ちょいと
「うわああああああああああ。すっげえ」
馬車の中からみている町は、赤く光っていた。多分炎だろ。
「あの~すいません。あとどれくらいで着くんですか?」
馬車を動かしている馬を操っている人に話しかける。こいつは商人で、たまたま目的地の町に行くといったからのせていってもらっているのだ。
「5時間かな。町が燃えてるな。」
商売できねえな。かわいそうに。
「そうだ・・・雅也さん。このあたりはよく盗賊がでるんで気を付けてくださいね。」
「おう。」
元気良く返事をする。噂をすれば人が来るってよく言・・・・・。
「おい!止まれ!。」
厳つい声。
「ひい!。」
商人は情けない声をあげて馬を止めた。
「噂をすればですね。雅也さん。」
「ここは任せて先に行け。」
「それってどうい・・・。」
そのまま立ちあがって、何やかんやで手にした妖剣インフェルノを手に取る。
「俺があいつら全員を切り伏せるてる間に町に行ってください。」
馬車を飛び出るが周りに盗賊は一人もいなかった。
「動くんじゃねえ!。」
後ろから声をかけられる。あれ?後ろって確か商人しかいないはずだしこの声さっきまで聞いてた声じゃ。
「あんたが盗賊の仲間だったとはね。」
妖剣の力を使って吹っ飛ばしたいのをこらえる。
「へへ。ギルドをやってる強者をころしてその装備を売るのがおれたちのやり方だ。」
「おやおや・・・強いってわかってて俺を殺そうとするのか。」
インフェルノを引き抜く。
「ふん、そんなおもちゃで何ができんだが。お頭!!。」
俺の斜め上の崖に向かって叫ぶ商人・・いや盗賊。
「一人で狩りはできないから仲間を呼ぶのか・・・・まあいいよ。」
「うるせえぞ・・ってお前か。」
上からさっきの厳つい声がする。
「はい。お頭また騙されたゴミが来ました。」
「おい・・・商人。」
「なんだよ。」
~・・・~
俺はだました男の方を見る。男はおびえているのか肩が震えているが顔は無表情だ。
「今俺を何て呼んだ?」
そんなことかよ。
「ゴミ。」
~・・・~
「ゴミ。」
その瞬間俺はぶちぎれた。
「ふざけんじゃねえぞ!!」
俺がきれたのと同時にインフェルノから火が出る。そして・・・・