい。



doubter「どうしたの?そんなに落ち込んで」

裕一「…時間が無くて栗金団が不完全になった」

doubter「あー、裕一君変なところで凝り性だからね。てか、あれから全部作ったの!?」

裕一「だから、栗金団が…」

doubter「それはもういいから」


今年最後なのに裕一君が使い物にならないので、優に代打を頼むよ。


優「ふっふーん!では今年最後のご挨拶!来年もお暇書き!!をよろしくね。じゃあ良いお年を」

そういう事で、では!


優「裕一、帰って紅白でも見ようって!」

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