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第21話
「満子ちゃん、こんな時が一番楽しない?」
ママチャリの荷台から茨木童子が問いかけてきた。
栗満子は警察の追跡を逃れる為に猛スピードで漕ぎ続けている。
「…確かにな。」
流れゆく景色の中で遠い過去を思い出す。
かつての仲間たち…目的の為に命を懸けて共に戦った。
成し遂げた喜びもあったが失った悲しみも多かった。
そして、目的だけが全てでなく、皆と突き進んでいた時こそ生き甲斐を感じた。
「満子ちゃん…このままマツゲンやなくて、海行かへん?」
「…わかった。」
海に着きコンビニで買ったストロングゼロで二人は乾杯した。
海を見つめ、瞼を閉じる。
二人には…過ぎ去った沢山の仲間たちに囲まれ、一緒に笑いながら飲み交わす姿が映っていた。
ウーウウー!
過ぎ去るもの(完)




