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残念だが

気がついたら空にいた。


「邪魔しないでくれるかな。」


と葵の声が下からする。どうやらアングッシュがわって入ってきたらしい。


「そちらこそ。海大蛇退治の邪魔になることはするな。」


そうだったね。目的海大蛇の討伐でしたね。と俺は頷く。


「まあいい。帰ったら続きをしましょう。」


いやなんだけど。


「分かった。」


と言っておく。葵、すぐ忘れそうだし。アングッシュは頷きながら。


「うむ、どうやら雅也は力を使い切ってしまったようだから休んで回復させておけ。

葵?も力を使い過ぎているようだからな。俺が見張りでもしておこう。」


と言って甲板にひとり残った。


「疲れた。」


いろんな意味で疲れた。レイナントを使い過ぎたこともあるし、いきなり時間の感覚がくるってしまっ

たせいでもある。


「今回はあたしの勝ちだね。」


「お前は楽でいいな。」


さすが。人生楽しまなくちゃね。と言っている女。今のは勝負(ゲーム)だったらしい、俺には殺し合いにしか思えなかったが。


「疲れたなら休んでなよ。」


「俺が寝たら潰す気だろ?」


すると少しだけ怒った顔になり


「いいから寝とけ。」


「はい。」


それれしか言えなかった。



~Side S~


「今のところ質問は?。」


謎の美女が訊いてくる。


先輩二人は黙ったままだ。私にとっては『?』がたくさんなのだが先輩二人は理解できてるようだ。


「あの~。」


とそろそろと手を上げながら言う。


すると美女は


「何か?」


と堂々とした態度で聞いてくる。


「えっと、よく分かんないんですけど。」


少し、ムッとした顔になったがすぐに元に戻し


「まあ、最初は分からないだろうけどね。そのうちに分かるようになると思うし。うん。」


ごまかされた気もしなくもないのだが、ここは黙っておいた方がよさそうだ。


「あ、すいません。続きをおねがいします。」


美女は頷くと、再び語り出した。



~Side Masaya~


「起きろ!!。」


アングッシュのどなり声で起こされた。


葵の顔に赤く太い線がついてることから葵も寝てたのだろう。


「何だよ!?」


と睡眠をじゃまされ気分が悪いまま部屋を出。甲板に出た。


すると、もやもやとした温かい霧が顔にあたる。


塩くさくなければ風呂のあれだ。


「何だこれ。」


「どうやら近くに海大蛇がいるようだな。」


とアングッシュ。


「何これ~!!。」


と遅れて甲板に出てきた葵が叫ぶ。


「近くに海大蛇がいるらしい。」


とアングッシュの言葉どうりに教える。


「海大蛇は水の魔物じゃないの?」


と冴えてる葵。確かに海にすむ大蛇なんだ。属性は水と思わない方がおかしい。


しかしアングッシュは首を振り


「海大蛇が属する元素は火だ。やつは火からできている。」


俺のインフェルノ効きそうにないな。


「じゃあ俺のインフェルノは。」


「効果がないだろうな。」


俺は甲板に手と膝をつけorzの体制になる。


「でも時間操作は使えるじゃん。」


と葵は言う。


確かに時間操作なら攻撃求められる防御にもなるし、時間を進めれば攻撃にもなる。

が、俺が使える量はほんの・・・・


「操作できる時間は?」


俺はゆっくりと首を振りながら


「停止なら30分。時間を速めれば5分。もどすと1分。しかない。」


つかえねぇ。という心の声が聞こえた気がした。


「まあ、戦力になってもらうさ。それに、もう休める時間はなさそうだ。」


と俺の後ろを見ながら言う。


俺の後ろには、水柱が立っていた。太さは計り知れぬほどの。おそらくあそこにリントヴルムがいて水を蒸発させているのだろう。


「うわぁ。思ってたのよりでけぇ。」


俺はorzの姿勢を崩さぬまま前をみる。


「臆したか。」


と似合わないセリフを言う葵。


「武者震いだ。」


という俺の言葉は無視される。


「さて、おびえてる雅也はほっといて、倒すかな~。」


と準備体操まではじめだした。


俺はゆっくりと立ち上がり。


「何言ってるんだ?」


と葵の肩をつかんだ。


「報酬を手に入れるのは俺だぜ?」


そう。俺は一応アトンにたのまれたのもあるが、金のためにきたんだ。


「来るぞ!!。」


と、アングッシュが叫ぶと同時に水柱がこっちに向かってくる。


「止められないの!?」


『ゴー』という音に負けないようにと叫ぶ葵。


「無理だ、離れ過ぎてる。それに海大蛇まるごと時間をとめるとなると、目の前にいても1分が限界

だ!!。」


あの3分しかいれない英雄よりも少ない時間しか戦えないなんて。

薬は毒にもなるという原理をつかって炎の力を送り続けるという手もあるが、それは相手の限界をある程度理解していないといけない。

へたすりゃ限界がないかもしれんのだから。


「私の力を使えば?」


と俺の目の前に幼女が現れる。


魔精霊のアトンである。


「うわ!?いつのまに。っていうか力って?」


どんどん近づいてくる水柱に焦っているアングッシュと葵を無視しながらアトンに聞く。


「私は不完全だけど。4分の1の力。虚無の闇を使えるんだよ。」


今はわらにもすがりたい気分ではないが楽にこしたことはない。


「頼む。アトン。俺に魔力をわけてくれ。」


俺が叫ぶとアトンの体には特に変化がなく。俺が持っていたペンダントが黒というより紫いろの闇色に輝きだす。


『すべてを拒絶し、すべてを呑み込む漆紫の。』


ペンダントから歪んだ声が響く。


『闇は虚無の闇』


言葉が終わった途端にペンダントは溶けだし・・・・・・・


へいへい

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