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な、なんだってー

「いや~久しぶりだなこれ。」


もぐもぐ。


「雅也。これ、おいしい?」


「ん?すっぱい。」


「これ、生で食べるものじゃないよね。」


「ん?でもリンゴだぜ。」


「いや、見た目はリンゴだけど。」


真っ赤な果実。どう見てもリンゴだがこれはすっぱい。ただすっぱい。


「おお、生で食べるとすっぱい。」


「うん、すっぱいな。」


「すっぱい。」


「え!!ヴァンさんもウィクちゃんも王様も家臣さんもなんでみんなこれ生で!?おかしいでしょ。味

覚狂うでしょこれ・・・・雅也にまかせなきゃよかったな。」


「ん?まかせたお前が悪い。」


そう、俺は花見の食い物を全部これにしたんだ。


「んじゃ、私、他のものも・・・。」


ヴァンが買いに行く。


「あ、あまいものね。これ金!!。」


金貨何枚かをなげる。例の巨人討伐の報酬だ。


「まったく、こっちは甘いものが高いからね。」


「ああ、なんで貴族の食べ物なのか。」


「ん?マサヤ殿とアオイ殿の国では甘いものは・・。」


「ああ、誰でも金があれば帰る。平民でもかえる値段で売ってる。」


「夢の国だな。」


「いや、別そうじゃないですよ。こっちは科学ってもんが進んで、いろいろとやばい兵器とか作られて

るし。」


「うん。」


ああ、平和だな、こっちは。


「おい!!貴様ら動くな。」


いきなり平和が。


壊された。


「誰だよ、って何人だこれ。」


かなり大人数で来られたな。


「マサヤ殿。」


「いいや、助けを呼ぶ必要はないですぜ王。俺一人で十分だ。」


レイナントの力も試してみたいし。


どうやら敵は盗賊数百人。だとおもう、もしかしたら数十人だとおもう。

前列の盗賊は弓を持っていてその後ろは槍を持っている。なるほど、わからん。


「放て!!。」


頭っぽいやつの掛け声とともに矢がふってくる。


「無駄だよ。」


開いた口から黒い霧が出てくる。霧は俺の思いのままに動かせた。霧は矢を包み込み


「じゃ、止まれ。」


矢は空中で静止した。


「なんだありゃ。怪物か。」


「いや、ただのルシファーだ。」


質問に俺は答える。


「くそ矢は効かないらしい。槍で殺せ。」


なるほど、間合いが長い武器を使ってるのね、まあかしこいっちゃ賢い。


でも、


「無駄だって。」


俺はまた霧を出す。口からではなく体全体から。


これがレイナントか。


「止まれ!!。」


霧が一気に広がる。


そしてすべてが止まった。


花見をしながら俺の戦いを見ていた王たちも、盗賊たちも、おそらく城下町ににいる人すべて。


「戻れ!!。」


時間が巻き戻る。


弓矢は盗賊の元に戻っていく。


盗賊は武器をしまっていく。


ヴァンはムーンウォークしながらこっちに戻ってくる。


「おしまい。」


霧は俺の体に還った。


「な、何が起きてるんだ。」


「あれ?私確か、甘い物を買いに行っていたはずなのに。」


「矢が戻ってるだと。」


「あきらめろ、お前らじゃ俺には勝てない。」


この力はまさしく魔王ルシファーの力。


やっぱチートだ。


「俺の力は時間操作。だからお前らじゃ勝てないんだよ。」


「そんなことはない。やれ野郎共。」


哀れな盗賊たちは俺に向かって走ってくる。


無謀だな。


「土になれ・・・。」


霧は盗賊たちを包み込む。


「「なにあれ!?」」(花見組)


「こんなことは、したくなかったんだけどな。進め!!。」


男たちの時間が進んでいく。まず最初に消えたのは弓、次は盗賊たちだった。まあ盗賊たちは土に還っ

た。で次に消えたのは剣と槍。年老いて死ぬってのはやだな。


「これが俺の力だ。」


「「おー」」(花見組)


「あ、遅れてすいません。」


神父が遅刻してきた。


「おう、やっぱりどんなものでも時間には勝てないな。」


「そのとうりですね。」


「そうだよな。」


「レイナントですか。やっぱりあなたは魔王だったんですね。」


「は!?なんでそれを?」


「いや、アカネさんと知り合いでね。」


「よ!、雅也君。」


神父の後ろからいきなり出てきた女は


「茜さん!?」


「いや~花見をしてるって聞いてね。あと、結構すごい時間操作だね。」


「いや、それほどでもあります。」


「!?。そっか、でもまだまだだからこれから訓練しよう。」


「あ、花見が終わったらね。」


「あ、そっか。」


3人は、花見組のところに集まった。


「王よ。何故こんなところにいるのです。」


神父はまずそこにつっこんだ。確かに突っ込まなきゃだめだよな


「いや、花見とはなにかとおもってな、なかなか楽しいものだ。」


王は謎の木を見上げる。きれいといっちゃきれいだ。でもなんか悲しいな。花が青色だからか。


「う~ん、花見はピンクだよな。」


「そうだけど。」


「あれ?もう食べ物ない!!。グラム!!抜刀。」


「ちょ茜さん!!。今花見だからね。」


「え~食べ物ないから、盗る。」


茜さんはグラムを振りおろし宙に切れ目を造る。そこに顔と手を突っ込んで・・・・


「よっしゃ、あたりだ。」


と言って、ポテチ(のり塩)10袋、コーラ2本、紙コップ1袋、板チョコ20枚盗り出した。


「泥棒じゃないですかそれ。」


「ふん。力を持ったら誰もがやること・・・じゃみんなで食べよう。」


といって自分の分のポテチをぼりぼり食べだす。


葵は紙コップを人数分とりだしコーラを分ける。


とりあえず俺はチョコをとる。


こっちの世界の人は俺たちに見習って袋を開けポテチやチョコを食べだす。あとコーラも口に含む。王と神父は噴き出す。


「汚いな。王様、神父の親父。」


「いや、これはすごい飲み物だ。それに異常なしょっぱさと甘さだなこれらは。」


「ふむ、俺らの文化だ。」


「そういえば、マサヤ。お前が戻せっていった本あれはなんだ?」


「黙れウィク、お前には早い。」


早い。という言葉でその本が何か分かった葵と茜は笑いだす。


「な、俺変なこと言った?」


「いや、ウィクちゃんがそれに興味を持ったてことがすごいね。」


「葵ちゃん、だれしもそういう時が来るものなんだよ。ってどうやってウィクちゃんは雅也の世界に行

ったの?」


確かにそうだ。堕天使じゃないウィクは世界を移動できないはずだ。


「さあ、でも共通してたのは必ず行った世界にマサヤがいたということだけだ。」


「おお、賢いね。多分それが原因ね。」


「何?俺のせいなの?」


「うん。」


意味がわからん俺と葵は首を傾ける。


「まあ、半契約状態だね。多分中途半端に契約をしたため。」


「はあ。」


ますます分からん。


「なるほど、ウィク様とマサヤ君は契約しかけたということか。」


神父はなぜか話が分かるようだ。


「何なんだ?契約というのは、私にはさっぱ・・・・」


バタン。と派手な音をたててウィクが倒れた。


「ちょ、ウィク?」


返事がないただ眠ってるようだ?


「ちょっと失礼。」


茜さんはウィクの頭に軽く触れて何かをぶつぶつと唱える。多分魔法じゃね?


「ふむ、天罰だね。こりゃ。」


「なんすかそれ?」


「ん?多分ガブリエルがやったんじゃない。でも、このままだと死ぬね。ウィクちゃん。」


「はあ!?」


いやいきなり死ぬって言われても。


「あ、だったら、俺の時間操作を使って天罰を・・・。」


「ん?そんなことしたらウィクちゃんが死んじゃうね。」


「じゃあどうすりゃ。」


「んじゃ、訓練しよう。君が強くなったら教えてあげる。」


「おう上等だ!!かかってこい。」


「じゃ。」


ガツン!!ときつい一撃が顔面に当たる。


「イタイ!!。」


俺は地面に転がった。

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