な・・・・んだとぅ?
・・・・
「ハッ!!。」
「目が覚めましたか。」
俺に声をかけてきた人は俺の知っている人だった。
「神父のじいさん。」
「久しぶりじゃないですね。」
にっこりとしながら言う。
「俺は、戦争に出たんだよな。」
「はい。」
・・・。死んでなかったのか。俺は死んだとばかり思っていたが。
「じいさんが俺を?」
「いや私じゃないよ。」
「誰だよ。」
「・・・・・。それは言えないかな?」
言えないらしい。そんなわけで、帰るか!!。
~アクダリア王国の城下町~
「そんなわけでな、俺がピンチになったときに妖剣が光り出してだな・・・・」
武勇伝を話しているのは私の友達のマサヤである。
私はこいつの安否を確認するべく、面倒な説明を何度も父にしてアオイとまずギルドに来てみたらいた。
元気だった。全然怪我とかしてなさそうだった。
私は温かいお茶を飲みながらギルドの外の大通りを見ている。
何かモヤモヤとしたなにかが頭の中にできるといつもこうしてお茶を飲みながら外を見るのだが今もそれだ。
二人、大通りに変な男がいた。
黒髪で目が赤い男と口元以外が仮面で覆われている緑髪の男。
彼らはなんとなくマサヤたち堕天使に雰囲気が似ている。
黒髪の方と目があった。
男は薄く口を開き黄色い歯をのぞかせて二ヤリと笑った。
その時、ちょうど人の波が押し押せてきた。
それはほんの一瞬だったのだが二人はその波にのまれたのか、しらないが消えてしまった。
「どうしたの?」
マサヤの友達で私の友達でもあるアオイが話しかけてくる。
「いや、ちょっと外を見ていただけだ。」