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もうすぐ

「雅也、こっちに来い治療してやるぞ。」


「どうやて、お前そんな道具もって・・・魔法か?。」


「そうだ魔法だ。」


なんでも魔法で解決できちゃうなんて、なんて楽なんだ。近くによると姫はブツブツと何かをつぶやいていく、姫の手が光ってその手で傷口に触れるだけで傷が癒えていった。


「なんだこれすごいな・・・・・なんて呼べばいいんだ?」


「これは癒しの魔法の一つだ、私は風が得意なんだが。これはヒールという魔法だ」


「違う魔法の名前じゃなくてお前の名前だよ」


「・・・・これから一緒に行動しようと思っているからな、ウィクという名前を使ったら、まずいだろうな、一応姫だしなんかいいのあるか?」


「そうだな・・・あとで考えよう今はウィクでいいよな?ウィクありがとな」


「え・・・ど、どういたしまして。この格好でいるのもまずいな」


他の二人が目を覚ます前に逃げることにした。


そんで、留守の家に忍び込んでウィクの分の服を手に入れた。


「見るなよ。」


「見ないよ。」


俺はウィクに背を向けて座る。沈黙が続く。見ないといってもやっぱり気になってしまうのだが、頑張って耐える。そういえばあいつ小さかったな。さて、あいつの名前をどうしようか、ああああとか適当でいいのかなそれとも。


「終わったぞ。」


「おう、じゃあお前の国に案内してくれ。」


ウィクの後ろをついて行きながら俺は別のことを考えることにした。俺の力ってなんだ?ここは違う世界だし重力が違うのか?ためしにジャンプ、いつもと変んねえ。


「なにやってんだ?。」


「いや・・・ちょっとほんとに治ったか確かめたくてな。」


「そうか・・・あんまり音を立てるな。」


宇宙飛行士が地面叩いても地面めくれないだろうし、そんなのはありえない

多分地球と重力は一緒か。


「おい、あと何日で付くんだ?」


「半日かな。」


半日か・・・・長いな。


「どうして、逃げようと思ったんだ?」


「国の問題だ。」


「もしかして、王様が魔物に乗っ取られたからかとか?」


「そうだ。」


ふざけてたのにな。当たっちゃったよ。


「どんなDQ、FFだよ」


「ディーキュウ?エフエフ?なにそれ?」


「聞くな・・・いろいろとやばいからな。それより何に乗っ取られたんだよ。トロールか青色の亀

か?」


「どっちも違う。巨人族はそんな魔法を使えないし亀の魔物なんて聞いたこともない」


「それで、ほんとなんなんだよ。」


「分らないけど、氷属性の魔物らしい。だから国宝の妖剣も隠してしまった。」


「インフェルノって炎属性なのか?」


「そうだ、炎の精霊が入れてある」


「精霊。」


「あれがないと、あの魔物を倒せない。」


「じゃあ俺が倒す、そしたら妖剣を俺にくれ。」


「倒せたらな。」


 多分5時間経過で~す。


「暗くなってきたな。」


「ああそうだな、雅也、お前の力って何なんだ?」


「しらないよ、茜さんならわかるかもな。」


「あかね?誰だそれ。」


「知り合い、俺の故郷のな。」


「ずっとあってないのか。」


「え・・・ああそうだ。」


「心配か?」


「いや、あの人なら大丈夫だろ。」


「そうか、魔法ではないよな、お前の力。」


「多分。」


「だったら、あいつに勝てるかもな、あいつは大量の宝玉を取り込んで力を手に入れている。」


「厄介だな。まあ俺は強いから、問題ないけどな。」


「その自信はどこからわいてくるんだ。」


「いつか教えてやるよ。」


「あそこだ。見えてきたぞ。」


「おお。」


暗くてよく分からないが遠くに建物があるのが分かる。


「アクダリアへようこそ、と言いたいが今日はここらへんで休もう。」


「なんでだ?」


「明るくからじゃないと入れない。それに疲れた。」


「そっか。」


ウィクは何処から布などを取り出して寝だした。おい俺は地べたで寝るのかよっと言いいが、ウィクを

怒らせたら大変そうだから黙って寝っ転がる。今は暑くもなく寒くもないから別に寝ても苦しくはなさそうだ。目を閉じると自分が疲れていたのに気が付いた。まぶたがあげられない。睡魔に襲われてそのまま眠りについてしまった。


~一方そのころ~

真朋をずっと待っている変態のところに茜さんがやってきていた。


「変態君、真朋君が行った世界が分かったのよ♪」


「ほんとですか?」


「うん、あと君の服を持ってきたよ」


「ありがとうございます。俺その世界に行きます。そして真朋に帰り方を教えてやらないと」


「そうだね、これがその世界の写真、ここを思い浮かべれば行けるはずだよ」


男が目をつぶると、男の体が光り出し、消えてしまった。一人になった女は、一人で笑っていた。その様子を影からもう一人の女が見ていた。


~アクダリア~


どっかで何かが起きてる間にこっちはもう朝だ、朝食は、城下町に着いたら食べるとウィクは言ってるし、寝起きは不機嫌になるので、俺はずっと黙っている。今もイライラしてる。



「そうだ雅也。」


「何だよ。」


「私の名前は?」


「・・・・。」


そういえばそんなこと言ってたな、やっと頭が回り出す。


「決まってないのか?」


「ああ。」


どうするか、何かいい名前あるか。こっちの世界のありきたりの名前なんて分かんないし。


「そうだ、雅也の世界のよくある名前ってなんだ?」


「佐藤。」


「そんな名前は嫌だな。」


「じゃあ聞くなよ。」


「他にはないのか。」


「ジョニー、マイケル、ボブ、グリーン、シン、エミとかかな。」


「いいのがないな。」


当前だ。ありきたりな名前で、いいのなんてない。だったら。


「じゃあヨハネとかどうだ?」


「悪くないな、それにする」


よしこれで名前決定。


「ヨハネ、よろしくな。」


「よろしくな雅也。」


昼間だからなのか簡単に城下町に入れた、まずは、寝るとこと食べ物と、装備が必要だな。灯台もと暗しだし警備はそんなでもない、簡単に買い物ができそうだ。


「まずは金貨を両替してこなければ、一つの店じゃ駄目だ。一回変えたら、場所を変えよう」


ウィ、じゃなかったヨハネの指示に従って、金貨を銀貨5枚と銅貨50枚に両替した。金のシステムは、金貨一枚は銀貨10枚分銅貨100枚分の価値だそうだ。

白金貨はないのかと聞いたらそんな貴重なもの金にはしてないといわれてしまった。

こうして俺は、銀貨15枚と銅貨150枚手に入れて今は朝食を食いに行くところだ。羊の肉を使う料理が多くて匂いに慣れるのに時間がかかりそうだ。

動物は、おんなじっぽいのがいるようで呼び方だけが違うだけのようだ。肉はラムというのではなく、イグダと呼ぶそうだ。

こっちでは羊の肉はラムだと教えると。おかしな名前だと笑っていた。

いつの間にか知らない世界に来た時の不安はなくなっていた。果物の形がよく分からんが、おかしな形ばかりだった。

しかし一つだけなじみのある果物を見つけた。


「おじさん、こいつひとつくれ。」


赤い皮が付いているニュートンで有名なりんごだが、こっちではやはり呼び方が違うらしい。よく分からん文字で名前が書いてあるが、こっちの字はさっぱりだ。


「こいつか?こいつなら銅2枚だぜ。」


「こいつでいいか?」


「大丈夫だ。」


リンゴを買って、ヨハネに見せる。


「この果物ならこっちにもあるぞ。」


「どうやって食べるものなんだ?」


「こうやって生で。」


といってリンゴの形をした果物にかぶりつく。ヨハネは目を丸くして驚いている。食ってみて生で食べ

てなぜヨハネが驚いたのかが分かった。

これはものすごく酸っぱい。


「お前の国では、生で食べるものなのか?私の国では生では食べないぞ。」


「ああ、そうなんだ。俺の国では生で食べるんだ。ビタミンcを取らないと病気になっちゃうからな」


「ビタミンc?」


「これの中に入ってる栄養だ。」


「そうか、半分くれ。」


「いや、お前は大丈夫だろ。酸っぱいものをたまにとればいいだけだ。」


知ったかぶる俺かっこ悪いな。酸っぱさがまだ口の中に残っている。


「なんで知ってるんだ?」


「いや、俺の親父が知ってたんだ。」


嘘をつくのはあまりいい気分じゃないな、でもしかたがないよな。


「そうか、これからどうする。妖剣がないと親父を乗っ取った魔物は倒せないぞ。」


「じゃあ、妖剣を隠された場所に行こう。どこか分るか?」


「知らない。でも、つかまってる。家臣共なら知ってるかもな。」


「よし、明日助けに行こう。」


「今日行かないのか?」


「だって、眠いしさ、めんどくさいし。」


というわけで宿で二つ部屋を借りている。夜、いつもなら寝てる時間だが、今日は起きている。これか

ら家臣さんを助けに行くつもりだ。どこに幽閉されたのかは、ヨハネから聞いている。

王の間という城の上部の部屋の玉座の後ろの隠し扉の中らしい、魔物は睡眠をとる必要がないのでありがたくないことにずっと起きていて玉座に座ってるそうだ。

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