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零世界

事の始まりは3月の初めだった。

俺は初めて携帯ゲームというものに触った。なぜ今までやらなかったというと。単にやるのが面白くなさそうだと思ったからだ。そもそもスマートフォン、通称スマホがあまり普及してなかった時代は携帯ゲームというものがあまり知られていなかった。

黒猫のウィズがリリースされる前は某パズルゲームの全盛時代だったが、俺はその時スマホを持っていなかった、たとえ、持っていてもおそらくやらなかっただろう。

理由は単純明快パズルというものが苦手だからだ。

それなのになぜ俺がこの黒猫のウィズに惹かれたかというと、これも単純明快だ、つい数日前にスマホというものを手に持ったからだ。それにリリース日が重なって、結果的にこのゲームをする理由になった。そして、結果この世界に来ることになった。

今になってもこの世界になぜ来られたのかわからない。本来このゲームに小説のようなゲームの世界に入れる要素は本来ならないはずだ。他にログインした人間がこのような状況になっているとしても、それならなんらかの対処やゲームのサービスを終了することはするのではないか、考えても答えは見つからないままだ。

「とう。」

横の方で声がしたかと思うと、ウィズが頭で俺の横腹をどついてきた。

「ぐえ、」

と情けない声を出して俺は横腹を抑えた。

「白けた顔をするにゃ、ご飯ぐらい楽しくたべるにゃよ。」

「悪い、また考えてた。」

「全く、それでさっきいたことは聞いてないにゃ?」

「へ?、あ、ごめん聞いてなかった。

「たそがれるのもいいけど、話はちゃんと聞くにゃよ。」

「ごめんなさい、お師匠。」

「うん、よろしい。」

俺は手に持っていたフォークをテーブルの上に置きウィズの話を聞く体制をとった。

「私がこの姿になってしまったのは理由はよくわからないにゃ。でも、図書館で私が戦ったドラゴンは確かに零世界の生物、これは確信しているにゃ。」

俺も、ついこの間この単語を聞いた、零世界、この世界を形成している108の異界のうちのどこにも属さない世界それが零世界。この世界で魔法と呼ばれているのは、この世界で手に入るカード、精霊と呼ばれる物を召喚して戦う。これがこの世界における魔法だ。この話からわかるようにどこの世界にも属さないということは、現段階でその零世界にいる精霊を召喚することは不可能ということだ。

しかし、つい数日前に図書館で起きたあの事件は確かにドラゴンが引き起こした事件ということは誰かが零世界から精霊を呼び出したことになる。

「これで、終わりだとは思えないにゃ。嫌な予感がするにゃ。」

「事件を追うのは別にいいけど、今の俺では無理だと思うよ。」

「無理とは、何よ無理とは。」

「「わぁ!!」」

当然現れた、インドの民族衣装みたいな服を着た栗色の髪の女の人に俺とウィズは声をそろえて驚いた。

「私だって強くなればドラゴンぐらいは倒せると思うわよ。」

「強くなればだろ、現状況では無理だよ。」

「そんなに簡単にボスと戦うなんてこともないと思うけどね。」

「まあ、それもそうだね、ごめんサーシャ。」

彼女の名前はサーシャ、普段はカード、精霊を呼び出すための道具として持っているのだが、彼らにも俺たちの話が聞こえているらしく時々呼んでもいないのに出てきてしまうことがあるのだ。

「うん、また必要な時はよんでね。」

「今日はお前からでできたんじゃん、、、」

「なんかいった?」

「いや!何にも。」

そういうとサーシャは少し笑った。そして、体に光のようなものを纏ったかと思うと次の瞬間カードの姿に戻った。

しばらくの沈黙の後にウィズが

「まあ、精霊にも心があるってことにゃ相手の気持ちも考えて言わなきゃダメにゃ」

「そうだね。」

「それで、結局はどうするにゃ?」

「サーシャもああ言ってくれたんだし事件を追うよ!。」

「そう言ってくれると思ったにゃ。とはいえ、今は何もできないから、できる依頼を頑張ってそれで情報が入ってきたら。それから行動するにゃ。

「分かったよ。」

そう俺が言うとウィズは再び食べていた魚に手をつけ始めた。

元の世界に戻れるのはいつになるかわからない。でもいつかは帰れる。

そう信じて、俺は目の前の料理を食べていた。

どうも、赤鬼です。

今回が2回目の投稿ですねw

相変わらず描写が下手ですが是非見てくれて、コメントなどをくれたら嬉しいです。

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