ギルドとヴァン
朝食を食べてから、ウィクの部屋に行ったんだ。ノックしてから3時間ほど廊下で待ったら。
「ギルドに行けば?」
とか言われたから、今城下町のギルド?ってところにいます。某ゲームのあれかと思っていたら全然違く。中は広い。そして人が多くて受付みたいなところに集まってる。
受付?の一人の女性が俺に気づいたようで。
「こんにちは。」
なんて言ってきた。あれ?もう昼か。
「こんにちは。」
「ここはギルドです。」
「知ってます。」
「あれ?じゃあ登録に来たの?」
「え?ああそうです登録に来たんです。」
そういえばウィクの処刑に来ていた一般人みたいな人は全員操られてたそうなので今この城下町にいる人は正気に戻って都合がいいことに俺が付けた傷も治ったようだ。
「じゃあここに名前と、住所を。」
「はいはい。」
紙とペン?を受け取る。我らが日本語で名前、住所を書いていたら
「これ何語ですか?もしかしてこの国の文字知らないの?」
「喋れるんですけど、文字は分らないんです。」
「そう、じゃあ私が書いてあげるから。」
「ありがとうございます。えっと名前は真朋雅也。で住所が●玉県●●市●●●区です。」
「どこそこ?君違う国から来たの?」
「日本て言ってずっと東にある国です。」
「そう。もう登録は終わったから仕事探す?」
「あ、はい。」
仕事を探す場所か、こっちのハロワみたいなもんかな。受付の人は紙を何枚もカウンター?において、字が読めない俺のために説明してくれている。
「えっと、この魔物はですね・・・。」
「ああ魔物は何でもいいから報酬だけ教えて。」
「え・・・・・・。」
「できれば高いのね。」
「いや最初は簡単なのが。」
「大丈夫だ。俺は強いから。」
「いや・・・あなたはまだランクが。」
「ランク?なにそれ?俺、挺身兵ですけど。」
「なんですかそれ。」
「階級ですけど。」
「この国にそんな階級はないです。」
だまされなかったか。
「で、ランクって何?」
「期待値。みたいなものです。それがないと依頼を受けれないんですけど例外もあります。」
「例えば?」
「例えば・・・・緊急の依頼だったリで・・・ほら。」
といって一枚の紙を見せてくる。
謎の巨人が町を荒してきます。助けてください。
「なにこれ。」
「だから。緊急の依頼です。」
報酬は銀貨6枚か。中の下だが贅沢は言ってられんな。
「よし。これにする。」
「はい。了解しました。」
「よし。じゃ。」
「ちょっと待ってください。あのマサヤさん。」
「はい?」
「出発は明日にしてください。」
「なんで。準備なら要らないぜ。俺強いから。」
「そうじゃないと報酬もらえませんよ。」
「何・・・・だって。」
俺は心の中で舌打ちしながら椅子に座る。そこに一人の男が来た。
「おい。青年。」
「俺か?なんすかおっさん。」
「この前の戦いを見てたぞ。お前は力はあるようだが戦闘技術がまだまだだ。これからもっと強くなれ
るはずだ。」
「ありがとうございます。」
男はうなずくと店の奥に行ってしまった。
「ちょっとすごいじゃないですか。」
受付の人が話しかけてくる。
「なにがですか?何とかさん?」
「あの人ランクは何か忘れたけど結構すごい人なんですよ。」
「へーそうなんだ。」
「それより。私の名前はヴァンていいます。」
「よろしくな。ヴァン。」
「よろしく。」