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3.11に寄せて 日本という国を表現した言葉

今日は何事もなく一日が過ぎました。

身の回りの誰にも、あれから一年が過ぎたとは言ってませんが、頭の中ではずっとそのことを考えています。


まだ仮設住宅や避難生活をしておられる方も多数おられることでしょう。

あの日、大切な家族や友人を失った方々の痛みが消え去ることはないのでしょうが、平穏な日々が一日も早く帰ってくることを祈ります。

東日本大震災の翌日、ニュージーランドの全国版ニュースを見ていたら、日本の地震の報道映像とともに、こんな言葉が耳に飛び込んできました。


"...One of the most majestic country and the most sophisticated nation in the world..."


文章そのものはうろおぼえなのですが、<モースト:最も><マジェステック:威厳のある、偉大な、堂々とした/マジェスティは壮大とかも>と<ソフィスティケイテッド:洗練された>という言葉は今でも鮮明に覚えています。


ニュースを一緒に見ていた夫に訊いてしまいました

「日本って、そう思われているの?」

「じゃないの?」

少し、日本人である私の顔がゆるむ。

「え、そうなのかな……」


日本の家族とは連絡つかないし、悲惨なニュースはテレビやネットから流れてくるし。


過剰なお世辞に「へえっ、日本って、海外ではそう思われていたのかー」と感心している場合ではなかったのですが。


確かに、日本という国は、いろいろな意味で不思議です。

過大評価とはあながち言いがたいところもあり。

日本人としては「テヘ」と思いながら享受しても良いかなと思えなくもなく。


でも、それは、自分自身の功績でなく、先祖が連綿と日本人の文化のなかに育み、子孫である私たちへと受け継がれてきたもの。


それが、原子力発電事故のおかげで、日本の信用も地に落ち。

強欲な一部の人たちが日本という国を貪るだけの利権主義が露呈されてしまい。


どんだけ強欲で金権主義でも、国土と自然と国民の福祉さえ保障してくれれば、公費で豪遊しようがかまわないのだけど。

国の基盤をシロアリのように食い潰しているような政治家や企業は困る。


次の地震が起きる前に、新エネルギー開発が実現し、電力会社の膿を搾り出して脱原発が実現できれば。


天災は止められないけど、人災は防ぐことができる。

それができてこそ、


「世界でもっとも偉大な国家であり、かつ洗練された国民 (のひとつ)」

という評価を甘受できるのではないかなと


思いました。



ニュージーランドの火山を利用した地熱発電の技術は、日本から輸入しているのです!



災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

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