大英帝国競技大会 開幕
うっかりしてました。
四年おきに行われる、イギリス連邦競技大会の開幕式は3日でした。
一日から一泊で遊びに行ったり、行った先で偏頭痛にやられ、帰ってからも寝込んでいて、記事を開催に合わせることができませんでした。
今年の開催地はインドのデリー。
参加国は英国連邦に所属する53カ国。
イングランド、ウェールズ、オーストラリア、カナダ、スコットランド、ニュージーランドの六カ国は「コモンウェルスゲームズ(連邦競技大会)」が第一回の「ブリティッシュ・エンパイア・ゲームズ(大英帝国競技大会)1930年、開催国カナダ」と呼ばれていた当時から参加し、今ではアフリカや南アジア、オセアニアからもチームが派遣されています。
競技種目はオリンピックのスポーツだけでなく、さらに英国連邦諸国で盛んな7人制ラグビーや、ネットボール、芝ボーリングも含まれます。
実は、コモンウェルスには嫌な思い出が。
こちらに来て二年目の春。長女一歳くらいのころ。
夫が興奮して「コモンウェルスが始まる!!」と大騒ぎ。
私は何のことがわからず――common wealth――って……頭の中の単語帳をめくってみる。
普通の財産? 平民の財産? 政治的な活動なんかに興味のある人だったかしらん。
「コモンウェルスって、何?」
きょとんと聞き返した私の顔を見て、夫が呆れて馬鹿にする。
「日本人は世界のことな~んにも知らないんだからなぁ」
ムカッ!
当時はうちにネットなんかありませんでしたから。いっしょうけんめいニュースを見て、英国連邦諸国のオリンピック的スポーツ競技大会であることがようやくわかりました。
英語圏人は自分たちを中心に世界が回っていると思い込んでいるフシがある!
井の中のカワズめぇ。英語しかしゃべれないくせに偉そうにすんなぁ!
しばらく腹の虫がおさまりませんでした。
コモンウェルスなんて、日本に関係ないじゃん。
日本じゃニュースにもならんし。アジア大会なら盛り上がるけど。
それから十二年が経過し、次女十歳。
「コモンウェルスになら行けるかな」
国の代表になっても出場資格が得られるとは限らないオリンピックは駄目だとわかっているあたりが現実的。国の代表にさえなれれば、コモンウェルスの出場資格が取れると判断したのは偉い。
「何で行くの? 体操?」
「陸上。大学に行けばいいのかな?」
母、陸上ならあまりお金がかからないなと内心ほっとする。
「いや、マジで行きたいのなら、今から始めなさい。中学から記録を出し続けないと、選抜されないよ」
「春休みが終わったら、陸上クラブが始まるじゃん」
「週一回じゃ駄目だよ。自主トレもちゃんとしないと。今年の地方大会を突破するくらいの実績を出さないとね」
何をやっても地方大会どまりの次女には、2010年の新しいチャレンジとなる、のだろうか……。
次女の名誉のために。
体操では地方大会で何度か優勝しているのですが。
居住地方のレベルが低いので、全国大会選抜競技会に出ても都会の強豪を相手に、底辺をうろつくことはわかりきっているため、親子ともに遠征するのが面倒くさかったりします。
わが子を一流のなんらかに育て上げたかったら、レベルの高い、競争の激しい人口密度の高いところで質の高い教育を受けさせるべきなのでしょうが。
そういうことは始めから放棄した子育てです。
本人もお山の大将を自覚していて、井の中の蛙はテレビやネットのおかげで世界が大きなこともちゃんとわかっているので、問題はないのでは。