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「あ、あんっ、やぁ……ぁあん……、やんっ……」
痛いのに苦しいのに、うっすら瞼を開けて、そこに荒い息を吐きながら腰を打ちつけるレスターの姿を確認すると、膣奥がきゅんと軋むように感じてしまう。
時折ぐりぐりと腰を回されると、もう堪らなかった。
痛みの中に芽生える愉悦に、いつしかシャロンも甘い声を漏らす。
「ふ……、っ、んん……、はぁ……あっあっ……」
ぴしゃりぴしゃりと、レスターの腰がシャロンの臀部を打ちつける。
シャロンは胸の膨らみを上下に揺らしながら喘ぎに喘いだ。
すると肉棒は更に掻き回すように激しく動くので、意識して膣壁を締めるように腰を蠢かした。
膣内は淫らにうねり、擦り上げてくる男根に絡みつくように髪の収縮を繰り返す。
時折ぎゅっと締めつけては、激しく突き上げる雄を喜ばせ、もっと駆り立ててと追い詰めた。
「あっ、ああん、あっ……、あっ……、ああっ、あっ……、あっ……」
子宮奥深くまで、レスターの亀頭が激しく貫く。
切り裂かれるほどの痛みは消え去り、快楽だけがシャロンを支配していた。
「あっあっ、ふ、深い……、そんなに突いたら……、ぅんっ!
あああんっ!」
腹の内側、膣内壁全てを押し開かれるような衝動に、もう腰が砕けてしまいそうになっている。
耐えきれず逞しい身体に夢中でしがみつくと、艶を含んだ低い声が「シャロン……」と切実に名を呼んだ。
その甘い響きに、ますます肌を近づけると、レスターの汗がじわりと皮膚に移ってくる。
それすら情交の絡みのようで、興奮したシャロンは膣を震わせて悦びを訴えた。
熱く長く太い肉棒は、子宮をぎちぎちに埋め尽くしている。
雁の部分が時折引っかかり、それがシャロンの下肢をびりびりと震わせる。
先ほどまでは痛かったはずなのに、今は絶頂へと導く糧となる。
突いては引き、引いては突く。
繰り返される抽送に一定のリズムが発生し、その律動に合わせてシャロンも腰を使って、快楽を十二分に味わおうとしていた。
「はぁ……んっ!
あんっ、やぁああ……んっ」
「そんなに腰を淫らに揺らすな……。
淫靡な仕草に、私の下半身がもたなくなるではないか」
「え……、どう……いう、意味……、ぁんっ!
あぁん! やぁあんっ」
「だから、腰を振るなと……。
意識しているわけではないのか。
清らかな外見で、なんという淫蕩で愉悦に弱い身体を秘めているのか」
「も、申し訳、ござ……、はぁんっ!
あんっ、あんっ」
レスターは身体を前のめりにすると、ふるんふるんと揺れている胸の突起を唇で挟み込み、ぎゅっと押しつぶした。
「やぁっ……ん、ああん……、はぁ……ああぁ……んっ」
レスターは無自覚に淫らなシャロンを、もっともっと苛めてみたくなり、乳首を舌の上で転がし、リズムよく腰を動かしながら舐めしゃぶった。
硬く尖った突起は、すぐにぴんと天を向き、レスターの唇から与えられる痛みに悦びを見出している。
するとシャロンは、もっと大きく腰を揺らし、甘い嬌声を部屋中に響かせた。
光る汗を四方に飛び散らせ、恍惚に身も心も従順に委ね、なまめかしい表情を惜しげもなく晒すシャロンを見下ろし、達するときが近いと知った。
「んぅん……、くぅ……、はぁ、ぁああ……ん……」
「シャロン、愛している」
「レスター……様……ぁ、やんっ……」
「そなたは心優しく気高く、私にとって至極の真珠だ。
一生大事にさせてくれ」
「あっ……、ああぁ……、う、嬉しい……、わ、わたくし……も……」
(愛しています……)
その言葉は、発することができなかった。
レスターが猛然と腰を振ると、何度も何度もシャロンの感じる場所ばかりを突きまくり、ぐちゅぐちゅとした蜜同士が泡立つ音で愛の言説はかき消されてしまった。
「あっ、あっ、ああぁぁ……、あああっ……!」
かつてない快楽が、子宮から背筋へ、そして脳へと突き抜ける。
頭は真っ白で、瞳にも黄色い火花が飛び散っていた。
「あっ……、あぁぁぁ……、うぅんっ、ああっ!」
レスターの動きが最高潮に高まり、激しい動きとともに切ない吐息を何回も吐いた。
「くっ……、シャ、シャロン……」
揺らされ、突き上げられ、いいところを散々攻撃されたシャロンは、とうとう快楽が脳を突き抜けてしまった。
「ああっ、ああーっ、んん……」
レスターの漏らす切迫した声と、シャロンの達した声が重なり、子宮の最奥に温かい迸りが注ぎ込まれる。
シャロンの膣内壁に、レスターの吐き出した精がじわりと広がっていった。
太股が激しく痙攣し、まったく力が入らない。
腰もけだるく、まるで自分の身体とは思えないほど、脱力した倦怠感に襲われる。
シャロンの女陰に突き刺されたままの男根が、びくびくと残滓を放っていた。
「はぁ……、ああ、……いい……」
レスターの肉棒はシャロンの膣内に収まったまま、しばらく熱と硬さを保っていた。
抱きしめられて、ふわりとレスターの男らしい体臭が漂う。
汗と太陽の匂いは、シャロンに安寧をもたらしてくれた。
「あぁ……」
シャロンの甘い声とタイミングを合わせ、レスターがゆっくりと腰を引いた。
つつつ……と液が漏れる感触に、せっかくの愛の証が零れてしまうと、シャロンは無意識に下腹に力を入れ、腹をぎゅっと締めた。
「……シャロン」
レスターが、心の底から愛おしいという眼差しで見下ろす。
そこに、愛に溺れ、自分という枷を解き放ったシャロンが、陶然とした面持ちでレスターを見つめ返していた。
「……こ、これで、レスター様からいただいた愛を、体内に留めておけますわ……」
シャロンの恍惚とした一言を聞いたレスターが、感極まった表情でシャロンの身体を強く抱きしめた。
レスターから情愛の全てを与えられ、シャロンは、気を失うように全身を弛緩させた。
抱きしめられたまま、ゆうらりと波間を浮遊する意識は、徐々に眠りへと落ちていく。
そんなシャロンに、天からの声が降り注いだ。
「可愛いシャロン。
そなたを一生愛すると誓おう」
シャロンは、身も心も幸福なまま、意識を失った。




