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堕天使も

たしか、こいつ強かったんだよな。いきなり、堕天使とか神高能力(レイナント)

とか言われてもそんな力使ったこと・・・・・そういえばどうやって使うんだ。それすら分からないのに大丈夫なのかよ。


「インフェルノ!抜刀!!。」


火柱と一緒に地面から妖剣インフェルノを取り出す。あ、これこの前、茜さんに教えてもらった技ね。魔法らしい。


「へえ、かわった取り出し方だね。うん、まねしたくなる。」


「お前じゃ無理だよ。」


「そうか、残念だ。デュランダル。」


男は妖剣に電気を帯びらせる。あれ?こいつの名前ってなんだっけ。


「おい、お前の名前は・・・。」


「ああ、別に知らなくてもいいでしょ。だってほら。君たち死んじゃうし。」


君たち。ウィクも含まれてんのかよ。


「いや、俺、強いから、負けないからね。なんたって。魔王とかだから。」


「ふふふ。いや、君だけじゃないんですよ。魔王は、まあ君の所にあの探求者がいるようだから分かると思うけど。魔王ってのは何匹かいるんだよ。俺らのボスもそう。ボスは俺たちのための世界を造ると言っていた。神を殺してな。」


神を殺す。そんなことやっちまっていいのかよ。


「おい、そんな事をして大丈夫なのか?」


「ああ、俺たち堕天された堕天使たちは消えるしかないんだよ。神がいる限りね。」


「それって、死ぬってことか?」


「いや、死にはしない、存在が消されるだけだ。」


「そっか、それだけか。」


どっかで聞いたことあるな。そんなことより。


「即席魔法~。」


俺はポケットから1枚の紙を取り出す。これには魔法陣が書かれていて、魔力を込めるだけで魔法が使

えちゃう便利アイテムなのだ。で、これは土属性の魔法が使えるはず。


「お、その魔法陣。堕天使だからできることだね。」


男はにこにこしながら話しかけてくる。いや、これ別に魔法が使えるならだれでもできるから、堕天使だけの特権じゃないから。


「まあ、この前、負けたのは僕が油断してて本気を出さなかったのがいけないんでしょ。いやあやっぱり堕天使は堕天使らしくないとね。」


男が笑った。すると男の体から、まあなんていうのか・・・翼?がはえてきてるんだけど。


あれ俺にもできんのかな。


「おい、マサヤ。あれはなんだ?」


「おう。ウィク、えっと堕天使だ。」


やべえ、ウィクの存在忘れてた。


「えっとウィク、危ないから下がってなさい。」


「言われなくても。これは私には関係ないからな。マサヤの戦いだ。」


あ。やっぱり手伝ってくれないんだ。


「ほい。じゃあ真朋雅也君。え~とそこのお嬢さんは、関係ないというわけで。デュランダル。抜刀。」


「いや、ここらへん民家しかないから。場所変えようか。」


―どっかの公園―


「あ~疲れた。ここでいいだろ、真朋雅也君。」


「問題ない。」


男は急に無表情になると、妖剣を手に取り。


「じゃあ、雅也君。死ね。」


え、いきなり死ねって言われても困るんだけど。


「インフェルノ。」


俺の妖剣から炎を出して男に向かって振り降ろす。


「おっと危ない。」


男は簡単に炎をかわすと反撃をしてきた。


「おっと危ない危な・・・・・・」


雅也に雷が直撃。肉が焦げるいやなにおいがあたりに漂う。


「あれ?やった。倒した~。」


「まだだ!!。」


「よっこらせ。」


と、ださい掛け声で起き上がる。いやあやっぱり堕天使だから、雷局激したぐらいじゃ死なないや。


「おやおや、君。堕天使にならないの?ならないとボクニカテナインジャナイカナ。」


おい最後おかしくなってるぞ。


「知らないんだよ。なり方がな。」


「そっか、じゃあ勝てないね。おいで、ネフィリム。」


男のポケットから赤い球体が出てくる、


「あ、それ。」


球体の形が変わっていき巨人の姿になった。たしか、こいつは炎の魔力の塊。だからこの前のように魔力の限界まで炎を送り続ければ。


「おっとそれは駄目だよ。」


いきなり男が目の前に瞬間移動してくる。そして妖剣を右から、左から、振りおろしたり振りあげたりしてくる。俺の妖剣は西洋のロングソード風なんで、デュランダルの大剣型の妖剣とぶつけあったらどうなるかなんて簡単に想像できる。


重みに耐えきれないから。大剣を受け止めたり受け流したりで忙しく。しかも巨人の邪魔も入るわけでめんどくさい。


―なんとなくー


剣が目でとらえられないほどの速さでぶつかっている。たまに炎や雷がぶつかり合って周りが焦げくさくなっている。


「うわ。やっぱりマサヤはおかしいな。」


そう言ったのは、マサヤと謎?の男が戦ってるのを遠くから見ているウィクだった。

彼女は、マサヤに買ってもらったポッキーを一人でボリボリと食べていた。


(ふむ。これ、おいしいな。この国は甘い食べ物は貴族の食べ物ではないのか)


彼がこれを買っていた「こんびに」では平民だと思われる人々がいろんなものを買って

いた。


―雅也たちはー


おい。なんかウィク、ポッキー食ってる。ずるい。俺頑張ってんのに、あいつ座ってポッキー食ってやがる。あいつ絶対あとで金を請求しないと。


「ヨソミヲシテダイジョウブ?」


俺は前を見た。


大丈夫ではなかった。


金属がぶつかる激しい音。


何か長いものが宙を舞う音。


ブスッ。と何かが地面に突き刺さる音。


がした。


インフェルノを手から弾き飛ばされ、俺は後ろに飛びさがろうとしたが。まあネフィリムに踏みつけられて動けなくなっちまって。


「あちちちちち。おいどけ、巨人。」


「アハハハハハ。ボクノメイレイジャナイトキカナイヨ。」


ほんとにカタコトだな。


「ジャアドケネフィリム。」


男の命令に従って巨人は足をどけた。


「ハッ!!」


と掛け声をかけて俺は飛び上がるが。上には先客がいた。


顔を上げると、男がいて。


「カカッタ。アハハハハ。」


大剣が振り下ろされる。が、俺はかわしきれなかった。

まあなんつうのか、左腕が、ないね。左腕がついてたところからは鉄くさいものがたっぷり噴きだしてま~す。


「うー。」


俺は地面に膝を付けて左肩を抑えた。


「アンマリイタソウジャナイネ。」


俺の真ん前にいつの間にか瞬間移動してきた男がいう。

ついでに男が俺の腹をけり上げた。


ぐbdヴbすvさhヴぃh


まあ俺には表現できない音が腹から鳴った。


「俺、飛んでる。」


体が宙に浮いていた。それもどんどん高度が上がっていきもうここら辺の家が全部ってわけでもないけど見えるほど高い。どっかのアニメじゃないんだから。


「ジャアネ。」


声は上から聞こえた。頭を上げると。予想していたとおり。男がいた。こっちに妖剣デュランダルを向

けてきている。大剣は、今まで見たことのない程の電気を帯びている。


「デュランダル、殺せ。」


妖剣から雷が放たれた。俺はゆっくりと目を閉じた。


あ、この物語終了のお知らせ。


「まだ終わらんぞ。」


「おい。ウィクどうして。」


「ああ、↑に書いてあったからな、終わるとか何とかとか。」


「いや、そのことじゃなくて。どうして助けたんだってことだ。」


「まあ。仲間が助け合うのは、当然だな。死んでもらっては帰り方がわからん。というのが本当の理由だが。」


いや、それ言っちゃだめでしょ。


どうやらウィクが俺を助けてくれたらしい。


ん?なんか焦げくさい。


俺はあたりを見まわした。


俺は見たことのある家が燃えているのを見た。


あれは、葵の家だ。つまり葵は?


考えなくても分るだろ。


「葵イイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!。」


「あ・・・・・。」


ウィクはマサヤが叫んだ方向をみて声を漏らした。


「すまなかった、マサヤ、私はお前を助けるので精いっぱ・・・・・。」


言いかけてウィクはマサヤの変化に気付いた。



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