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おじいさんの古時計

 子供たちが赤ちゃんのとき、寝かしつけるためによく歌ったのが「お祖父さんの古時計」という歌。もとがイギリスの(たぶん)童謡だし、少し大きくなったら学校で習うだろうから、もしかしたら覚えていて日本語に興味を惹かれるかもしれないとも思った。


 十年後。


長女「おじいさんの古時計ね、お母さんの歌と学校で習ったのと歌詞が違うんだけど」

母「言葉が違えばメロディに合わせるために歌詞を変えることはあるよ」

長女「英語のおじいさんの古時計は九十九年チクタクしているのに、日本語のは百年になってる。数字を変えてしまうのは正しい翻訳じゃないんじゃない?」

母「訳者がメロディに歌詞をあわせるほうが大事だと思ったんじゃないのかな」


 長女は試しに九十九年でメロディに合わせようとしたがすぐにあきらめたようだ。


 単純に、百年と言ったほうが日本人としては、一世紀という時の長さを感じ易いからじゃないだろうかとも思ったけど、自信はない。

 なぜ英語では百年でなく九十九年などというスーパーの値札みたいな数なのか、いつか夫に訊いてみようと思っている。

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