表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/94

笑ってはいけない名前

その一、


 長女が誕生日の招待カードを書いていた。宛名に「エミリー・ピーコック(一部仮名)」とある。

「ピーコック? (Peacock・孔雀)すごい名前だね」

「でしょ」


 思いついて電話帳を見ると、なかなか笑える名前がある。


その二、

 

 昔、近所にすんでいた家族は、なぜか屋根の上にいつもスコットランドの旗が掲げてあった。苗字はスチュアートだ。

 お母さんの名前はメアリー。

私「結婚するとき、スチュアート姓になるのに、抵抗なかったですか?」

メアリー「ちょっと考えたけどね」

私「で、息子さんが『ジェームズ』と」

メアリー「やっぱり、こだわってみようかって」


 だから、スチュアートさんの家にはスコットランドの旗がなびいているのだ。*注1


その三、


 長女の新しい担任の名前が「ミセス・コンダー」

長女「名前がアンなのね」

私「結婚するときに悩まなかったのかな」

長女「なんで」

私「まぁ、アンナだったらきっと悩んだろうな」

長女「だからなんでよ」

私「続けていってごらんよ」

長女「Anna Condor……アナコンダ!」

 注(アンナのンは小さく弱く発音するので、アナ、と聞こえる)

 ひとしきり笑う親子。

長女「でも、アン・コンダーだから」

私「早口で言うと、やっぱりアナコンダに聞こえるね」

 笑い転げる母、呆れる娘。


 三者面談のたびに、笑い出しそうになる無礼な母親は私。


注1.エリザベス一世によって処刑されたスコットランド女王、メアリー・スチュアートの息子、ジェームズはエリザベスの死後、ブリテン・スコットランドの国王ジェームズ一世となる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ