ざ
「とりあえず。元の世界への生き方教えてください。」
「えっとね、ほら。この世界の中間地点を思い浮かべれば大丈夫。」
「ほい、じゃあ準備が必要だぬ。」
俺はどっこらせ。っとかけ声をかけながらだるそうに立ち上がって、部屋から出て行った。
これからどうするか。まあ葵を助けに過去に行くためにまず城下町にもどって、金もらって。
ー城下町ー
いや。一時間で着くとは思わなかった。行きは5日かかったのに。茜さんの妖剣ぱねえな。
俺は城下町に入ると、見たことのある幼女を見つけた。
「お~い。アトン、まだ親は見つからないのか?」
幼女は俺に気付くと「お兄いちゃ~ん」といってこっちに走ってくる。
「親はまだ見つからないのか?」
「うん。」
・・・・。
「しかたがねえな。また手伝ってやるよ。」
「ありがとう。」
まあ1日のばしても変んねえだろ。過去に行くんだから。
ー15時間後ー
「また駄目だったな。」
「うん・・・。」
「まあ気にスンナ。また手伝ってやるよ。でもしばらくは帰って来れないな。」
「どっかに行くの?」
「ああ。ちょっと友達を助けにな。」
「そっか、いつもマサヤは人を助けてるの?」
「ん?まあ勝手に話が進んでって勝手にそうなるだけだけど。」
「でも、ちゃんと助けてるんだから偉いよね。」
「そんなことは~ない。」
俺は空を見る。おう月がきれいだな。あれ?この世界月あるんだ。はじめて知った。
「じゃあそんな偉いマサヤにはこれをあげるよ。」
といってポケットからペンダント?っていうのかこれ。俺は疎いので分らないがありがたく受け取った
「なんだこれ。」
「お守りだよ。」
お守り?まさか、幸せを呼ぶペンダント。これを10万円で買えば・・・とかいうのじゃ。
「黒い宝石がついてんだ。ん?ここになんて書いてあんだ?」
俺はペンダントを裏返しながら聞く。
「ああ。それは、闇があなたを包んで守ってくれますようにって書いてるんだよ。」
ほう。闇か。金になるかな・・これ。