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母娘の言の葉 その3

2011年も暮れていきます。

紅白歌合戦を観ながら、母が

「日本の歌とか、懐かしくならんかね?」

と訊ねてくる。

「歌によるけど」

「『ふるさと』とか」


私は吹き出してしまう。

「日本で生まれ育って、野でうさぎを追ったこともなければ、小鮒を川で釣ったこともないもんなぁ。つーか、荒野でうさぎを撃ち殺したり、川で泳いで遊んでるのが今の暮らしだしねぇ」


母はけらけらと笑い出した。


ちなみに、ウサギ撃ちにはエアライフルとか、22口径を使います。

頭をきれいに打ち抜くと、ペットフード生肉業者が野うさぎなら2.5NZドル、穴うさぎなら3NZドルで引き取ってくれるとかで、農場の子供たちの小遣い稼ぎになっているとか。


どんなところに住んでいるのかと母の友人や同級生に訊かれると

「『坂の上の雲』観てた?」

と訊ね返す。

「観てたよ」

と答えが返ってくると説明する手間が省けて楽だ。

「あの、二百三高地みたいなところ」


でも、生活水準は日本と変わらないから、別に不便はない。

金融関係のサービスや、ネット環境の全国通津浦々な整備は日本よりも行き届いていることが、今回の帰省で骨身に沁みた。

アルファポリスブログ、エッセイ大賞に応援をいただきました皆様へお礼を申し上げます。


みなさまの2012年がより良い年でありますように。

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