表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄金の軍神は至宝の真珠を庇護する  作者: アルケミスト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/56

24

「うう……ん、……あっ……、ふ……う……」


 苦しさが少しおさまってきたシャロンは、瞼をうっすらと開けた。


 ふわりと、金糸のような髪が視界を掠める。


 シャロンの身体の上に、レスターが覆い被さっている。


 重さを感じないのは、彼が体重をかけないよう、膝と肘で身体を支えているからだろう。


 シャロンは半覚醒のまま、レスターを見つめた。


 すると視線に気づいたレスターが、口づけの角度を変えながら、目を細め、シャロンの髪を優しく撫でる。


 ゆっくりと唇を離したレスターの視線が、口元から首筋に移り、もう少し下へと移動した。


 薄いネグリジェ越しに、シャロンの形のいい乳房と、つんとしたピンク色の尖りが、レスターの瞳に晒されている。


 しばらくすると再び唇が落ちてきて、柔らかな吐息と桃水のような唾液、そして清らかな風をシャロンに送り込んでくれた。


(もしかしてこれは夢……?)


 あまりにも幸せなこの状況が、現実とは思えなかった。


(夢ね、夢ならば恥ずかしくないわ。

 求めるだけ求めてもいいはずだわ)


 シャロンは、はしたないとわかっていながらも、自らちゅうちゅうと音を立てて、濡れる唇を吸い上げた。


 先ほどまでは、羞恥のあまり逃げ腰で怯えていたというのに、夢だと思えば素直になれる。


「ふぅ……、あぁ……、んっ……んっ……」


 シャロンが鼻から甘い吐息を漏らし、唇と舌を淫靡に蠢かすと、愛液が流れ込んできた。


 喉を鳴らしてごくりと飲み干すと、甘露のごとき深い甘みに、全身が愉悦で震えた。


 幼子が欲望のまま命の糧を欲するように、シャロンもレスターの舌を求めた。


「あぁ……、もっと……、もっとください……」


 レスターの手のひらが、シャロンの脇下あたり……、汗に濡れた柔肌の敏感な部位に触れた途端、身体中がぶるりと震え立った。


 こそばゆいのか、それとも他人の手で触られない箇所だから慣れていないのか、シャロンは何度も何度も手足を震わせ、敏感な肌に触れた手の熱に翻弄された。


「……ん、……はぁ……、あぁ……ん、あん……」


「まるで熟れた果物のように甘い。

 シャロン、わかっているのか?

 自分がどれほど淫らに私を誘っているのかを。

 薄い夜着ひとつで、滑らかな乳房を揺らし、こんなにも身体をくねらせ、妖艶に誘惑してくるとは罪深い少女……、いやもう女性か」


 その言葉は、シャロンの耳にするりと入ってくるが、意味は理解できない。


 ただ欲しいものを欲するだけ。


 お互いの舌先を捏ねまわし、衝撃にも似た痺れに酔い、羞恥と愉悦の狭間を行き来する。


 シャロンはもっと欲しいと願い、唇を大きく開けた。


 すると、願い通り厚みのある滑った下が差し込まれた。


 ぬるぬると口腔を隅から隅まで舐められ、唾液たっぷりの舌を右から左から交互に絡められ、口端から漏れた蜜を啜られ、恍惚ともいえる未知の快楽が波のように襲ってくる。


 レスターが首筋にまで流れる雫を、舌でそっと掬い上げる。


「んん……、やぁ……ん……」


 くすぐったいはずなのに、なぜか下腹の奥辺りがきゅんと切なく軋む。


 両脚の付け根の奥がじわりと痺れてきたので、腰を揺らして火照る熱を逃そうとした。


 しかし、やり過ごすどころか、もっともっとむず痒くなり、決定的な刺激が欲しくなる。


 レスターの頭が斜めに移動し、シャロンの鎖骨をなぞるように唇を這わされたら、もう快楽の余波が全身をくまなく揺るがしてくる。


「やぁ……、あ……、ん……、うう……ん、も……、もっと……」


 嬌声を発しながら奉仕を求める行為は、本来なら恥ずべき強欲さだろう。


 しかし、夢うつつの現実と悪夢が入り混じるべッドの中、身も心も疲れ果てていたシャロンに、抑制の枷は効かなかった。


(だってこれは夢だもの、レスター様がわたくしのベッドにいるわけがない。

 幻に遠慮することもないわ、欲すればいいの。

 夢の中ならわたくしはもっと自由……)


「欲しい……、レスター様の……、唇……」


 素直に愛欲を口にすると、すぐに願いは叶えられた。


 何度も髪を撫でられ、額にも頬にも唇が落ちてくる。


「可愛い声でおねだりか」


 今のシャロンは、吸いつきたくなるほどのきめ細かい肌を惜しげもなく晒し、豊満な胸を揺らし、小鳥のような愛らしい声と、官能に支配された紺碧の眼差しで、艶然と欲してくる妖艶な女性だ。


 レスターが再び舌を差し込むと、シャロンの肢体はびくんびくんと素直に反応した。


 どう思われてもいい。


 ふしだらな女性だと思われようと、夢の中ではあまりに些細で、どうでもいいことのように思える。


 悪夢から救ってくれる偉大なる軍神、黄金の美丈夫から口づけを受けている。


 それだけが夢幻の真実。


「ん……、ふぅ……、はぁ……、うぅ……ん、あぁん……」


 下肢の中心が、むず痒いと訴えている。


 はっきりとした刺激を欲しがっている。


 それが何かはわからないが、確実にシャロンは未開の快楽を切望していた。


「なんて淫らに腰を揺らすのか」


「ああ……、レスター様……、黄金の軍神様……、輝ける太陽を背負った……、わたくしのレスター様……」


 シャロンは、火照る肉体の疼きを抑えきれず、無意識にネグリジェを脱ごうと胸のボタンに指を伸ばした。


「熱い……、身体が熱いの……、苦しい、胸が疼く……」


 朦朧としているシャロンは、上手くボタンが外せず、何回も爪を布地に引っかけた。


「困ったお嬢さんだ、楽にしてあげるから待ちなさい」


 レスターの手によってネグリジェのフロントボタンを次々と外されると、途端に息苦しさから解放される。


 形のよい胸が無防備に露わになると、レスターが、シャロンの首筋を舌で舐め上げた。


「あっ……、んっ……、はぁ……ん、んぅうん……」


 レスターの柔らかい唇と熱い舌先に、ジンとした疼きが身体中を駆け巡る。


 華奢な肩を震わせるシャロンを、レスターは力強く引き寄せ、今度は反対側の角度から首筋を舐め上げてきた。


 甘い吐息と、くねる細い身体が、レスターの情欲を煽るのだと気づかないシャロンは、感じたままの快楽を素直に示した。


「はぁ……、んぅ……ん、やぁ……、やぁ……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ